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糖尿病の真犯人は脂質

糖尿病を改善させる為の脂質の摂り方11

糖尿病の原因は脂質と言う事実を国と企業が隠している?国が発表する統計では重要な真実が読み取れない

糖尿病はリノール酸によって発症リスク上昇、インスリン抵抗性が生じる

糖尿病の原因は脂質かもしれない、特定保健指導で糖尿病は悪化

有害作用・毒性が明らかな油脂を避ける

リノール酸が多い物、脂肪酸ではなく微量成分の働きによって危険をもたらす物、工業的に作られる過程で有害な物質を生成する物など、糖尿病対策で重要なのは、これらの摂取をできる限りゼロに近づけることです。

食品の原材料名のチェックする

危険な油脂を避ける上では、生鮮食品以外のあらゆる食品に注意を払うことが必要です。
冷凍食品、菓子類、飲料、加工食品、インスタント食品、乾物、調味料など食品の分類は様々ですが、あらゆる食品に植物油脂が使われている可能性があります。

例えば、インスタント食品でノンフライ麵と聞いたら多くの人が油脂を使っていないと思うでしょう。
ところが実際の商品の食品成分表を見るとスープだけでなく油脂で揚げていないはずの麵にも植物油脂が使われています。
揚げていなくても少量の油脂は使っていると言うことです。

加工食品に含まれる植物油脂は、少量かもしれませんが毎日、多くの食品から摂取すればその悪影響を侮ることはできないと言えるでしょう。

家ではシソ油、エゴマ油、亜麻仁油を基本とする

多くの家庭でもっとも使われているのは、カノーラ油とサラダ油ではないでしょうか。
そして、使用頻度は下がるとはいえ、ごま油、オリーブオイルが常備されている家庭も多いことでしょう。
ですが、これらを使い続けていれば糖尿病対策にはなりませんので、なるべく使用しない方が良いかと思います。
基本の油脂をシソ油、エゴマ油、亜麻仁油を基本にすると良いかと思います。

バター、ラード、牛脂を利用する

家庭の油脂を替えても全体的に大きく出費が増えることはありませんが、油脂の使用量が多くなる揚げ物などでは経済コストが気になるかもしれません。
それなら安価で危険な植物油脂ではなく、ラードのような動物性油脂を使うと良いでしょう。
動物性脂肪は「悪」と言う刷り込みがされていますが、リノール酸が多い植物油脂よりも、脂肪酸以外に含まれる有害成分があまりに多用で特定できないその他多くの植物油脂よりもはるかに動物性脂肪は安全です。
コレステロール値が気になる人もいるかもしれませんが、コレステロール値は食事で大きく変化しません。

マヨネーズやドレッシングに頼らない

マヨネーズやドレッシングは便利でよく使われる調味料かと思います。
市販されているマヨネーズは、リノール酸が多い油脂かカノーラ油、あるいはその両方を主原材料にしています。
マヨネーズは、植物油脂、卵、酢、食塩、その他の調味料を原材料としていますが、その7割は植物油脂です。
調理に必要であれば、シソ油、エゴマ油、亜麻仁油を使って手作りをすることをおススメします。
市販のマヨネーズやドレッシングは、なるべく避けた方が良いでしょう。

ナッツ類を食べ過ぎない

種実にある油脂の特徴としては、リノール酸が多いです。
αリノレン酸が多いのは、シソ、エゴマ、亜麻の種子だけに例外的に見られる特徴です。
この3つの種子を摂る分には良いですが、その他の多くの種実はできるだけ避けた方が良いかと思います。

大豆料理、豆腐、豆乳はほどほどに

豆類もリノール酸が多く含まれています。
特に大豆とその加工品には注意が必要かと思います。
大豆は低糖質であり血糖値をコントロールしようとする人たちに重宝されているのではないでしょうか。
また、イソフラボンの健康効果を謳っているので健康食品のイメージも強いと思います。
しかし、大豆を多く摂取すると男性では心臓血管系の死亡率が上昇すると言う研究報告もあります。
積極的に摂るのは、やめてほどほどにした方が良いでしょう。

