関節が痛む関節症や関節炎は加齢だけではない|適度に運動すると良い
関節が痛む主な原因は?
関節の痛みと言えば、関節炎を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ですが、痛む原因は関節炎だけではありません。
関節が痛む主な原因としては、関節炎と関節症になります。
関節炎は、関節に炎症が起こる状態で自己免疫疾患や感染症、代謝異常など様々な要因で起こります。
さらに滑液包と言われる関節を保護する袋状の組織の炎症や筋肉と骨を繋ぐ腱の炎症も要因となる場合があります。
一方、関節症は加齢や摩耗によって関節軟骨がすり減り、骨同士が直接接触することで痛みやこわばりが生じる状態のことを言います。
関節痛で悩んでいる場合、まずは医療機関で一度診てもらうと良いでしょう。
変形性関節症であれば、市販薬、理学療法、適度な運動を取り入れることで症状の軽減が期待できます。
加齢で関節炎に必ずなるわけではない

年齢を重ねれば、関節炎のリスクは高まっていきますが、必ずしも発症してしまうわけではありません。
実際、65歳以上の約半数は関節炎を患っていないというデータがあります。
適度な運動、禁煙、体重管理、歯の健康維持などの生活習慣の改善がリスクを下げてくれます。
変形性関節症のリスクは加齢だけではなく、性別やホルモンバランス、遺伝、過去のケガなども影響をします。
関節症は男性よりも女性のほうが発症リスクが高いとされています。
これは、女性のほうが男性よりも筋力が弱いことも関係していると考えられます。
高齢になれば関節炎や関節症になるリスクは高くなりますが、ある程度予防することもできます。
特に運動は定期的に行うようにすると良いでしょう。
加齢に伴って筋肉が衰えてしまい、それによって関節への負担が増えてしまいます。
なので、筋肉が落ちないようにすることはとても大切と言えます。
関節症や関節炎は、年齢に関係なく発症する可能性があります。
変形性関節症は、40代後半から発症することが多いですが、リウマチ性関節症は30代から60代で見られるケースが一般的です。
若年層でも自己免疫疾患やスポーツによる過度な負荷が原因で発症する場合があります。
例えば、過度なトレーニングを続けた場合、関節に慢性的な炎症や痛みを抱えることがあります。
痛みが出ている場合は、そのまま放置せずに運動量を見直し適切なケアをすることが大切です。
指を鳴らし過ぎると関節症になるかも
指などの関節を動かすとポキポキと音が鳴る場合があります。
これは指に限らず指以外の関節でも音が鳴ることがあります。
この音は、関節内にある滑液に含まれる気泡が弾けて出る音です。
関節を急激に動かしたりすると関節内の内圧が変化し気泡が生じ、それが弾ける音によってポキポキと鳴るとされています。
この気泡が弾ける際の衝撃波によって関節周辺に負担がかかるとされています。
自然に動かして鳴ってしまう場合は問題ないですが、無理に鳴らすことはしないほうが良いでしょう。
関節を鳴らそうと無理に動かしてしまうと関節へ負担がかかり、関節症や関節炎になってしまうリスクが高まってしまいます。
強引に指を鳴らそうとして周囲の組織を傷つけるケースも報告されていますので、日常的に鳴らしている場合は注意しましょう。
関節には適度に運動をすると良い

関節が痛む場合、無理に運動をするべきではもちろんありません。
無理して運動をすれば、症状が悪化してしまうかもしれないからです。
ですが、運動をすることは関節にとっては良いことです。
運動することで血流が促進されて筋力や柔軟性向上が期待できます。
筋力や柔軟性の向上によって関節にかかる負担を軽減させることができます。
痛みが出てしまう場合は無理して行わずに、痛みの出ない範囲で行うようにしてみましょう。
水中ウォーキングや水泳であれば、関節への負担も少なく全身を鍛えることができるのでおススメです。
筋肉を鍛えるには、筋力トレーニングのような筋肉にある程度の負荷がかかるほうが良いので、有酸素運動だけでなく筋力トレーニングも取り入れるようにすると良いです。
関節周辺の筋肉を鍛えることで関節への負担を減らすのが筋力トレーニングになります。
関節炎や関節症の予防や改善に運動を習慣的に取り入れられると良いでしょう。