健康情報館

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長持ち食品の真実

様々な食品添加物が使われているレトルト食品、長期保存が可能なカレーのルウやパスタソースなど

カレーのルウ=食品添加物の塊かも

カレーは母の味などと言う人もいるかもしれませんが、現代ではよほど料理が下手でない限り誰が作っても一定の味になると思います。
それはカレーのルウがあるからです。

ルウは常温でも長持ちするので常備している家庭も多いのではないでしょうか。

カレーのルウは、日本国内で年間421億円も売れているようです。
パウチに入ったレトルトカレーだと年間で423億円でカレーのルウよりも売れています。

昔はカレーと言うと、缶に入ったカレーパウダーを買ってきて自宅で作る物でした。
辛さを調整しながらカレーパウダーに小麦粉を入れて一緒に炒め、小麦粉でとろみをつけていくのです。
なのでカレーは各家庭で異なった味でした。

ですが、今ではカレーの辛さの調節や味付けは全て工場が行っていますので味は全て同じになります。
とても便利なカレーのルウですが、実は様々な食品添加物が含まれています。

カレーのルウが腐ったと言うような話はまず聞きません。
でも考えてみると油が入っていますし、色々なエキスも入っているので本来であれば腐りやすい物ではないのでしょうか。
長持ちさせる為には、食品添加物が使われていると言うことなのです。

カレーのルウ=食品添加物の塊とも言えるのではないでしょうか。

カレーのルウは油で固められている

カレーのルウ

実際にカレーのルウには何が入っているのでしょうか。
原材料表示を見てみると、食用油脂と書いてあると思います。
その後に牛脂、豚脂、植物油脂、パーム油など書いてある物もあります。

パーム油は、トランス脂肪酸に代わってメーカー側が安く使い勝手の良い油として重宝している油です。
トランス脂肪酸と違って水素を添加してなくても常温で固まる特徴があります。
トランス脂肪酸は健康上良くないことが分かっていますのでトランス脂肪酸は入っていませんと謳っている商品もあることでしょう。
ですが、代わりにパーム油が使われていると言うことになります。

パーム油は、飽和脂肪酸が多く含まれていて過剰に摂取してしまうと心筋梗塞や糖尿病のリスクを高めてしまいます。
また、発がん性も疑われているようです。
トランス脂肪酸ほどではないにしてもパーム油も問題はあるのです。

パーム油が使われているのは、何もカレーのルウだけではありません。
例えばカップラーメンなどのインスタント食品、ポテトチップス、スナック菓子、菓子パン、冷凍食品、アイスクリーム、チョコレート、マーガリンなどにも含まれていることでしょう。

これらを日ごろから摂取していると飽和脂肪酸を摂り過ぎてしまいます。

原材料表示は、一番多く含まれている物から順番に表示するようになっています。
カレーのルウを見てみると植物油脂(パーム油を含んでいます)が最初の方に記載されています。
カレーパウダーの表示はその後ろに記載されているのではないでしょうか。

つまりカレーのルウとは、油で固められた物でそれを水に溶かして食べていると言うことになります。
果たしてこれが身体にとって悪くはないのでしょうか。

人工調味料が多く使われているかも

カレーのルウには植物油脂の他にもたん白加水分解物と酵母エキスが多く含まれています。
これらは味付けとして使われています。
たん白加水分解物と酵母エキスは人工調味料になります。

化学物質になるのですが、法令上では食品添加物ではなくて食品として分類されています。
なのでこれらがどんなに大量に含まれていたとしても化学調味料無添加と表記でき、使う量も制限がありません。
これらは、あらゆる商品に含まれているのです。

たん白加水分解物とは、タンパク質を塩酸などで分解して人工的に生成した物になります。
たん白加水分解物の原材料は、安い遺伝子組み換え脱脂大豆、残り物のくず肉、大型魚の残骸などが使われているようです。
これらに塩酸をかけて、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で中和させてできあがります。
どんな原材料を使ってもアミノ酸になるので私たちはうま味を感じることができます。

たん白加水分解物には大きく三つの製造法があります。
今主流なのは、コストが安い塩酸分解法と言われるものです。

塩酸分解法が問題になっているのは、製造する過程でクロロプロパノールと言う不純物が発生してしまうことです。
この物質には発がん性が認められているので海外では残留基準を設けている国もあります。

