「自分には価値がない」の正体は?生きづらさを生む「スキーマ」を書き換える方法
「なぜかいつも自分を責めてしまう」「どうしても自分に価値があると思えない」……。そんな風に、心の中に「生きづらさ」を抱えていませんか?
実は、その悩みはあなたの性格のせいではなく、心の奥底にある「スキーマ」という自分ルールの仕業かもしれません。
この記事では、ネガティブな思考が生まれる仕組みと、心を軽くするための「新しいマイルール」の作り方を解説します。
1. ふと浮かぶネガティブな考え「自動思考」とは?
何かが起きたとき、瞬間的にパッと頭に浮かぶ考えやイメージを「自動思考」と呼びます。
- ミスをしたとき:「やっぱり自分はダメだ」
- 連絡が遅いとき:「嫌われたのかもしれない」
- 人混みにいるとき:「みんな私を笑っている気がする」
こうした偏った考え(思考の癖)に気づき、行動を変えていくことで、一時的に心は軽くなります。
しかし、しばらくすると「また別のネガティブな考え」が浮かんできて、苦しくなることはありませんか?
それは、自動思考のさらに深い場所にある「根本的な原因」にアプローチできていないからかもしれません。
2. 生きづらさの根源「スキーマ(自分ルール)」の正体
自動思考を生み出す「型」となっているもの、それが「スキーマ」です。スキーマとは、過去の経験から形作られた、自分なりの価値観や評価基準(=マイルールの総称)のことです。
| 表面的な自動思考 | 奥底にあるスキーマ |
| 「いつも失敗ばかりだ」 | 「自分は無能である」 |
| 「また悪口を言われた気がする」 | 「自分は愛される価値がない」 |
| 「他人に頼ってはいけない」 | 「人は自分を傷つけるものだ」 |
このように、スキーマは強力なフィルターとなって、あなたの目の前の世界をネガティブに色付けてしまうのです。
3. スキーマは「かつてのあなた」を守るための盾だった
なぜ、自分を苦しめるようなスキーマができてしまうのでしょうか。
実は、どんなに辛いスキーマにも、それが作られた「理由」があります。
多くのスキーマは、幼少期の家族関係や過酷な経験から形成されます。
- 条件付きの愛情
「親の望む振る舞いをしないと認めてもらえなかった」経験から、「成果を出さない自分には価値がない」というルールができる。 - 拒絶の経験
「欲求を口にしたら叱られた」経験が積み重なり、「自分の気持ちは無視されるべきだ」というルールができる。
幼い頃のあなたにとって、これらのルールは「それ以上傷つかないように心を守るための盾」でした。
しかし、大人になった今、そのルールが「親密な人間関係」や「自分を愛すること」を邪魔する足かせになっているのです。
4. 性格のせいじゃない。スキーマは「後天的に」変えられる
「自分は生まれつきネガティブな性格だから」と諦める必要はありません。
人の性格には遺伝的な要素も含まれますが、スキーマはあくまで後天的に学習されたものです。
つまり、練習次第で「今のあなたに役立つ新しいルール」に書き換える(変容させる)ことが可能です。
スキーマを変容させるステップ
- 気づく: 自分の自動思考のパターンから、根底にある「マイルール」を特定する。
- 疑う: 「そのルールは本当に今も必要か?」「例外はないか?」と問いかける。
- 試す: 勇気を持って、古いルールとは逆の行動を少しずつ取ってみる。
まとめ:人生を豊かにする「新しいルール」を見つけよう
世の中の価値観が時代とともにアップデートされるように(例:男女の役割分担の変化など)、あなたの心の中のルールもアップデートして良いのです。
「自分には価値がない」という古いマイルールを手放すのは、勇気がいるかもしれません。
しかし、役に立たなくなったルールを変えることは、自分を大切にするための第一歩です。
過去の経験から作られた強固な縛りを解いて、より生きやすく、豊かな人生を歩むための「新しいルール」を一緒に見つけていきましょう。










