ビタミンCは副腎、免疫、眼に重要、ビタミンDは免疫を活性化
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ビタミンCは各臓器、副腎、免疫、眼にとって重要
ビタミンCは、犬や猫などほとんどの動物では体内で合成することができるビタミンです。
ですが、人は体内で作ることができません。
なので食事から摂る必要があります。
ビタミンCは各臓器で必要です。
量もかなり必要となる場合もある為に各臓器で取り合いに状態にもなります。
特にビタミンCが大量に必要となる場所が三つあります。
副腎、免疫細胞、眼です。
これらに優先的にビタミンCが送られていきます。
副腎でホルモン生成にビタミンCが必要
副腎は、コレステロールを原料に様々なステロイドホルモンを作ります。
ステロイドホルモンは、アトピーの薬として認識されていることが多いかもしれませんが、元々身体に多様な種類があり全身の機能を保つ為に重要な腹きをしています。
代表的なステロイドホルモンは、ストレスに抵抗する為のコルチゾール、男性ホルモン、女性ホルモンなどがあります。
多種多様なステロイドホルモンを作る過程で副腎は多くのビタミンCを必要とします。
ステロイドホルモンをを合成する酵素はビタミンCによって活性を維持しています。
また、ホルモンを生成する過程で大量の活性酸素も発生しています。
副腎は、活性酸素のダメージを防ぐ為にも抗酸化物質でもあるビタミンCを必要としています。
現代人の多くがストレスを抱えているかと思いますが、抗ストレスホルモンであるコルチゾールを生産する為に副腎は常に酷使されています。
免疫細胞を活性化させるビタミンC
免疫細胞は、体外から侵入してきたウイルスや細菌と除去して病気にならないように働いている細胞です。
外敵と戦う際には大量の活性酸素が発生しますので、ここでもビタミンCが必要となります。
普段からビタミンCを十分に摂取していると免疫機能が活性化してくれるでしょう。
風邪を引きやすい人は特に意識して摂るようにすると良いです。
眼の健康を保ち白内障の予防にビタミンC
それから眼ですが、眼は唯一、外からの光に対して皮膚のガードがなく、むき出しになっている臓器です。
なので紫外線によるダメージをもろにくらい、その害を防ぐ為にビタミンCが必要となります。
白内障は、紫外線によって起こりますがビタミンCを十分に撮ることで白内障のリスクが低下することが分かっています。
他にも大量のエネルギーを消費する脳もビタミンCを必要としています。
このようにビタミンCは、身体にとって重要な働きをしてくれているのです。
体内に十分なビタミンCがあるのとないのとでは、身体の元気度も大きく変わってくるかと思います。
普段から野菜や果物でビタミンCを十分に摂取するように心掛けることが大切です。
ビタミンCは、水溶性の為一度に大量の摂取しても余分な分は体外に排出されてしまうのでこまめに摂取することがいいかもしれません。
サプリメントでも良いかとも思いますが、なるべく食材で摂るように心掛けましょう。
ビタミンDで免疫機能を活性化

近年、注目を浴びているのがビタミンDです。
ビタミンDは、骨の健康維持に役立っている程度の認識でどちらかと言うと地味なビタミンだと思います。
ですが、ビタミンDには様々な重要な働きがあることがわかってきました。
免疫と言うとビタミンCを思い浮かべる人が多いかと思いますが、ビタミンDも免疫機能に関わっています。
ビタミンDをしっかりと摂取しているとインフルエンザにかかりにくいと言う実験データが出ています。
これは2008年12月~2009年3月にかけて行った調査によるものです。
6歳から15歳の子供たち334人を二つのグループに分け、一つのグループにビタミンDの錠剤を摂ってもらい、もう一つのグループにはビタミンDが入っていない錠剤(プラセボ群)を摂ってもらったそうです。
その結果を比較したところビタミンDを飲んだグループがインフルエンザ発症した率は10.8%で、飲んでいないグループは18.6%だったそうです。
また、ビタミンDは、ガンの発症リスクを下げる、アルツハイマーの予防、高血圧などの循環器疾患をはじめとする生活習慣病にも関連していると考えられているそうです。
ビタミンDは体内で合成できても不足気味?
ビタミンDは体内で合成することができるビタミンです。
ですが、日本人女性の3人に2人は不足、4人に1人は欠乏しているというデータもあるそうです。
ビタミンDは、紫外線が皮膚に当たって合成されますが、紫外線を気にして日焼け止めや日傘を使う人が多く不足していると考えられます。
ですので、ある程度意識して日光に当たるかビタミンDを豊富に含む食品を食べるように心掛けるようにすると良いです。
サプリメントでビタミンDを補給しても良いですが、メラニン色素の少ない手の平に日光を当てたり、シラスや鮭、干しシイタケを食べたりした方が良いかと思います。
サプリメントには、あまり頼らないようにもしましょう。
参考書籍⇒サプリメントの正体