健康情報館

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サプリは何を飲めばいい?

悩みや症状別サプリメント選び 1

悩みや症状に合わせてサプリメントを選ぼう

悩みや症状別にどのような栄養素・機能性成分を摂れば良いのでしょうか。
ただしサプリメントはあくまで栄養補助食品です。
あくまで栄養補給と言う観点から何を摂れば良いのかなので、治療になるわけではありまえん。

また、栄養素・機能性成分であって必ずしもサプリメントを指しているわけでもありません。
これらの栄養素を含む食品から摂ることももちろん可能です。
つまり何らかの症状に悩んでいる時に、これらの栄養素を意識して摂取してもらいたいと言うことです。

風邪・インフルエンザ

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがおススメです。
風邪もインフルエンザもウイルス性疾患ですので体内に入って増殖し始めたウイルスをなるべく早く退治することが大事です。

免疫細胞であるリンパ球などを活性化させてくれる栄養素がビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどです。
また、ビタミンAは、粘膜を強くする作用があるので風邪やインフルエンザの予防効果が期待できます。
ビタミンDも最近の研究ではインフルエンザに罹りにくくすることが分かっています。

不妊

不妊も栄養素の欠乏と関係があります。
妊娠の為には、母体の栄養状態が良好であることが大切です。

女性の場合、まず鉄の不足を確認して必要に応じて補給することが大切です。
また、ストレスや活性酸素対策の為に十分な抗酸化栄養素を摂取すると良いでしょう。

様々なホルモンの生成に関わっている副腎をサポートする意味でもビタミンCが需要となります。
また、ビタミンDはこの分野でも役立つことが報告されています。

女性だけでなく男性も栄養補給が重要です。
特にストレスを受けながら働いている人の場合、女性と同様にビタミンCを中心に抗酸化栄養素を摂取すると良いかと思います。

妊娠中

妊娠中は特に栄養バランスには気を付けたいものです。
必須栄養素は一通り必要になります。

特にビタミンA(過剰症には注意が必要なのでβカロテンの形で摂取するのが良い)、ビタミンB6、ビタミンD、ビタミンE、葉酸、鉄、亜鉛をしっかりと摂取しましょう。
他にもオメガ3系脂肪酸、乳酸菌、ビフィズス菌などの有用菌、食物繊維なども不足がないようにもしましょう。

妊娠の初期に必要な栄養素に葉酸がありますが、葉酸の欠乏によって退治に先天性の異常が起こるケースは日本では欧米ほど多くありません。
ただ必要なことには違いないので、妊娠の可能性のある女性は摂取した方が良いかと思います。

必ずしもサプリメントで摂る必要もなく、新鮮な野菜や果物をしっかりと摂ると良いでしょう。
葉酸は、オレンジやみかんなどの柑橘類にも多く含まれています。

更年期障害

EPA、女性ホルモン用物質であるイソフラボンを含む大豆がおススメです。
他にもビタミンB群、ビタミンE、コリン、イノシトール、亜鉛、マグネシウム、セレン、カルシウムも役立つかと思います。

男性機能(ED)

アルギニンは血流の傷害を改善してくれます。
ビタミンEやイチョウ葉も良いでしょう。

また、亜鉛もおススメです。
300以上の酵素の働きを亜鉛がサポートしています。
亜鉛が足りていないと300か所の代謝が止まると言うことに繋がり男性機能にも影響が出てきます。
他にもマグネシウムも摂取すると良いでしょう。

美肌

白い肌におススメなのはビタミンC、グルタチオンです。
これらはメラニン色素の生成を抑える働きがあります。

紫外線から肌を守ってくれるのは、抗酸化物質になります。
βカロテン、リコピン、コエンザイムQ10などの抗酸化物質は、紫外線で受けたダメージを軽減してくれます。

保湿

肌の保湿をサポートしているのは油分です。
特にオメガ3系脂肪酸であるαリノレン酸は、摂取した量の半分が皮膚に利用されるとされています。
αリノレン酸は、肌の細胞に重要で保湿の重要な要素であるセラミドの生産を助けています。

健康な肌を作るには、他にもタンパク質、亜鉛、ビタミンB12、葉酸なども重要となります。

眼精疲労、加齢に伴う眼の疾患

βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、アスタキサンチン、アントシアニン、プロアントシアニジン、DHA、αリノレン酸、ルテインなどが役に立つかと思います。

アスタキサンチンは、サケなどに含まれる赤い色素、アントシアニンは、ブルーベリーやビルベリー、ハスカップなどに含まれる色素、プロアントシアニジンはブドウ種子などに含まれています。
これらの成分は、歯科医師の間では人気があるようです。

歯科医師は眼を酷使する仕事なので一日が終わると眼の疲れを感じることが多くこれらの成分を摂ると楽になると言う声をよく聞いたりします。

また、欧米の主要な失明の原因である加齢黄斑変性症の進行がβカロテン、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ルテインの摂取で抑制されたと言う研究もあります。
加齢製黄斑変性症は日本でも増加しています。

ストレス

ストレスに対抗している副腎を助けているのがビタミンC、パントテン酸を中心にしたビタミンB群です。
他にもビタミンE、βカロテン、亜鉛、セレン、マンガン、αリポ酸、コエンザイムQ10も役立つかと思います。

イライラ

亜鉛、EPA、DHA、カフェインなどが良いかと思います。
また、ビタミンB群や鉄、カルシウム、マグネシウム、アミノ酸(チロシン、トリプトファン)も役立つでしょう。

