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副腎と老化

内分泌系を元気にして副腎をケアしよう!ビタミンB群、タンパク質、亜鉛

ホルモン生産に必要な栄養素ビタミンB群を摂取しよう

副腎ケアで腸と肝臓を整えたら次は、内分泌系を元気にしていきます。

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内分泌系とは、ホルモンを分泌する器官です。

副腎が疲れている人に圧倒的に不足している栄養素があります。
それがビタミンB群です。

副腎がストレスや炎症に対抗する為にコルチゾールなどのホルモンを生産しますが、その過程でビタミンB群が大量に消費されてしまいます。
ビタミンB群は身体のあちこちで必要とされる栄養素になるので、副腎が疲れていると足りなくなってしまいます。
さらにもともと副腎が強くなくて疲れやすい人は、ビタミンB群を吸収しにくい傾向にあります。
なのでビタミンB群が多く含まれている食べ物をこまめに食べるように心掛けると良いでしょう。

また、肝臓が代謝する時にも大量のビタミンB群が必要になるので、ビタミンB群が足りていないと肝臓の解毒機能まで弱めてしまうことになります。

ビタミンB群と言うと一般的に誤解されていることもあるかと思います。
肌荒れに効くビタミンB2配合、疲労回復にはビタミンB1が良い、など聞くのではないでしょうか。
個別に摂取すれば良いと思いがちかもしれません。

ビタミンB群には、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類があります。

ビタミンB群はそれぞれが相互に作用していますので、どれか一つを摂れば良いと言うわけではありません。
全体で摂らないと体内で上手く作用してくれないのです。

腸内環境が良い人は、腸内でビタミンB群を生産することもできますが、副腎が疲れている人は腸内環境が悪い人が多いのでビタミンB群を生産することができません。

ビタミンB群はエネルギー代謝に使われる栄養素になります。
糖質やタンパク質、脂質などのエネルギーの元になる食べ物を食べてからビタミンB群を摂らないと意味がありません。
ビタミンB群は、空腹状態で摂っても意味がないと言えます。

ビタミンB群を多く含んでいる食べ物は、全粒の穀物、豚肉、味噌、レバー、卵などがあります。
この中で吸収が良いおススメの食材は豚肉です。
肉を食べると胃がもたれてたくさん食べられないと言う人は、ひき肉から食べてみるのも一つの手です。
カレーならキーマカレー、肉団子、ハンバーグ、肉味噌、そぼろなど試してみてはどうでしょうか。

インスタント食品で亜鉛不足になる

悩むイメージ

インスタント食品をよく食べている人は、亜鉛不足になっているかもしれません。
亜鉛は、新陳代謝を促して免疫機能を高めてくれますし、タンパク質やDNAの合成にも関わっています。

また、亜鉛はデトックスのミネラルとも呼ばれているので有害物質の毒性を抑えて排泄を助けてくれます。
亜鉛不足で有名なのは、味覚障害かと思います。
亜鉛が不足すると舌にある味蕾と言う味を感知する器官が味に過敏に反応したり、逆に味に鈍感になりすぎてしまいます。
ある日突然食べ物の好き嫌いが激しくなったら亜鉛不足のサインかもしれません。

食品は加工する過程で亜鉛が失われていくので、インスタント食品やレトルト食品などをよく食べる人は注意が必要です。
亜鉛を多く含む食品は牡蠣が有名ですが、その他に煮干し、高野豆腐、うなぎ、卵黄、牛肉、蕎麦などがあります。

これらを意識して食べるようにしてみてはいかがでしょうか。

魚でタンパク質やオメガ3を摂ろう

さんまn刺身

私たちの身体はタンパク質で構成されています。
髪や皮膚、爪、筋肉などを作り細胞が生まれ変わる新陳代謝に欠かせないのがタンパク質です。
副腎疲労を回復させ健康を保つ為に最も重要と言えますので、毎食しっかりと食べる必要があります。
朝からしっかりとタンパク質を摂取すると良いでしょう。

副腎が疲れている人は、明け方から午前中に分泌されるはずのコルチゾールが不足していて、血糖値が上がりにくくなっています。
その為に起きられない、午前中ずっとぼーっとしていると言う人が多いです。

