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骨盤矯正はウソ!?骨盤は歪まない全体が傾く

骨盤矯正とは?

骨盤は、身体の土台であり上半身と下半身を繋ぐ骨格です。 
寛骨、仙骨、尾骨の三つの骨によって構成されています。
寛骨は、腸骨、坐骨、恥骨の三つの骨が融合してできています。

俗に言う骨盤矯正とは、土台である骨盤の歪みを整えて矯正することを言うかと思います。
普段の何気ないクセなどによって骨盤のバランスが崩れて歪むと考えられているようです。

骨盤が歪んでしまうとその上に乗っている背骨である脊柱も歪んでしまい、肩こりや頭痛、腰痛など様々な症状が出る可能性があります。

骨盤の歪みを矯正させる骨盤矯正は、肩こりや腰痛などでお悩みの人にとってとても人気のある施術のようです。
女性に人気があるようでダイエットにも良いとも謳われているようです。
骨盤矯正を一度は受けたことがある人も多いのではないでしょうか。

整体院や接骨院などで人気があるようですが、骨盤自体が歪むことはないでしょう。

骨盤は歪まない!?

衝撃的な事実かもしれませんが、骨盤は歪みません。
整体院や接骨院に行くと骨盤矯正やO脚矯正なんてコースもあったりします。
実際に受けたことがある人も多いと思います。

骨盤の歪みが気になるからと言って骨盤矯正だけ受けてもなかなか歪みを改善することはできないでしょう。
そもそも骨盤が実際に歪むこと自体はないと考えられます。

骨盤には仙腸関節と言う関節がありますが、この関節は平面関節、不動関節と言われていてほぼ動きがない、もしくは動かないとされています。
骨盤矯正を受けると仙腸関節が、、、と説明を受けたことがあるのではないでしょうか。
実際に、解剖学的にもこの仙腸関節は動かないとされています。

世間のイメージは、左右の骨盤がズレて歪むイメージかもしれませんが、左右の骨盤がズレて歪むと言うことはないと思います。

ですが、骨盤全体が傾くことはあります。
左右の骨盤はズレませんが、全体が前後や左右に傾くと言うことはあると考えられます。
俗に言う「骨盤の歪み」が何を示しているのかは分かりませんが、骨盤全体が傾いているから正しましょうと言われるのであれば正しいと思います。
左右の骨盤が、、、と言って来たら怪しいと思ってください。

骨盤の傾きの原因は、筋肉のアンバランスによって起こります。
左右・前後の筋力バランスや柔軟性のバランスです。
筋肉のバランスは、普段の日常生活での身体の使い方やクセなどによって悪くなっていきます。
なのでそれらを正せば骨盤は正しい位置になっていくはずです。

骨盤は歪みではなく骨盤全体が前後左右に傾いている

骨盤の傾き

実際に骨盤が歪むこと自体ないので正確には、筋肉のアンバランスによって骨盤が前後左右に傾いている状態が正しい言い方かと思います。
世間一般の多くの人は、左右の骨盤が歪んでいるイメージだと思いますが左右の骨盤が歪むことはありません。

骨盤の仙腸関節は、ほぼ動きのない関節で多くの靭帯によって強靭に固定されています。
なので仙腸関節がズレて左右の腸骨が歪むことはないとされています。

産後に骨盤が歪むとよく言われるかもしれません。
実際に出産の時に恥骨結合が緩み骨盤が開くことが分かっていますが、これは自然と元に戻るので骨盤矯正をしようがしまいが関係ありません。
産後骨盤矯正と言うのもおかしな話なのです。

骨盤矯正と言うと興味を持たれる人が多くいるのでこの言葉自体ビジネスの為に使われていると言っても良いかと思います。

骨盤全体の傾きに関しては、骨盤矯正などの施術ではなくて筋肉のバランスを整えると良くなっていくと思います。

筋肉のバランスを整えると骨盤は整っていく

実際に骨盤矯正の施術直後は、何か良くなったような感じがするかもしれません。
これは、周囲の関節を動かしたり周辺の筋肉をマッサージしたりしているので、筋肉が多少なりとも緩んだ結果とプラセボ効果ではないでしょうか。

これは一時的で持続効果はありませんし、もしかしたら骨盤も整っていないかもしれません。
そして、継続して受けていてもなかなか維持できないと思います。
なぜならその原因は筋肉のアンバランスだからです。

筋肉のバランスを正さないと俗に言う歪みを改善することはできません。

骨盤の傾きを改善するには、弱くなっている筋肉を鍛えること、硬くなっている筋肉を緩めることです。
これらを行い筋肉の左右前後の筋力、柔軟性のバランスを良くしてあげることが必要です。

筋肉を鍛えるには、運動をすることです。
筋肉を緩ませるには、ストレッチやマッサージをすることです。

弱くなっている筋肉、普段使ってない筋肉の運動をして硬くなっている筋肉のストレッチ、そして普段のクセも正すことが必要です。

筋肉のアンバランスは、普段の何気ないクセによって起こります。
例えば、片足に体重を乗せて立つ、脚を組んで座る、いつも同じ側の手でバッグを持つ、猫背など、左右の身体の使い方の違いや悪い姿勢によって筋肉のバランスは崩れていきます。

これらのクセや姿勢を正さないとなかなか根本的に骨盤を正すのは難しいでしょう。