メンタルヘルス

【気分の言語化トレーニング】辛かった時の気持ちを言葉にする方法|思考と感情を切り離すコツ

つらい出来事があったとき、私たちは「とにかく辛かった」「最悪だった」と大まかな表現でまとめてしまいがちです。
しかし、気分を正確に言語化することは、メンタルケアにおいて非常に重要なステップです。

この記事では、辛い気分を具体的な言葉にする方法と、思考と感情を切り離す練習について詳しく解説します。


■ 辛さにも種類がある|まずは気分を明確にしよう

辛かった出来事を書き出したら、次に行うべきは 「その時の気分を具体的に言葉にすること」 です。

「辛かった」「最悪だった」では範囲が広すぎて、
何が自分を苦しめたのか原因を特定できません。

例えば、

  • 憂鬱 … 気分が沈み、活力が出ない状態
  • 無力感 … 自分では状況をコントロールできないという圧倒される感覚

このように、似ているようで意味が異なります。


■ 気分を表す言葉リスト|あなたの気持ちに最も近いのはどれ?

以下のリストを参考に、あなたの気分にぴったり合う言葉を探してみましょう。
しっくりこない場合は「情けない」「自己嫌悪」「腹立たしい」など、別の言葉を使っても構いません。

● 気分を表す言葉一覧

  • 憂鬱、むなしい、悲しい、傷ついた
  • 無力感、みじめ、絶望、がっかり
  • 怯え、屈辱、うんざり、罪悪感
  • 失望、パニック、心配、不安
  • 恥ずかしい、困惑、恐怖、緊張
  • イライラ、怒り、くやしい、興奮
  • 無我夢中、神経質

もし「全部当てはまる気がする」と感じたら、
辛い気分に圧倒されているサインです。

焦らず、少しずつ気分を客観的に見られるよう練習していきましょう。


■ 気分と思考を切り離す練習が大切

気分を言葉にする習慣は、心を整えるうえで非常に効果的です。
続けていくうちに、辛い気分に飲み込まれにくくなります。

その理由は、
「自分を苦しめる思考」と「思考が生み出す気分」を分けて捉えられるようになるから。


● 気分と思考の違い

  • 気分(感情) … 一言で表せる
    • 例:悲しい、イライラする、不安
  • 思考 … 文章の形になる
    • 例:「怒られたらどうしよう」「私はダメだ」

この違いを意識すると、気分と思考を切り離しやすくなります。

また、辛い時の気分は一つとは限りません。
多くの場合、3つほどの感情を選ぶとより正確に表現できます。


■ 【実践】気分と思考を区別するトレーニング

以下の言葉が「気分」か「思考」かを考えてみましょう。

▼ 問題

  1. 私はどうしようもない
  2. 腹が立つ
  3. 何もする気にならない
  4. はずかしくて耐えられない
  5. イライラする

▼ 答え

  1. 思考
  2. 気分
  3. 思考
  4. 思考
  5. 気分

※ Q4は「恥ずかしい」だけなら気分ですが、「耐えられない」は思考になります。


■ まとめ|気分を言語化することで心が整理される

辛い気分を言葉にすることは、
自分の心を理解し、感情に振り回されないための第一歩です。

  • 気分を具体的な言葉で表す
  • 思考と感情を切り離す
  • 複数の感情を組み合わせて表現する

これらを続けることで、心の整理がしやすくなり、ストレスに強くなっていきます。