メンタルヘルス

【スキーマ療法】9つのスキーマモードとの関わり方|ヘルシーアダルトモードを育てる方法

スキーマ療法では、私たちの心の中には複数の「スキーマモード」が存在すると考えられています。
つらい思考や感情に振り回されるのは、非適応的なスキーマモードが強く働いているためです。

この記事では、9つのスキーマモードの特徴と、健全な「ヘルシーアダルトモード」へ導く関わり方をわかりやすく解説します。


■ スキーマモードとは?

スキーマモードとは、状況に反応して瞬間的に切り替わる「心の状態」のこと。
モードを理解し、適切に対話することで、つらさを生む思考パターンを弱め、より健全な心の状態へと成長させることができます。


【チャイルドモード】6の子どもの心との向き合い方

チャイルドモードは、幼少期の経験が影響して生まれる「子どもの心」。
どのモードも悪いものではなく、まずは存在を認めて受け入れることが大切です。


1. 幸せなチャイルドモード

キーワード:自己肯定感・安心感・インナーチャイルド

心の中の小さな子どもが、喜びや安心を感じている状態です。
このモードが出ているときは、「もっと楽しんでいいよ」と肯定し、安心させるだけで十分です。


2. 脆弱なチャイルドモード

キーワード:不安・見捨てられ不安・自尊心の低さ

自尊心が低く、見捨てられることへの強い不安を抱えています。
このモードが強いときは、あたたかい大人として「その気持ちのままでいいよ」と感情や欲求を受け入れ、安心させます。


3. 激怒するチャイルドモード

キーワード:強い怒り・抑圧された感情

幼少期に怒りを表したことで罰を受けた経験があると、このモードが強まりやすくなります。
まずは、「強い怒りも正常な感情」と認め、懲罰的ペアレントモードが活性化しないようにします。


4. 怒れるチャイルドモード

キーワード:怒りの表現・感情の抑圧

怒りを感じること自体は悪いことではありません。
怒りを否定せず受け入れたうえで、「なぜ怒っているのか」理由を整理し、現実場面で適切に表現する方法を考えます。


5. 非自律的チャイルドモード

キーワード:回避行動・責任逃れ・自律性の欠如

面倒なことや責任を伴う行動を避けようとするモードです。
少しずつ自律的な行動を増やせるよう、
具体的なステップを一緒に考え、実行へつなげます。


6. 衝動的チャイルドモード

キーワード:依存・衝動性・快楽追求

快楽を優先し、飲酒・浪費・性行動などの依存につながることもあります。
快楽だけでは心が満たされないこと、自制の大切さを丁寧に伝え、現実的なデメリットを一緒に考えます。


【ペアレントモード】2つの厳しい親の声との向き合い方

ペアレントモードは、幼少期に受けた親や周囲の影響が元になっています。
しかし、実際の親を責めても問題は解決しません。
心の中の「厳しい親の声」と向き合うことが重要です。


要求的ペアレントモード

キーワード:完璧主義・過剰な要求・プレッシャー

チャイルドモードに高い要求を突きつけ、プレッシャーを与えるモードです。
完璧主義を生み、自尊心を低下させます。

「完璧でなくていい」
と伝え、非現実的な要求であることを理解してもらい、出番を減らします。


懲罰的ペアレントモード

キーワード:罪悪感・自己否定・罰

欲求や感情を強く制限し、責めたり罰したりするモードです。
自由な感情や行動を奪い、苦しみの原因になります。

罰によって意欲が損なわれること
を明確に伝え、活性化しないようにします。


【ヘルシーアダルトモード】健全な自分を育てる鍵

ヘルシーアダルトモード

キーワード:自己受容・健全な判断・スキーマ療法の目標

ヘルシーアダルトモードは、非適応的なスキーマに振り回されず、
物事をありのまま受け入れられる健全な心の状態です。

できていることを認め、褒め、他のモードよりもこのモードが大きく育つように支えていきます。


■ まとめ|スキーマモードを理解すると生きやすくなる

スキーマモードは、どれもあなたを守るために生まれた心の働きです。
否定するのではなく、「存在を認め、適切に導く」ことが大切です。

ヘルシーアダルトモードを育てることで、
非適応的なスキーマに振り回されず、より気分よく暮らせるようになります。