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オーラルケアについて|口腔内は全身の健康に影響

歯や口の役割

口は、食べ物の咀嚼、呼吸、発声などの重要な働きをしています。
歯は食べ物を噛むだけでなく、発声に関しても重要な役割をしています。
噛むという動作は顎の骨や筋肉を発達させたり、脳を刺激して活性化させたりします。
噛み合わせが悪いと肩こりや頭痛などの原因にもなってしまいます。

また、口の中の細菌が増えると誤嚥性肺炎や感染症に罹りやすくもなります。
口は食べ物を入れる入口というだけでなく、私たちの健康とも密接な関係があります。
健康を保つには日ごろのオーラルケアが欠かせないと言えます。

オーラルケアは大きく二2つに分けることができます。
一つは、口腔の清潔・衛生維持、清掃などの口腔清掃です。
もう一つは、咀嚼や嚥下、発声などの口腔の働きを維持・向上させる口腔機能回復です。
口腔清掃は、うがい、歯磨き、粘膜・舌の清掃、義歯の清掃などになります。
口腔機能回復は、口腔周辺筋の運動・訓練、嚥下促進訓練、発音・溝音訓練などがあります。

40歳以上では8割が歯周病

統計データイメージ

オーラルケアの目的は、虫歯や歯周病、口臭の予防などになります。
ですが、それだけではありません。
誤嚥性肺炎や感染症などの予防、コミュニケーションの重要な手段である会話の改善もあります。

オーラルケアの主な目的は下記のようなものになります。

・虫歯、歯周病の予防
・口臭の予防
・味覚の改善
・唾液分泌の促進
・誤嚥性肺炎の予防
・会話などのコミュニケーションの改善
・生活リズムを整える
・口腔機能の維持・回復に繋がる

歯や口腔の状態だけでなく、年齢や健康状態、食生活、人間関係、その他の要素によってオーラルケアの目的や期待できる効果は様々と言えます。

では、適切なオーラルケアをしないとどうなってしまうのでしょうか。

40歳以上の日本人の約8割が歯周病の症状を持っていると言われています。
歯周病に感染すると歯周組織の炎症が進行して口の中が粘つき、歯を磨く時に出血したり、歯茎が腫れたり歯肉が痛む、口臭がするなどの症状が出てきます。
これらの症状が進行すると歯が抜けてしまったりもします。

最近の研究では、歯周病は誤嚥性肺炎や動脈硬化、心臓病、脳卒中、糖尿病、早産、関節リウマチ、アルツハイマー病などと関係があることが分かってきています。
歯磨きが不十分だとプラークである歯垢や歯石が歯と歯茎の境目に繁殖してきます。

プラークの中には多くの細菌が含まれています。
細菌の毒素によって歯肉に炎症が起こり、腫れたり出血しやすくなったり歯と歯肉の間に歯周ポケットと言われる隙間ができてしまいます。
歯周病菌の酵素や毒素が歯を支える歯槽骨を溶かし、歯がグラグラするようになったり歯肉が下がって歯が抜け落ちたりする原因になります。
歯周病菌、歯周病菌による酵素や毒素、歯周病組織で作られる炎症を引き起こす物質等が供給源となり、血管を通して全身に運ばれ全身の疾患に悪影響を及ぼすと考えられています。

例えば、心臓の内膜に歯周病菌が付着すると心内膜炎を起こして狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まります。

また、歯周病による炎症で発熱や痛みを起こす生理活性脂質が体内に発生し子宮を収縮させて早産になる可能性が高まると言われています。
他にも糖尿病や関節リウマチは免疫機能の低下から歯周病になりやすいとされていて、歯周病がこれらの病気を悪化させることも分かってきているようです。
高齢者では、歯周病の罹患率が高く、口の中の細菌が肺に入って炎症を起こすことで誤嚥性肺炎の発症に繋がります。

自分で行うセルフオーラルケアとプロフェッショナルケア

歯科検診

オーラルケアには、歯磨きなど自分で行うセルフケアと定期的に歯科医師や歯科衛生士による口腔清掃やアドバイス、口腔機能のリハビリなどプロフェッショナルケアがあります。

セルフケア
・適切な歯ブラシや歯間清掃用具を選んでキレイに清掃をする
・虫歯を引き起こす甘味を制限し、栄養バランスの良い食事を噛んで食べる
・全身リラクゼーションを心掛け、顔面、口腔をよく動かし、摂食・嚥下の為の良好な口腔機能を保つ
・虫歯予防の為にフッ化物入り歯磨き剤を使用する
・定期的に歯科健診を受ける

プロフェッショナルケア
・虫歯、歯周病の状況を診て全身状態、口腔内の状況に合った適切な口腔清掃のアドバイス
・食介護への支援
・口腔機能の維持、回復を図る機能的口腔ケア
・セルフケアは清掃できない部位の専門的歯面清掃
・フッ化物洗口など予防に関する薬剤の紹介と正しい使い方の指導を受ける

毎日のセルフケアを行うことを心掛けて定期的にプロフェッショナルケアを受け、自分自身の口腔の状態を知ることが大切です。