肉、魚、大豆などのタンパク質は、血糖値を緩やかに上昇させるので血糖値が安定しやすくなります。
タンパク質は、腹持ちも良いので食べ過ぎを防いでくれる効果も期待できます。

朝食はコーヒーとトーストと言う人は注意が必要です。
パンなどの糖質が血糖値を急激に上昇させてしまいますし、コーヒーに含まれているカフェインが副腎を刺激してコルチゾールを過剰に分泌させてしまいます。
これによって副腎はよけいに疲れてしまいます。
コーヒーとパンの食事をやめただけでも体調が良くなる人もいるくらいです。

近年では、コンビニカフェでコーヒーと一緒にドーナツなどを買っている人も多いのではないでしょうか。
コーヒーはカフェイン、甘いパンは小麦(グルテン)と砂糖です。
このような食事は急激に血糖値を上げてコルチゾールを上げてしまうので、朝から集中力を高めてくれるように錯覚をしてしまいますが、その反動も大きくなってしまいます。

タンパク質を魚で摂るとオメガ3系の油も一緒に摂取することができます。
魚に多く含まれるオメガ3系の脂肪酸は副腎に良い油とされています。
油は太る、コレステロールを上げるなどで敬遠する人も多いかもしれません。
ですが、コレステロールはホルモンを構成する材料になるので、脂質を摂らないとコルチゾールなどのホルモンを生産することができなくなってしまいます。

そして、コレステロール値は食べ物の影響は少ないので考える必要はないでしょう。
悪者にされがちなコレステロールですが、コレステロール値が低い方が身体にとっての弊害が大きくなります。
脂質が太るのは、摂り過ぎた場合です。
大切なのは適切な量を摂取することになります。

副腎に良い食事を考えてみると結局のところ和食に行きつきます。
焼き魚、納豆、味噌汁、漬物、少量のご飯などの昔ながらの和食が実は副腎にとってやさしいメニューと言えそうです。
身体の為に和食を意識してみてはいかがでしょうか。
朝からたくさん食べられないと言う人は、食べられる分だけでかまいません。
少しずつメニューを変えてみると良いかと思います。

副腎を休ませる習慣

眠る女性

健康な人ではコルチゾールが明け方から午前中に分泌されて身体が目覚めます。
夕方以降はコルチゾールの分泌が減っていって、今度はメラトニンが分泌されて睡眠に導いていきます。
このリズムを繰り返しているのですが、副腎が疲れているとコルチゾールの分泌にメリハリがなくなってしまいます。
そうなるといつまでも疲労感が抜けなくなってしまい、朝起きることができない、昼間でもぼーっとしている、なのに夜は眠れない、など悪循環に陥ってしまいます。
なので昼夜逆転の生活はやめて、ホルモン分泌する器官である副腎を休ませる時はしっかりと休ませて働く時には元気に働かせることが大事です。

では、実際にどうすればいいのでしょうか。

夜は、電気を暗くして部屋を暗くする、寝る前のテレビやスマホ、パソコンなどをやめることです。
光の刺激はコルチゾールを分泌させてしまいます。
身体に夜であることを認識させる為に部屋を暗くするのです。
可能であれば夕方ごろから少しずつ部屋を暗くしていくとより良いですが、現実的に難しいと思うので寝る1~2時間前くらいから暗くすると良いかと思います。

部屋を暗くしても寝る直前までテレビやスマホなどを見ていると意味がありません。
これらの光にはブルーライトと呼ばれる刺激の強い光が含まれていますので目が覚めてしまいます。
寝室には、テレビやパソコンを置かない、スマホを持ち込まないなどするといいのではないでしょうか。

照明を落として副交感神経が優位になって身体がリラックス状態になると睡眠の質も高くなってしっかりと休むことができるようになります。

また、目が覚めたら朝日を浴びることも重要です。
朝日を浴びることで身体は目覚めやすくなり体内時計もリセットされていきます。

当たり前のことですが規則正しい生活が基本になります。
是非、実践してみてはどうでしょうか。

参考書籍⇒アメリカ抗加齢医学会の新常識! 老化は「副腎」で止められた