不安障害とは?不安障害の特徴8つ
目次
不安障害
全般性不安障害(GAD)
基本的には日常生活を送っていても大きな問題がありません。
ですが、色々なことが絶えず心配になる状態です。
健康や天災・災害に対する不安感情が大きく、他の不安障害と違い特定のものに対しての不安を持つことは少ないですが、その不安感情が強く継続してしまうことが特徴の障害です。
パニック障害
突然、動悸や息苦しさ、息の詰まる感じが襲ってきて「死んでしまうのではないか」と思う程のパニック発作が出てきてしまう障害です。
社会不安障害/社交不安障害
発表や朝礼など、人前や人と話すタイミングで強い不安を感じて緊張や発汗や赤面、どもりなどの症状が出てしまう障害です。
強迫性障害
きちんと行動を完了したかが不安であるので、その一連の行動を何度も繰り返し完了したことを確認しないと居ても立っても居られない状態である障害です。
例えば、「手にバイ菌がついたんじゃないか」と思い、一度手を洗っても不安が消えず手が荒れるほど何度も手を洗ったり、「ドアのカギを閉めたかどうか」不安になりカギをかける確認で何分間も外出する準備に時間をかけてしまったりします。
これらの障害は、まだ理解されていないことが多く、また本人も障害であると気が付いてない場合も多くあるのが現状のです。
このように心配性と不安障害は全く違う障害になります。
心配性は日常的な心配事が多いと言うことに対して不安障害はその不安感から心臓の鼓動や大量の発汗などの身体的な症状を伴うのが特徴です。
そして、それがいつ起こるかは本人も分からず、症状を意識的に止めたりすることができない状態であるので、より深刻な事態に発展することもあります。
不安障害の特徴8つ
不安な考えが消えない
友人や家族が相手なら少し不安になる程度の状況でも不安障害があると極端に不安になってしまう傾向があります。
さらに不安な気持ちがより長く続く傾向があり、それが解消されず日常生活に支障をきたしてしまうようであれば、それは不安障害の可能性が考えられます。
集中できない
全般性不安症の人が注意血陥多動性障害(ADHD)と誤解されることもあります。
なぜなら不安障害を持つ人は集中することが困難な場合が多い為です。
頭の中が強迫観念にとらわれネガティブな感情でいっぱいになり、そのことに常に気を取られてしまいます。
なので他の人から見るとADHDの症状があるのではないかと思われてしまうことがあります。
間違った決断をいつも恐れている
不安障害を抱えている人は、意思決定のスキルが大きく低下しています。
不安障害は間違った選択をすることを恐れて優柔不断にさせます。
睡眠障害の併発が多い
不安になると夜眠れなくなってしまうことが多くあります。
不安障害を含む全ての精神疾患において、ある程度の睡眠障害が見られます。
十分な睡眠が取れないことで、さらに精神的、身体的にも悪影響が出てしまい負のスパイラルに陥ってしまうことが多くあります。
不安が他の症状と結びついている
全般性不安障害は、筋肉痛や落ち着きのなさ、疲労感などの身体的症状が出ることがあります。
また、胃腸の問題も出ることがあります。
身体が常に不安な状態になっているので、下痢や痙攣、胸やけなどストレスによる胃腸の不調に繋がる可能性があります。
心配事を心配している
不安障害の多くは特定の心配事が引き金となって起こることがあります。
不安があることに不安を覚えます。
心配することが循環的になり、さらに心配するようになってしまいます。
全てを避けたいと感じている
不安障害の人が過剰な不安感を鎮める為に重要度に関係なく状況を回避することは珍しいことではありません。
しかし、その回避行動がまた不安障害の原因になると言う指摘もあります。
不安を引き起こす状況から逃れることで感じる安心感が不安を強化してしまいます。
いつもネガティブな思考になってしまう
不安障害になってしまうと楽観的な考え方ができなくなってしまうことがよくあります。
決断をしたことに対する様々な結果を考え「未来は暗く、絶望的だ」と感じてしまいます。
これら8つが不安障害の特徴になります。
周りの人から、あるいは自分自身でこれらが当てはまるのであれば不安障害の可能性があるかもしれません。
ですが、不安の症状は他の疾患と類似していることもあるので、必ずしも不安障害であるとは言い切れません。
気になる場合は、まず専門の人に相談をしてみると良いかもしれません。