酵母エキスですが、これも加工食品の味付けには欠かせません。
酵母エキスと聞くと身体に良いイメージを持つかもしれませんが、実際はそうでとは限りません。

原材料は、遺伝子組み換えで作られた酵母です。
その酵母にサトウキビかす、アンモニア混合物をエサとして与えて酵母に体内でアミノ酸を作らせます。
次にビールを作った後の廃液に残ったビール酵母に薬品を使って死滅させて、酵母に酵素や酸を加えて製品化しています。

酵母エキスの製造工程で発生した不純物を食べていると、それが原因でイーストコネクション(慢性カンジダ症候群)と言う一種のアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

たん白加水分解物、酵母エキスを日常的に摂っていると味覚も鈍ってくることでしょう。
実際にこれらの物質を使うことで、うまみ成分が抜けた劣悪な原材料でもアミノ酸によってうま味を感じられるようになります。
これによって素材そのものの味を感じ取れなくなってしまうと考えられます。

これらも食品添加物ではないので使われる量に上限がありませんので実際はかなり多く使われているかもしれません。

パスタのソースは何が入っているか見えにくい

パスタ

パスタ料理もかなり人気があるかと思います。
そのパスタ料理を手軽に作れるのがパスタソースになります。
茹で上がったパスタにパウチの袋を開けてソースをかけるだけで完成です。
簡単に作ることができて長持ちもするので1人暮らしの人にも便利な商品になります。

レトルト食品は、保存期間が長く半永久的と言ってもいいくら長持ちをします。
そもそもレトルト食品とは一体何なのでしょうか。
それは機密性、遮光性を兼ね備えた容器で密閉され、加圧・加熱殺菌されている食品の名称です。

現在、行われているレトルト食品の殺菌方法は、中心温度120℃で30~60分間加熱しています。
加熱殺菌されたレトルト食品は、常温流通、常温保存が可能で賞味期限も長いです。
とても便利なレトルト食品なのですが、どのような原材料や食品添加物が使われているのかは一般の消費者からすると分からないものです。

また、そういった商品は、味や品質は手作りの物にはかなわないのでネーミングで勝負をしています。
パスタソースには、ナポリ、地中海など外国の地方名を使っているのではないでしょうか。
あたかもそこの人たちが食べているようなイメージを植え付けているのです。

ネーミングはマーケティングにおいてとても重要な要素です。
売れるようなネーミングを付けるのは当たり前のことなのですが、その商品の中身をきちんと表しているわけではありませんので注意が必要なのです。

レトルトには栄養がほとんど残っていない

中国の話になりますが、加工食品に病気の豚の肉が使われる、と言うことがありました。
以前マクドナルドが中国の腐った肉を使っていたことが発覚してニュースになったことを覚えている人も多いのではないでしょうか。

日本ではそんなことはないと思いたいですが、実際は日本で飼育されている食用豚の7割近くは何かしらの病気を持っていると言われています。
国産の豚肉であっても本当に健康な豚肉は少ないと言うのが現実かと思います。
そのように考えるとレトルトに使われている肉が健康で良質な肉を使っているとは考えにくいでしょう。

良質な肉であれば、そのまま新鮮な状態で売るのが一番いいはずです。
加工してしまうと元々どんな肉なのかは一切分かりません。

素材の悪さを隠す為に食品添加物が使われているのです。
ソースのとろみや粘り気を出す為に増粘剤や乳化剤があります。
長時間加熱してしまうと色落ちをしたり香りがなくなってしまったりするので、それを補う為に着色料や香料を使います。
味を調える為にたん白加水分解物や酵母エキスを使います。
そして、高温で加熱処理をしているので栄養価自体も劣化していると言えます。

加熱処理をすることで殺菌をして長持ちすることができ、安全に食べることができると言えますが、その変わり栄養素は十分に摂れない状態になっているのです。

レトルト食品は、元々軍隊が戦場に持ち込んでいた缶詰めよりも手軽な物として開発されました。
元々非常時の食べ物で普段の食事で楽しむような物ではないと言うことです。

レトルト食品をメインの食事をしていると食品添加物も多く摂ってしまい栄養素も摂れない状態になってしまうのでなるべく控えた方が良いでしょう。

参考書籍⇒本当は怖い!こんな長持ち食品