食品添加物の力でカビが生えないパン、トランス脂肪酸も多い
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常温でクリームパンが売られていても不思議に思わない
近年では、パンの消費量が伸び続けて一世帯あたりのパンの購入金額は、お米の購入金額を上回っていきているそうです。
朝は菓子パンをかじって家を出る、時間がない時の朝食はコンビニのパン、お米よりもパンが好きと言う人も多くなってきているかと思います。
市販のパンには、表示されていない物も含めて様々な食品添加物が使われています。
それによってパンが腐ったりカビが生えたりしないようになっています。
夏場でもクリームパンが常温の棚で何日も売られていると言うことが不自然だと思いませんか。
クリームパンに使われているクリームは、本来とても腐りやすい物です。
実際にケーキ屋さんでケーキを買うと本日中にお召し上がりくださいと言うシールが貼られていると思います。
これはクリームがとても傷みやすくてデリケートな食材だからです。
そう考えると夏場でもクリームパンが冷蔵もされないで売られていること自体おかしいことではないかと思うのです。
一体どんな工夫をしているのでしょうか。
それなら、あんぱんならまだ大丈夫ではないかと思うかもしれませんが、そうとは言えません。
あんこと言えば、原材料の小豆から煮詰めて丁寧に作られる日本のイメージがあるかもしれません
ですが、今ではあんぱんのあんこの多くは中国で生産された物が使われています。
中国産の物だと様々な食品添加物が使われている可能性が高くなると言うことです。
あんぱんのあんこはキャリーオーバーの一つです。
キャリーオーバーとは、食品を製造する際に使われる原材料の中に元々含まれていた食品添加物は、商品で効果を発揮しないのであれば表示を省略できると言うものです。
なのであんこを原材料として仕入れてあんぱんに使う場合は、あんこその物にどれだけ食品添加物が使われていてもあんぱんに表示する義務がなくなります。
そして、キャリーオーバーの場合は、原産国がどこかを示す必要もありません。
市販のあんぱんの表示をいくら確認してもその実態は全くわからないのです。
昔から和菓子屋などでは、あんこの三度使いと言うことが言われていました。
これは、最初は茶道で使われる高級なお茶菓子にします。
この時に使いきれなかったあんこは、二度目の役目として砂糖を増量してそれほど高級ではない和菓子に使います。
それでも使いきれなかった物は、三度使いとして砂糖を増量して最中のあんこになる、と言われていました。
糖質が多いと腐りにくくなるので砂糖を増量していって保存性を高めて長持ちさせていたのです。
昔は砂糖を加えてあんこの再利用をしていたと言うことです。
それが今では食品添加物になったのです。
PH調整剤のおかげでみずみずしいサンドイッチ
コンビニなどで売られている透明なビニールで包装されたサンドイッチがあります。
このサンドイッチには、長持ちさせる為には様々な食品添加物が使われています。
家庭でハムやレタス、トマトや卵などで作ったサンドイッチを思い出してみましょう。
朝作ったとしても夏場ではお昼どきまで、もつかどうかさえ心配になるのではないでしょうか。
どう考えても数時間経過したら野菜は変色をしてしまうでしょうし、パン自体もしんなりとしてしまうのではないでしょうか。
でもコンビニでは、時間が経過してもフレッシュな状態で売られているかと思います。
なぜいつまでもみずみずしさを保っていられるのでしょうか。
普通に考えたらおかしなことのはずですが、それが今や当たり前のこととして日常の風景に溶け込んでいるのです。
これは私たちの感覚がおかしくなってきていることの証明ではないでしょうか。
サンドイッチにもコンビニのおにぎりと同じようにPH調整剤が使われています。
お店からすると見た目が変わらずに長時間置いておかなければ売れなくなってしまいますのでPH調整剤を使っているのです。
その他にも乳化剤や調味料、イーストフード、香料なども使われていますが、全て一括表示されているでしょうから目に見えない添加物が使用されているかと思います。
街のベーカリーなら安全とは限らない