油脂メーカーの宣伝に惑わされないように

大原則として、リノール酸の多い油脂、および脂肪酸以外の微量成分が危険な油脂を避けた上でオメガ3脂肪酸が豊富な油脂を摂取することです。
ですが、植物油脂やそれを使った商品の売り場では、様々な宣伝文句を目にするかと思います。
また、油脂メーカーが新商品を売りだす度に、新たな宣伝文句が消費者に向けられます。

例えば、コレステロールゼロ、コレステロール値が下がる、身体に良いオレイン酸リッチ、中鎖脂肪酸で身体に脂肪がつきにくい、オメガ3脂肪酸をプラスなど

これらは、どれも中身のない宣伝文句に過ぎないと言えます。
そもそも植物油脂にコレステロールは含まれていません。
植物油脂をいくら摂ってもコレステロール値は下がりません。
オレイン酸は、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸が代謝されてできる脂肪酸です。
中鎖脂肪酸はエネルギーが足りていれば普通に体脂肪になります。

オメガ3脂肪酸をカノーラ油やリノール酸が多い油脂に加えてもほとんど意味がありません。

身体に良い油脂の流行に乗らない

メーカーと直接的な利害関係のある研究者や何らかの事情で唐突な見解を発表する研究者がいます。
彼らは、社会的にしかるべき立場にいる研究者で、その発言が大きな影響力を持っていることが問題と言えます。
少し前まで、リノール酸は必須脂肪酸であるので、できるだけ多く摂った方が良い、と言っていた研究者がいました。

また、オリーブオイルにコレステロール値低下作用があり、動脈硬化を防ぐ、と主張する人は世界7カ国共同研究を根拠にしているようです。
現代の科学からするとこの研究は未熟としか言えません。
規模が大きかったからと鵜呑みにしては、勉強不足なのか、あるいは何らかの利害関係があるのかと疑われても仕方ありません。

油脂の作用を確認するには、一般的に人では数年以上の期間が必要になります。
短期間の実験結果や少数の体験による効果を根拠にした論説は信頼のおけるデータではないので注意が必要なのです。
また、トクホや機能性表示食品と国が認めたからと言って、それが正しいとも限りませんのでこれも注意が必要です。

国産、伝統製法には冷静に対処

メディアや講演などでカノーラ油の危険性を説くと、カノーラ種でない国産の菜種ならよいのではないかと思うかもしれません。

もともと油が食用にならなかった菜種を改良してできた品種がカノーラ種であり、改良してもなおカノーラ油の危険性は非常に大きいのです。
そして、原因は脂肪酸ではなくまだ特定できていない物質にあると言うことです。
残念ながら有害物質を除いた菜種油は作られていません。

国産の従来型菜種油には遺伝子組み換え問題はないかもしれませんが、カノーラ油以上の有害作用が動物実験では認められています。
国産だから大丈夫と言うわけではないのでこれも注意が必要でしょう。

油脂の酸化に過剰反応しなくても良い

一般的に酸化した油脂を摂取すると活性酸素を増やしてガンの発症や細胞の老化を早めるなど、身体に悪い影響が出るとされています。

ですが、酸化した脂質(過酸化脂質)の作用を調べた研究報告は、どれもこれと言った悪影響がないことを伝えているようです。

例えば、ラットに発癌剤と過酸化脂質を含むエサ・含まないエサを与えた実験があります。
すると過酸化脂質を含むエサを食べたラットの方が大腸の前ガン細胞の数が少なかったのです。
匂いのあるエサをラットは多く食べないので自然にカロリー制限となり、免疫機能が活性化されて前ガン細胞の数を減らしたのではないかと言うのが一般的に受け入れられている解釈です。

極端な例としては、ひどく酸化が進み、人が食べられないほど風味が劣化した油脂をラットの胃にゾンデを使って入れると言うような方法で摂取させても悪影響はせいぜい胃や腸の粘膜が損なわれる程度のようです。
味や匂いの異変を感じ取れないほどの過酸化脂質は、消化の過程で分解されて特に悪い作用をすることはないと考えられます。
多く摂取しても下痢をして排出されてしまいます。

また、オメガ3脂肪酸は、非常に酸化しやすいですが、それが直接害をもたらすと言うわけではないと思われます。
油の酸化の問題は、味と匂いで判断をしてみると良いでしょう。
油脂の酸化に敏感にならなくても問題はないかと思います。

参考書籍⇒糖尿病は、体にいいはずの油が原因だった