メンタルヘルス

あなたの「強み(ストレングス)」を活かす!自己肯定感を高める具体的な行動分析ステップ

自分の「強み(ストレングス)」を無視していませんか?

「自分には良いところなんて一つもない」と考える人もいますが、ストレングス(長所・強み)がない人はいません。
単に、自分の持つポジティブな側面に気づけていないだけかもしれません。
低下していた自己肯定感を取り戻し、確かな自信を築くために、まずはご自身の長所を素直に認めることから始めましょう。

自分のストレングスを見つけ出すヒント

強みが見つけられない時は、「最近のできごとで、うまく対処できたこと」を思い出してみましょう。
その時の思考や行動の背景に、あなたの隠れたストレングスが必ず存在しています。


ストレングスを高める「行動分析シート」の活用法

ストレングスを日常の行動に定着させるには、行動分析が非常に有効です。
特に「望ましい結果」が得られた出来事を振り返るための「行動分析シート」が役立ちます。

1. 望ましい結果に繋がった「思考と行動」を特定する

「どんな思考」と「どんな行動」が、良い結果に結びついたのかを具体的に分析し、それにまつわるストレングス(例:協調性、実行力、傾聴力など)を特定します。

2. ストレングスを「今後の行動」に活かす計画を立てる

特定したストレングスを、今後の具体的な行動にどう生かすかを考え、シートに記入します。
上手くいった時の思考と行動は、他の様々な場面でも応用できるはずです。
これは、これから遭遇する困難を乗り越える力や、ポジティブな感情や経験を増やすことに直結します。


成功体験を次の行動に繋げるためのステップ

直近で「上手くいったこと」や「肯定的な感情」を得られた場面を振り返り、ご自身のストレングスを今後の行動にどう活かせるかを見つけ出しましょう。

また、つらい経験を乗り越えた際に、どのような「思考」と「行動」で乗り切れたかを記録することで、今後のより良い対処法(コーピングスキル)に繋げることができます。

フェーズ記入項目具体例
できごとあなたが関わり、結果がでた具体的な状況先週、中途採用者が作った資料が綿密だが視認性に欠けていた。
ストレングス行動その時あなたが取った具体的な行動と発言「お疲れ様です」と声をかけ、簡潔な資料の作り方を教え、その上で「余計なことかもしれませんが」と配慮を伝えた。
よりよい変化結果、得られたポジティブな感情、感謝など新人に感謝され、「困っていたけど聞きにくかった」という課題を解決できた。 以前なら黙っていたが、自分から動けたのは大きな変化。
次にできそうなことこのストレングスを次にどう活かすか自分が役に立てる場面があれば、積極的に声をかけよう。見返りを求めない親切な行動は、自己肯定感を高めるとわかった。

科学が証明する「利他的行動」と幸福度

最近の脳科学研究では、他人の苦しみに共感する「慈悲」の心を持ち、見返りや感謝を求めない親切な行動(利他的行動)を取ると、幸福感に関わる脳内ネットワークが活性化することが分かっています。

あなたのストレングスを活かした行動は、周囲だけでなく、あなた自身のウェルビーイング(幸福)にも繋がります。