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がんは食現病なのかもしれない?日本のおかしながん対策

がんの原因は分からない?

私たちの身体を作っているのは、空気、水、食べ物と言えます。
今の日本は、空気がキレイで水もキレイです。
水道水が飲める国に数えられるほど水は美味しいです。
そうなるとあとは食べ物です。
糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病や感染症は、私たちが食べ物と関係があります。
極端な言い方をすれば、ほとんどの病気は食べ物が原因で引き起こされていると言えます。

日本人の死因第一位は、がんです。
がんは遺伝病であると言われています。
ですが、実際に遺伝が関係しているがんは少なく、原因は分かっていないのが現状です。
国も60年間にわたり有効な対策を立てられていません。
だからと言って、例えば「小麦はがんの罹患と関係があるかどうか」という議論をする場合、小麦そのもののことだけでなく、小麦とがんにどんな歴史があるのかを客観的に捉えていく必要があるかと思います。
この事実が、日本の医療業界では無いことになっているのです。
これが問題です。

医師は、治療の専門家であり健康の専門家ではありません。
日本の国民皆保険制度の中には病気にならない為に施す医療の項目はありません。
つまり、日本には「健康な人を作る」という医療はほとんどないのです。

では、日本人の死亡原因を見てみましょう。
2020年の1位はがんで年間38万人が亡くなっています。
次いで心疾患、老衰、脳血管疾患です。

では、なぜがんになってしまうのでしょうか。

その原因は、遺伝子とされています。
現代の学説では「細胞が分裂する際に、遺伝子のコピーエラーが起きて、それが累積してがんになった」とされています。

では、これは本当なのでしょうか。

厚生労働省のホームページには、酒とタバコががんの原因になるとされています。
さらに「いつ、誰がなるか分からない、歳を取ればがんになるリスクが高くなる、遺伝子病なのでどんな理由からなるのか分からない、なので予防が大事」とあります。
予防とは、早期発見、早期治療のことで、まだ小さいうちに取ってしまえ、治してしまえということです。

では、これで本当にがんの予防になるのでしょうか。
そもそも原因が分かっていないのに予防することはできないのではないでしょうか。
いくら小さくてもそれを取ることは、もう予防ではなく治療ではないでしょうか。

日本のがん対策はおかしい?

白衣を着ている男性困る

1947年から現在までの死因別死亡者数の推移を見てみるとがんで亡くなった人の数が突出しています。
厚生労働省が出している政府におけるがん対策の主なあゆみによるとがんは、1981年には死亡原因の第一位になっています。
それでその年から「対がん10カ年総合戦略」を立てました。
しかし10年経っても成果は出ませんでした。
今度は「がん克服新10カ年戦略」続いて「第3次対がん10カ年総合戦略」とずっと対策を取り続けています。
それにも関わらず効果は上がっていません。

なぜ効果が出ていないのでしょうか。
これは何かが間違っているのではないでしょうか。
それともやる気がないのでしょうか。

例えば交通事故は、昭和30年代、40年代には交通戦争と言われたほどでした。
交通事故で年間2万人以上が命を落としていました。
その対策としてシートベルトを義務化、新しいエアバッグを開発したりしました。
その結果、現在では年間の交通事故死亡者数は約4000人と当時の5分の1程度まで減りました。

また、80歳になった時に歯が20本あると寝たきりや認知症が少ないということで、1989年から虫歯対策を推進する8020運動が始まりました。
始めた当初は、80歳の歯は平均3本しかありませんでしたが、それを20本まで持っていこうということで対策を進めたところ、今では8018くらいまできています。
虫歯も歯周病も3分の1程度になりました。
これは、対策が成功していると言えますが歯科医師の収入も3分の1になりました。
それでも歯科医師たちは自分たちが貧乏になるよりも病気が減るほうが大事だと考え、目的達成することができたと言えます。

その一方でがんの対策は、国立がんセンターを1962年に作ってからすでに60年が経っています。
にも関わらずがん患者は減らないどころか増えています。
これは間違っていることをしている、やる気がないかのどちらではないのでしょうか。

2007年には、がん対策推進基本計画もできました。
この中に重点的に取り組むべき課題としておかしなことが書かれているのです。

放射線治療・化学療法の推進、これらを専門的に行う医師の育成
放射線治療と化学療法は、がんになっているのを治すものであり、がんを予防するものではありません。
医師を育成したからと言ってがん患者が減ったり、これから罹患する人が減ったりすることはありません。

治療の初期段階から緩和ケアの実施
緩和ケアとは、もう治しようがないということです。
と言うことは治療の初期段階からギブアップするということになります。

がん登録の推進
ガンを登録しても患者が減るわけではありません。
これは誰が見てもおかしいのではないでしょうか。

これらのがん対策はおかしいのではないでしょうか。
もし歯科医師ががん対策と同じことをしていればどうでしょうか。

例えば、虫歯対策として「虫歯を削る医師を専門で育成」「虫歯になって痛ければ鎮痛剤を出しましょう」「虫歯の患者を登録しよう」となります。
これらをしても虫歯の人が減ることはありません。
つまり、がんが減らないのはその対策自体が間違っているからではないでしょうか。

禁煙をすれば肺がんが増える?

