病気を治すのは薬ではなく、自分自身の身体にいる名医
ワクチンは本当に効くのか
1987年群馬県前橋市医師会から画期的な報告が出されています。
5年間、15万3000人に対する調査の結果、インフルエンザワクチンの予防接種には「効果がないかもしれない」と結論づけました。
これをきっかけに1994年以降、学校でのワクチン集団接種は全国的に中止になりました。
インフルエンザワクチンは、実際効くかどうか分からないギャンブル性が高いと言えます。
これはインフルエンザワクチンに限った話ではなく、他のワクチンにも言えるかもしれません。
インフルエンザは、年ごとに流行するタイプが違うので、毎年このタイプが流行るだろうと予想をします。
予想が当たる時もあれば、はずれる時ももちろんあります。
まさに効くかどうか分からないギャンブルなのです。
ですが、予想通り流行ったタイプのインフルエンザの年でもワクチンを打っているのに罹患している人が多いのも事実です。
ワクチンを打ってもインフルエンザに罹る人もいます。
反対にワクチンを打っていなくても罹らない人もいます。
と言うことは、インフルエンザに罹る人と罹らない人の違いは、ワクチンの接種有無ではないと言うことになるのではないでしょうか。
これは学級閉鎖を考えてみるとよく分かるのではないでしょうか。
授業に支障をきたすほどの欠席者が出ると学級閉鎖になります。
この時、休みが増えてラッキーと思う子供もいることでしょう。
30~40人程度が、一定期間みんな同じ環境にいたにも関わらず、このような違いが出るのはなぜなのでしょうか。
それは、個々の免疫機能の違いでしょう。
私たちには、病原体から身体を守っている免疫機能と言うものが備わっています。
免疫機能がしっかりと働いているとウィルスに対抗ができますし、免疫機能がしっかりと働いていないとワクチンを接種していてもウィルスに負けてしまうのです。
ワクチン接種以前に、大前提となるのがこの免疫機能になるのです。
医学用語ではありませんが、俗に言う免疫力を落とさないようにすることが一番大事になります。
もちろんワクチンは全く効かないと言うわけでもありません。
感染症である天然痘は、ワクチンによって撲滅したとされています。
毒性が強く命を落とす危険が高い感染症には、ワクチンは必要かと思います。
ですが、毒性が弱く昔から当たり前のようにうつっていたものを予防することは必要ないのではないでしょうか。
ただ「ワクチンを打った」と言う安心感からプラシーボ効果は期待ができるかと思います。
免疫機能は、精神状態が強く影響をします。
ワクチンが効くかどうかは、人、タイミング、身体の健康と心の状態次第になります。
ワクチンを打たないと不安で仕方がないと思うのであれば、打った方が良いかと思いますが、差ほど期待していないと思うのであれば、わざわざ体内に異物を入れる必要はないでしょう。
ワクチンを打たないでいれば、少なくとも薬の副作用は受けることはなくなります。
自分の身体を守るのは自分自身で、一番の責任者は自分です。
自分の判断が状況を変えます。
自分の身体のことをよく考えた上で、ワクチンを打つかどうか決め、その度に自分の体調、心と相談をしてみましょう。
名医は身体の中にいる
日本人は潔癖過ぎると言えますが、どんなに清潔な環境で生活をしていても私たちは無菌状態で暮らしているわけではありません。
地球上で無菌状態はあり得ません。
風邪やインフルエンザを引き起こすウィルス、O-157、ピロリ菌など膨大な種類、数の菌やウィルスが至るところにうじゃうじゃと存在しています。
毎日こんなにもたくさんの菌やウィルスに接していたら感染症を引き起こしてしまうと思いませんか。
私たちは、常に様々な菌やウィルスに感染している可能性があると言えます。
しかし、実際は国民が全員病気ではありません。
病気になるかどうかは、個人の免疫機能の強さによって大きく分かれるのです。
菌やウィルスに自己免疫で勝てなかった人が病気を発症してしまいます。
その一方で菌やウィルスに免疫機能が勝った人は、どんなに感染していても病気は発症しません。
人は、病気になって初めて感染を自覚します。
「感染=病気」と多くの人が思っていると思いますが、感染することと病気を発症することは、全くの別ものになります。
感染していないから病気にならないのではなく、免疫機能が強いから感染しても病気にならないのです。
つまり、病気を引き起こす菌やウィルスへの感染を防ぐ為にどうするかでなく、感染してもいいけど発症を防ぐ為にどうするかが大切です。
私たちに備わっている免疫機能は、24時間365日必死に利益度外視で私たちの身体を守ってくれています。
病気を引き起こす菌やウィルスになどの外敵を排除し発症させることなく身体を守っているのです。
時には、抑えきれずに多少、不快な症状を出してしまうこともあるでしょう。
ですが、宿主である自分自身が休んでくれさえすれば、全力を尽くして症状を抑え治してくれます。
免疫機能がしっかりと働いていれば、感染しても即発症になりません。
かつてヒポクラテスは「人間は生まれながらにして自らのうちに100人の名医を持っている。我々医者が行うべきは、これらの名医の手助けに他ならない」と言っています。
一番の名医は自分の中にいると言うことです。
必ずしも薬は食後でなくてもいい
薬の多くは食後になっています。
具合が悪く食欲がないのに薬を飲む為に無理やりご飯やパンを詰め込んでぐったりした、何てことを経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
薬が食後服用なのは、主に二つの理由があります。
一つは飲み忘れの防止です。
食事をしたかどうかを忘れてしまう程の重症な認知症の人は別ですが、普通は食事を食べ忘れることはまずありません。
そこで食後に薬をとしているのです。
これで飲み忘れを減らすことができます。
もう一つの理由は、胃粘膜の保護です。
薬剤が胃の中で溶け出すと胃粘膜に刺激となってしまうものもあります。
一般的に薬剤は、胃から吸収されるよりも腸に行ってから吸収されるものの方が多いです。
胃を保護する為に腸に行ってから溶け出すような超溶剤にしてあるものもたくさんあります。
また、元々胃粘膜には刺激が少ない薬剤もたくさんあります。
なので実は必ずしも食後にこだわって服薬させる理由もないのです。
ただし、風邪などの時に処方される解熱鎮痛剤などは、胃を刺激することがあるので食欲がないようであれば、多めの水でゆっくり服用するようにしましょう。
発熱による脱水症状を防ぐこともできます。
薬の為に無理やりご飯を食べる必要はありません。
大事なのは、調子が悪い時は休んで体力を消耗しないようにすることです。
身体を治す為に全エネルギーを集中させましょう。
治す為にしっかりと食べた方がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
もちろん必要な栄養素は摂りたいですが、消化するのにもエネルギーを使います。
食欲があるのであればいいですが、食欲がないのであれば無理に食べる必要はありません。
無理に食べてしまうと余計にエネルギーを使うので良いとは言えないからです。
人は、数日何も食べなくても蓄えている脂肪や筋肉からエネルギーを作れます。
そもそも自然界には薬も病院もありません。
動物は体調が悪いと食べずにひたすら寝て治してしまいます。
動かず、食べることすらせずに身体を休めエネルギーを使わないようにしています。
食欲がないのであれば、食べずに寝ていれば良いかと思います。
身体を治しているのは、薬ではなく自分自身。
ただし、水分は生命に関わるのでしっかりと摂るようにしましょう。
参考書籍⇒薬が病気をつくる