腸を整えて副腎をケアしよう!炭水化物の摂り過ぎで腸にカビ!?
炭水化物を摂り過ぎると腸にカビが生えてくる
ご飯やパン、麺類などに多く含まれている炭水化物(糖質)を摂り過ぎてしまうと腸内にカビが生えてきます。
腸内にカビが生えると聞いても多くの人は信じられないかもしれません。
しかし、これは事実です。
腸内環境が悪い人はカンジダと言われるカビの一種が腸内に繁殖をしていきます。
カンジダは常在菌ですので誰にでも存在していますが、カンジダは腸内バランスが良い時は悪さをしません。
女性の場合、カンジダ膣炎なら知っている人もいるかと思います。
カンジダ膣炎は、風邪を引いた時や疲れた時など免疫機能が落ちた時に起きやすい感染症になります。
食事の後にそんなに食べていないのにお腹がポッコリ張る人はいないでしょうか。
そんな人は、カンジダがお腹の中で発酵してガスが発生している可能性が高いかもしれません。
ポツポツした湿疹が治らない人、スイーツが好きでやめられない人も同じです。
カンジダは甘い物が好物です。
また、便の臭いが臭い人、おならが臭い人もカンジダが悪さをして腸内細菌の悪玉菌が発酵している可能性が高いのかもしれません。
これは、腸内で生ごみが腐って匂いを発しているのと同じと言えます。
なので腸内の環境が良くなると便もおならもにおわなくなります。
腸にカンジダが発生していると腸の吸収力が落ちてきますので、最も吸収しにくいタンパク質の吸収が悪くなってしまいます。
炭水化物は吸収しやすいのでお腹周りが太りやすくなります。
カンジダを減らすだけで腸の吸収力が高まり身体の調子もよくなってくるのです。
では、カンジダを減らすにはどうすればいいのでしょうか。
それは簡単です。
カンジダのエサを与えないことです。
カンジダは甘い物が好きなのでスイーツや炭水化物(糖質)を控えることでカンジダの増殖を抑えることができます。
お菓子やパン、ジュースなどの糖質をよく口にしている人は、知らず知らずのうちに腸内のカンジダを増やして腸の粘膜を傷つけている可能性があります。
一時期ブームになった糖質制限などはカンジダを増殖させないと言う意味においては有効でしょう。
ただ摂らなさ過ぎも良くありませんので適量は摂るようにしましょう。
糖質の摂り過ぎている人は、糖質量を控えてみると良いでしょう。
また、口内炎や口角炎、唇が荒れがちな人もカンジダが原因になっているかもしれません。
薬を塗ってもなかなか治らない人は疑った方がいいかもしれません。
口の炎症であっても火種は腸にある可能性があるのです。
カンジダによるリーキーガット症候群
カンジダが引き超す腸の状態の一つがリーキーガット症候群(腸もれ症候群)です。
腸の粘膜の炎症が進んで損傷が起きると腸管壁に穴が空いて超漏れを起こします。
健康な腸の粘膜では、身体に悪い物が入ってきても粘膜でブロックし必要な物だけ吸収することができます。
ところが腸の粘膜が傷ついて薄くなっていると腸粘膜のバリア機能が低下しカンジダの攻撃を受けやすくなります。
しかも侵入してきたカンジダを攻撃しようとして自分の細胞をも傷つけてしまいます。
こうなると身体に良い物も悪い物も素通り状態になってしまうのです。
本来であれば吸収されない細菌や有害物質、未消化のタンパク質などが腸壁を簡単に通り抜けてしまいます。
この腸壁がボロボロになっている状態がリーキーガットです。
腸の免疫バリアが壊された状態になるので腸のトラブルはもちろん、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息など様々な免疫系の病気や疾患の発生源になってしまいます。
これらの炎症を抑えるのに大量のコルチゾールが使われます。
なので副腎にも大きなダメージを与えてしまいます。
では、リーキーガットの予防には何をすればいいのでしょうか。
腸の粘膜を傷つけて腸壁をボロボロにする原因はカンジダの他にも色々ありますが、まずは腸壁をキレイにして腸粘膜を強くすることです。
その為には、糖質をなるべく摂らないようにしてカンジダ菌を増やさないようにする、腸の炎症の原因になるグルテン、カゼインを避けることが大切です。
腸の状態を改善するのに乳酸菌が良いと言われますが、既にカンジダによって炎症が起きている腸にいくら良い菌をプラスしても大きな効果は期待できません。
まずは、悪い物を取り除いてあげることが先決です。
その次に良い物を入れるようにします。
魚油は腸の粘膜を修復してくれる
では、腸の粘膜を強くするには何を食べれば良いのでしょうか。
リーキーガットの治療で外せないのが魚油です。
不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸と呼ばれる油になります。
オメガ3脂肪酸は健康に良いとされているので聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
オメガ3脂肪酸はサバやサンマ、サケ、イワシなどの脂肪が多い魚に多く含まれています。
魚に多く含まれているオメガ3系の不飽和脂肪酸は、炎症を抑えてくれる作用をしてくれるとされています。
魚以外にもアマニ油、シソ油、エゴマ油などにも多く含まれています。
また、飽和脂肪酸でもココナッツオイルなどの油を摂るのも良いとされているようです。
オメガ3系の油は熱に弱く酸化しやすので加熱せずに摂るとより良いでしょう。
また、カレーに使われるターメリックと言うスパイスにはクルクミンが含まれています。
このクルクミンにも腸の炎症を抑える作用があるとされています。
生姜やニンニクなどの香味野菜にもカンジダなどのカビを減らす作用があるので、このようなものを食事に問い入れるのも良いかと思います。
日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
亜鉛は腸の細胞を再生させる
亜鉛は、アサリ、ハマグリ、牡蠣などに多く含まれています。
亜鉛は人間の約2万個ある遺伝子のうち1%、200個の遺伝子に補酵素として働いています。
タンパク質の合成や免疫機能の維持、ホルモンの分泌に必要なミネラルになります。
上皮細胞の再生や新陳代謝には欠くことのできない栄養素であり、不足してしまうと炎症や傷が治りにくくなることがあります。
亜鉛の効果は昔から知られていました。
湿疹ややけどの塗り薬として使われてきました。
水疱瘡のお子さんに白い外用薬が処方されることがありますが、これも亜鉛華軟膏と言って亜鉛が含まれています。
口から腸、肛門まで一本のホースと考えるとホースの内側は身体の中にあるように見えて身体の外側になります。
腸の粘膜も上皮であり皮膚の一部と言えます。
なので、亜鉛を摂ることで炎症を起こした腸の再生が期待できると考えられます。
昔から魚介類を食べてきた日本人は亜鉛不足は少なかったのですが、食の欧米化によって最近の食生活では亜鉛が不足している人が多くなっているようです。
亜鉛が足りていないかどうかは爪を見ると直ぐに分かります。
爪に白い斑点がある人は、亜鉛不足の可能性があるので意識して摂取すると良いでしょう。
もしどうしても食事で摂るのが難しい場合は、サプリメントを使うのも良いかとは思います。
参考書籍⇒アメリカ抗加齢医学会の新常識! 老化は「副腎」で止められた