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サプリは何を飲めばいい?

天然と合成どちらが良い?合成は不純物が多い!?

天然原料か合成原料か

サプリメントの原料には、野菜や果物などの食べ物から抽出された天然由来の原料と化学合成によって作られた合成原料があります。
サプリメントを選ぶ際、天然と合成どちらを選べばいいのでしょうか。

天然原料の場合、吸収率や体内での働きが合成よりも優れていると考えられています。
一番のメリットは食べ物に近いと言うことです。
ですが、価格は高くなり高価な物が多いですし成分の濃度が低いと言うデメリットもあります。

一方、合成原料は価格が低く安価で成分濃度が高いと言うメリットがありますが、不純物が多く余計な物が入っていることも多いと言うデメリットがあります。

基本的には、天然の方が良いと言う認識で良いかと思いますが、一概に天然原料の方が優れていると言えるわけでも決してありませんが、安いサプリメントは避けた方が無難でしょう。

安い合成原料の何が問題なのかと言うと中国で生産されている物が多いからです。
例えばビタミンCですが、ビタミンCは中国で作られています。
以前は、日本でも作られていましたが今は作られていません。

中国製だから悪いと言うわけではありませんが、中国製の物は劣悪な商品が多いと思います。

中国にもしっかりとした設備と管理体制でビタミンCを製造している工場はありますし医薬品のビタミンCの原料として使われています。

信頼できるビタミンCとそうでない物では価格が全く異なります。
同じビタミンCでもkgあたり数百円で手に入る物もあれば30万円する物まであるのです。

こうした事実があるのでやはり安い物は品質が低いと言えざる負えないのです。

合成原料は不純物までできてしまう

化学変化イメージ

ビタミンを人工的に合成する場合、目的の栄養素以外のよく似た何かも一緒にできてしまいます。
化学構造が一見同じでも微妙に違っていたりねじれていたりすることがあります。

また、光学異性体と言って全ての構造がそのまま反転している分子もできてしまうことがあります。
これらは言ってしまうとビタミンのそっくりさんとも言え不純物とも言えます。

生物がビタミンを作る時は、緻密に合成されますのでそう言ったことは起こりませんが、工業的に大量に作るとそうはいきません。

そうなるとそこから不純物を取り除く作業をしなければいけませんが、これには手間も時間もかかりますのでコストが高くなります。

精製して不純物を取り除くことで純度の高い物ができますが、これを何回行うのか、どこまで行うのかなどは作る側の裁量に委ねられます。

安いサプリメントには、こうした不純物を取り除く工程をしていない可能性が高いでしょう。
純度の低いサプリメントを作っているメーカーは、1粒に○○mg入っていますと含有量をアピールしてくることでしょう。
量は多いけど不純物も多いですと言っているようなものです。

ビタミンを化学合成をすることでビタミンに似た何かができます。
目的のビタミンと同じような働きをしてくれれば問題はないのですが、なかなかそうはなりません。
化学構造が少しでも違うとそれは、目的のビタミンとしては働きませんし、場合によっては働きを妨げることになる可能性も否定できません。

多くビタミンは、体内で酵素とともに補酵素として働きます。
補酵素がないと働くことができない酵素もたくさんあります。

例えばビタミンB群の似た物が体内に入ってきたとします。
本来なら補酵素であるビタミンB群は酵素と一緒に代謝に関わる様々な働きをしますが、ビタミンの似た何かが酵素と結びついたらその機能を止めてしまうかもしれません。
身体は、毎日酵素を体内で作っていますが、これでは酵素が無駄になってしまうのです。

この問題は、工業的にビタミンを大量に合成した場合に起こることです。
だからこそ手間とコストをかけてしっかりと精製された純度の高い原料を使っているサプリメントを選ぶべきなのです。

天然原料のメリットとデメリット

デトックスウォーター

天然の物は、量がかさばったり値段が高くなったりと言ったデメリットがありますが、合成の物にはないメリットがあります。

それは、栄養素が体内で効率よく使われることと他の成分との相乗効果が期待できることです。

合成原料の場合は、不純物ができてしまいますが、天然原料の場合は、他の成分との相乗効果が期待できます。
栄養素は単独ではなく他の成分と一緒に機能していますので一つの成分があったらそれと一緒に働く成分も近くにあったりします。
それは何もビタミンやミネラルに限らず植物由来のフィトケミカルなども考えられます。
フィトケミカルに関しては、まだ分かっていないことも多いですが身体に良い働きをしてくれると考えられています。

天然由来の物を摂ることは、こういった栄養素の働きと言う視点からするととても良いと思われます。

合成よりも天然由来の原料の方が、基本的に良いと言えます。

合成と天然を見分けるにはパッケージ表示を確認

サプリメントの原料が合成なのか天然なのかを見分けるにはパッケージ表示を見れば確認できます。

原材料表示のところにビタミンCやビタミンBとか成分がそのまま記載されていると合成成分になります。
天然原料の場合は、野菜や果物など食べ物の名前が記載されています。
原材料表示を見れば簡単に合成か天然なのかを確認することができます。

食物アレルギーがある人の場合、必ずしも天然が良いとは言えません。
必ず自分の体質に合わない物が含まれていいるか確認をしましょう。

アレルギーには遅発型フードアレルギーと言うものもあります。
サプリメントを摂っても体調が良くならないとか悪くなったとかあれば一旦使用を中止して様子を見てみましょう。
どうしてもその成分を摂りたいのであれば、合成成分を利用してみるのも一つの手かと思います。

食物アレルギーのある人でもその食べ物に含まれる成分が摂取できることは合成成分の大きなメリットかもしれません。

参考書籍⇒サプリメントの正体