街のベーカリーにも色々あるので、一概には言えませんがコンビニやスーパーのパンと大差ないお店も少なくはないのが現実でしょう。
焼きたてのパンと言っても間違いではありませんが、実際に材料は工場で調達をして冷凍された生地をお店で焼いているだけと言う場合もあることでしょう。
もしかしたらコンビニやスーパーよりもひどい材料を使っている可能性だってあります。
なぜなら街のベーカリーで売られているパンは、原材料表示をしていないので全くもって何が使われているのか分からないからです。
つまり、安全性は分かりにくい状態になっているのです。
さらにパン職人の人たちは誠実に作っていると思いますが、食品添加物の知識がないと言うことも多いでしょう。
パンを作りながら知らず知らずに様々な食品添加物を使っていてもそれらの危険性や安全性についてよく分からないと言う場合が普通だと思います。
食品添加物は一般に安全とされてもいますから。
街のベーカリーなら安全とは決して言えないと言うことです。
意外と油が多いパン表示されない油
パンには様々な油が使われています。
意外とパンには油が多く使われています。
パンを実際に作ったことがある人であれば分かると思いますが、パン生地を作るのは相当の手間がかかります。
パン生地ができても生地の元になる小麦に含まれるグルテンと言うタンパク質は粘り気があるので切るのも大変です。
パン工場では、パンを一個一個同じグラムにするので機械で切っています。
その時に一個一個切り離しやすくする為にパラフィン系のオイルが使われています。
このオイルは、流動パラフィンと言って石油から作られているそうです。
食品添加物として認可されていますが、毒性も強いとされています。
流動パラフィンを使っているのかどうかは、私たち一般の消費者には知る術もありません。
また、パンを焼く際に焼き型を使いますが、焼き型に焼けたパンがくっつかないように油が使われています。
この油がシリコン系の油脂です。
これも食品添加物になりますが、出来上がったパンには表示はされることはありません。
パンには意外と油が多く使われているのですが、何の油が使われているのかは私たちには全く分からない状態なのです。
トランス脂肪酸にも注意
原材料を見るとパンには様々な油が使われているのが分かります。
植物油脂、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドなど
これらにはトランス脂肪酸と言う身体に悪い油が含まれています。
トランス脂肪酸とは、液体の植物油脂に水素を添加させる過程でできる物質です。
その代表的な物がマーガリンになります。
バターなどの動物性油脂は常温で置いておくと溶けてきますが、マーガリンは溶けません。
これはトランス脂肪酸が含まれているから溶けないのです。
トランス脂肪酸には液体の物を固体化させる作用があります。
バターは風味が豊かですがマーガリンに比べて高価です。
マーガリンは安く長持ちするのでメーカーにとっては非常に使い勝手が良い食品になります。
植物油脂と聞くと何か身体に良さげな感じを受けるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
トランス脂肪酸は欧米では規制がされています。
動脈硬化を促進させて心臓疾患やがん、糖尿病、不妊、アレルギー、認知症などの原因になるとされています。
摂ってはいけない代表的な物にもなっています。
WHOでは、トランス脂肪酸の摂取量は総エネルギー摂取量の1%未満にするように勧告されています。
摂取しないのが望ましいのです。
ですが、日本では規制すらされていません。
日本人は元々トランス脂肪酸を摂取することが極めて少ないと言うことかと思いますが、食の欧米化によって昔と今とでは食生活が全く変わっていますので規制をするべきかと思います。
実際に市販の菓子パンには多くのトランス脂肪酸が含まれています。
他にもクッキー、ドーナツ、ケーキやカレーのルウ、マヨネーズ、お菓子、コーヒーフレッシュなどありとあらゆる食品に含まれています。
加工食品ばから食べている人ほどトランス脂肪酸を大量に摂取していると言えるので注意をした方が良いでしょう。
参考書籍⇒本当は怖い!こんな長持ち食品