統計データイメージ

日本におけるがんの要因の上位を占めるのは、喫煙・受動喫煙と感染症です。
そして、飲酒、塩分の過剰摂取、肥満、野菜不足、果物不足、運動不足と続きます。
しかし、それらの中には0/3%などほとんど影響がないくらいの数値のものが多いです。

また、国立がん研究センターが公表している「がんのリスク・予防要因評価一覧」には肺がん、肝臓がん、胃がんといった全部位のがんについて喫煙、飲酒、肥満、とたくさんの要因を評価したもの細かく示されています。
実際に喫煙している人はそうでない人に比べて全部位のがんが多く、肺がんや胃がんも多いことが分かります。
ですが、可能性がある、データ不十分といった記載もかなりの部分を占めています。
タバコががんの原因かどうか分からないどころか、関係があるかどうかも分からないのです。

しかし、果物不足、野菜不足などと要因の欄に書かれているので見る人はそれが原因の一つであるかのように勘違いしてしまうと思います。

このような情報に惑わされないように定義をしっかりと決めて歴史を見ることが大事です。
では、喫煙率の推移を見てみます。

1965年の喫煙率は9割くらいの男性がタバコを吸っていました。
それが2015年には20%、20代男性などはもう10%程度しか吸っていません。
これは1965年の約7分の1なので肺がんはかなり減っていることでしょう。

しかし実際は、減るどころか7倍に増えているのです。
禁煙すればするほど肺がんが増えて死亡率は4倍にもなっています。

これは一体どういうことでしょうか。

調整年齢死亡率は無駄?がんは食現病かも

禁煙すればするほど肺がんが増えていると言うと、調整年齢死亡率で計算すれば減っていると言う人がいるかと思います。
調整年齢死亡率の計算は少し複雑ですが、まずどこでもいいので特定の地域を決めます。

そして、その場所に住む40歳未満、40歳~64歳、65歳以上というように観察集団を作ります。
その中でがんで死亡した人が世代別に何人、合計何人いるかを計算します。
それを日本の実際の人口と分母に揃えることで日本全体のがんで死んだ人の数を推測します。
ところが分母を揃えるだけでは数字は減りません。
それをさらにがんになる割合が少ない若者の人口が多い1985年モデルの人口にするとがんに罹患する可能性の高い高齢者が少ないので全体のがんが減ります。
過去の人口ピラミッドに比べたら減っているということです。

しかし実際には、肺がんの死亡者数は増えています。
胃がんはやや横ばい、他のがんは肝臓がんを除く全てで増えています。
これらが調整年齢死亡率にするとやや減っているとなります。

しかし、これを見て本当に安心していいのでしょうか。
何ががんの原因になっているかをしっかりと調べるべきではないでしょうか。

医学統計的にがんが食現病であるという根拠を示しているデータがあります。
有名なのがマクガバン報告です。
これは史上最大規模の栄養調査研究で1970年代に中国で急激にがんが増えた元凶をはっきりと暴き出しました。
これによると、咽頭がんは南の方に多い、胃がんは北の方に多いということが分かりました。
この違いは何なのか、同じ遺伝子を持っている漢民族だけを調べたところ、魚、肉、コウモリなど、よく食べている食材の内容によって罹患するがんの種類が違っていたのです。

普段からよく食べている食材によって罹患するがんが変わってくるということは、がんは食現病と言えるのかもしれないのです。

私たちは健康神話に洗脳されているのかもしれない

悩む女性

私たちは多かれ少なかれ健康的な食事をしようと心掛けているかと思います。
しかし、それは固定概念にとらわれているのかもしれません。
別の言い方をすれば、洗脳と言えるかもしれないのです。

例えば、1日のタンパク質の摂取量は全体の10%で、それが14~20%と増えてくると突然がんが多くなってきます。
タンパク質の過剰摂取はがんの原因となる可能性があるのです。

しかし、厚生労働省のガイドラインで良質なタンパク質を摂取しようと記載されています。
最近ではプロテインが一般化し、プロテイン配合と記載されている商品も増えています。
おそらくアスリートではない一般の人でも、タンパク質を多く摂取しようとしているのではないでしょうか。

乳製品も同じです。
1900年代には摂取量は10g以内でしたが、今では250gと25倍以上になっています。
牛乳に含まれるカゼインもホエイもマウスに投与するとがんが増えます。
乳製品を摂れば摂るほどがんが増えていくことになります。

また、ナッツ類に入っているアフラトキシンも同じです。
これは天然で存在する発がん物質の中で最も発がん性が強い物質になります。

例えば、ラットなどにがんを作って抗がん剤の研究をする時によく使用されます。
ピーナッツやアーモンドは身体に良いと思ってよく食べている人にがんは多いようです。

このように一般的には、健康に良いと考えられているものも内容をよく吟味しないといけないのかもしれません。

食品添加物に関しては、もちろんできる限り摂らない方が良いかと思います。
特にハムやソーセージなどの加工肉に使われる発色剤「亜硝酸塩」には注意が必要です。
これは、胃酸と混ざり合うとニトロソアミンという猛烈な発ガン性物質になります。
身体の中でニトロソアミンが溜まる場所は、胃と直腸になります。
どちらも何時間も留まる場所です。
ですので、よく朝食にベーコンやコンビニのフランクフルトを食べている人は注意が必要かと思います。

その食材とがんにどんな歴史的関係があるのかを客観的に捉えておくということです。

終戦直後にはGHQが、米国産の主要生産物である小麦、大豆油の大豆、トウモロコシの市場拡大の為に日本人の主食を米からパンへ変えていきました。
すると小麦の消費量の増加と併せてがんも増えていきました。
アメリカはさらに肉、乳製品、卵の摂取を奨励し飼料用としてトウモロコシの粉を無理やり持ち込みました。
その後、国内にはコンビニが乱立しカップラーメンに代表される添加物いっぱいの加工食品が市場に溢れて、がんが増えていきました。

このように歴史的な事実を見てみるとがんの原因は食事にあるかもしれないのです。
確かにお酒やタバコは健康に良くないかもしれませんが、それよりも添加物を排除しないと意味がないかもしれません。
タバコを止めて添加物まみれの加工食品を食べているなら、意味はないのです。

参考書籍⇒Renaissance vol.13 食がもたらす病