スマホは首に膨大な負担をかける|うつむくと首への負担が3倍
スマホは首に膨大な負担をかける
首は細くて弱い部分でもありますが、6㎏程度ある頭を支えています。
重たい頭をただ支えているだけでも大変なのですが、そこに負荷がかかると筋肉が凝ってしまい硬くなってしまいます。
近年、慢性疲労、頭痛、不定愁訴などの原因不明の体調不良に悩んでいる人が多くいます。
もしかしたらこれらの原因が首にあるのかもしれません。
現代社会では、スマホやパソコンなどの使い過ぎによって首に大きな負担がかかるようになりました。
使う姿勢から見れば、デスクトップよりノートパソコンのほうが影響は大きく、タブレットやスマホはさらに悪いと言えます。
スマホやタブレットを持つ位置は下になるので、夢中になっているうちに首をすくめてしまいがちになります。
デスクワークや読書でも首に負担はかかりますが、それよりも負担は大きくなります。
パソコンよりもスマホのほうが手軽なので使用時間も長くなりがちで、さらに強い負担をかけています。
首の筋肉にとって、うつむいた姿勢はまっすぐな状態に比べて約3倍の負荷がかかります。
平均的な頭部の重さは6㎏程度なので18kg程度の荷重に耐えないといけなくなります。
首の負担によって全身不調が出る

1980年代、アメリカで強い倦怠感や疲労感に襲われて朝が辛くて起きられない、疲れが取れず会社や学校へ行けないなどの人がたくさん出てきました。
身体に鉛を巻いたような疲れと表現され、重症化すると気力や記憶力の低下、睡眠障害を伴い、寝たきりになってしまうケースも見受けられました。
アメリカ政府は、この病気を慢性疲労症候群と国民病に指定しましたが、なかなか原因を見つけることができませんでした。
脳神経外科の松井孝嘉氏は、慢性疲労症候群の原因は首の筋肉疲労からもきていることを発見し、首の筋肉異常によって起きる不調を頸性神経筋症候群、別名首こり病と命名しました。
首の骨の頸椎の周りには様々な筋肉が付着していますが、うつむき姿勢を続けて酷使していると周辺の筋肉が硬くなり血流が悪くなっていきます。
そうなると酸素が十分に送り込まれなくなり乳酸などの代謝産物も蓄積されていき、筋肉の凝りを生じさせてしまいます。
首の酷使と疲労によって首の筋肉が凝ると首に密集している自律神経の働きに影響を及ぼします。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は、心拍数や血圧を上げたり呼吸数を増やしたり全身の緊張・興奮させるような働きをします。
副交感神経は、心拍数や血圧を下げたり呼吸数を減らしたり全身をリラックスさせるような働きをしています。
交感神経と副交感神経が上手くバランスよく働いていることで健康が保たれています。
しかし、首の酷使と疲労によって自律神経のバランスが乱れてしまうと様々な身体の不調を招いてしまいます。
首に負担をかけないようにしよう
原因不明の身体の不調で悩んでいる人は、首の負担を考えてみると良いかもしれません。
心掛けたいのは普段から首に負担をかけないようにすることです。
スマホを使う時は、なるべく目と同じ高さで見るようにしてうつむく姿勢にならないようにします。
距離もできる限り離して画面をのぞき込まないようにしましょう。
仕事であれば、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンのほうが良いです。
ノートパソコンよりもモニターの位置が高く首の位置が下がりにくくなるからです。
スマホやパソコンを使用する際は、途中途中で休憩しながら使うことも大事です。
例えば、スマホやパソコンに連続して15分向き合ったら30秒は画面から目を離して首の休憩時間を入れます。
なかなか実践するのは難しいかもしれませんが、途中途中休憩を入れることで首への負担を軽減させることができます。
その際、肩や首回りを少し動かしたりすると良いかとは思います。
また、冷やさずに温めるようにすると良いです。
筋肉が硬く凝っている場合に冷やしてしまうと筋肉がより硬くなってしまい逆効果になります。
蒸しタオルを当てたりして温めてあげると血流も改善し筋肉の凝りを軽減してくれます。
一番良いのは、スマホなどを使わないようにすることですが、ネットが当たり前の現代でスマホを使わずに生活をするのは、現実的ではありません。
本来なら便利なはずのスマホですが、その便利アイテムが原因で病気になってしまっては本末転倒です。
スマホとは上手く付き合っていき、スマホに使われないようにすることが大切かと思います。