閉経前の女性の場合、イライラするのは鉄の欠乏によることも多いです。
鉄は、エネルギーを生成する際に重要な役割を剥がし、鉄が足りていないとガス欠になってしまいます。

鉄には気持ちを穏やかにする神経伝達物資であるセロトニンの合成もサポートしてくれます。
ですので鉄が不足しているとイライラしやすくなると言えます。

セントジョーンズ・ワート、Sアデノシルメチオニン(SAMe)などは気持ちを上げる作用があるとして知られています。
葉酸、EPA、DHA、イチョウ葉、ビタミンC、アミノ酸(チロシン、トリプトファン)、鉄、ビタミンB群、マグネシウムなども良いかと思います。

神経伝達物質であるセロトニンは、精神状態のバランスを整えるので、これが不足すると落ち込みやすくなったり、うつ傾向になりやすくなります。
うつ患者の人の中には、栄養不良になっているケースがかなりあるようです。

統合失調症

ナチュラルメディシン・データベースでは、アミノ酸の一種であるグリシンの有効性レベルはあまり高くないようですが、ビタミン用物質であるイノシトールなども紹介されています。
ナイアシンを中心としたビタミンB群を摂ると良いようです。

カナダのエイブラハム・ホッファー医師がナイアシンを用いて多くの統合失調症の患者さんを社会復帰させたことが有名です。

統合失調症もうつと同じで脳内物質を作り出す栄養素の不足を疑ってみることも大切です。
統合失調症の症状に幻聴や幻覚がありますが、ビタミンB6が足していないと幻聴が起きたり悪夢を見たりすると言うこともあります。

関節痛(変形性関節症)

Nアセチルグルコサミンが良いかと思います。
他にもSアデノシルメチオニン(SAMe)、ナイアシン、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなども重要とされています。

関節痛の痛みの根本的原因は、多くの場合、体重過多と運動不足によるものです。
早めに医師に相談をして体重をコントロールするとともに痛みの少ない方法で膝を動かすようにすると良いでしょう。

肩こり・腰痛

EPA、DHA、ビタミンB群、ビタミンE、鉄、イチョウ葉などが良いかと思います。

EPA。DHAなどのオメガ3系脂肪酸は炎症を抑える作用があります。
また、血流を良くする意味でビタミンE、イチョウ葉を摂ると良いかと思います。

ボスウェリア・セラータは、炎症を抑える作用を持つハーブです。
肩こりや腰痛がある時に飲むと改善が実感できるようです。
ですが、全員に効果があるわけではありません。

痛みの原因には、様々なことが考えられるのでそれによって役立つ成分も変わってくるかと思います。

貧血

鉄が不足すると赤血球やその中のヘモグロビンが円滑に作り出せなくなります。
貧血には、鉄が重要ですが、赤血球を作り出すには様々な栄養素が必要です。

鉄以外にもビタミンA、ビタミンB12、葉酸、タンパク質を摂ると良いです。

赤血球の寿命はだいたい120日です。
全身に酸素を運搬する際に細い血管の中を通り抜ける為細胞膜には強度としなやかさが必要です。
この観点から、細胞膜の強度を上げるコレステロールや活性酸素のダメージから細胞膜を守るビタミンEが重要とも考えられます。

生理痛(月経前症候群)

カルシウム、イチョウ葉、ビタミンB6、マグネシウム、EPA、DHAがおススメです。
特にビタミンB6は神経伝達物質の生成に関わりが深いです。
ビタミンEとイチョウ葉は血流を改善してくれる働きがあります。

生理痛で悩んでいる人は多いかと思いますが、寝込むほどひとい場合は医療機関に受診し栄養状態も見直してみると良いかと思います。

AGA(薄毛・抜け毛)

亜鉛やビオチンがおススメです。
ビオチンはビタミンB群の一つでアミノ酸の代謝に関わる酵素の補酵素として働きます。

他にもタンパク質、ビタミンB6、パントテン酸、鉄、ビタミンCなどの抗酸化栄養素も良いでしょう。
男性の薄毛は、男性ホルモンが酸化されてジヒドロテストステロンができてこれが毛根を痛めてしまうのが原因とされています。
なので抗酸化栄養素を摂取するようにすると良いです。
女性の薄毛の場合も抗酸化栄養素をしっかりと摂ることが大事です。

アミノ酸は、髪の毛の原料であり、鉄は貧血の度合いに関わらず摂取することで抜け毛の治療に役立つと言う報告があります。
特に女性はダイエットなどで偏った食生活で栄養不良になって抜け毛が起こることもあります。

薄毛用のサプリメントも色々あるようですが、あまり聞きなれない成分の物は控えた方が良いでしょう。
男性の場合は、フィナステリド(プロぺシア)と言う治療薬がるので医師に相談してそれを飲むのが確実でしょう。

下痢

腸内の環境を整えるには、乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌、グアガム、サイリウム、オリゴ糖などの有能菌の餌になる食物繊維、イソフラボン、グルタミン、ビタミンAなどが良いかと思います。

有用菌は自分の身体と相性が良い物を探すと良いです。
ヨーグルトやサプリメントが色々な会社から出されていますが、菌がそれぞれ違います。
色々試してみて自分に合った物を探してみると良いかと思います。

便秘

便秘時にはグアガムなどの食物繊維やマグネシウムがおススメです。
腸の環境を改善する為乳酸菌、グルタミン、ビタミンA、亜鉛も良いでしょう。

参考書籍⇒サプリメントの正体