メンタルヘルス

【思考と距離を置く方法】偏った思考に振り回されないための実践トレーニング

ネガティブな思考や偏った考えに心が支配されてしまうことは、誰にでも起こり得ます。
しかし、思考と適切な距離を取ることで、心の負担を軽くし、冷静に物事へ向き合えるようになります。

この記事では、思考に飲み込まれないための具体的な方法として、マインドフルネスの考え方や簡単にできるトレーニングを紹介します。


偏った思考と距離を置く重要性

私たちは日常の中で、無意識に偏った思考にとらわれてしまうことがあります。

  • 「また失敗するに違いない」
  • 「みんなに嫌われている」
  • 「もうダメだ」

こうした思考は、事実ではなく“ただの思考”にすぎません。
しかし、真実のように感じてしまうことで心が苦しくなり、行動にも悪影響が出てしまいます。

そこで役立つのが、思考と距離を置くスキルです。


マインドフルネス認知療法で「今ここ」に意識を戻す

思考との距離を取る代表的な方法が、マインドフルネス認知療法です。

これは「今ここにいる自分」に意識を向け、次々に浮かぶ思考に振り回されない状態をつくるアプローチです。

マインドフルネスを実践することで、

  • 思考に飲み込まれにくくなる
  • 心が落ち着きやすくなる
  • 不安や憂うつに支配されにくくなる

といったメリットがあります。


🍃 思考を手放す「葉っぱトレーニング」

まず試しやすいのが、思考を視覚化して流すイメージトレーニングです。

● 葉っぱトレーニングのやり方

  1. 川べりに座っている自分をイメージする
  2. 川には葉っぱがゆっくり流れている
  3. 浮かんできた思考を、その葉っぱに乗せて流す
  4. 思考が遠ざかっていく様子を静かに眺める

思考を「ただ流れるもの」として扱うことで、心が軽くなりやすくなります。


自分を客席から眺める「シアター鑑賞トレーニング」

次に紹介するのは、思考に囚われている自分を客観視する方法です。

● シアター鑑賞トレーニングのやり方

  1. 映画館の真ん中に座っている自分をイメージする
  2. スクリーンには、偏った思考に苦しんでいる自分が映っている
  3. その姿を、ただ静かに眺める

「思考に囚われている自分」を客観的に見ることで、思考と自分を切り離しやすくなります。


💬 たった一言で思考と距離を置く「と思った」テクニック

もっと簡単にできる方法もあります。
それが、思考の後に「と思った」を付け加えること。

例:

  • 「私はいつも失敗ばかり、と思った
  • 「みんなに嫌われている、と思った
  • 「もうおしまいだ、と思った

この一言を添えるだけで、思考を“事実”ではなく“ただの考え”として扱えるようになります。

結果として、

  • 不安に支配されにくくなる
  • 冷静に問題へ対処しやすくなる
  • 悪循環を断ち切りやすくなる

といった効果が期待できます。


🧠 メタ認知療法というアプローチもある

思考と距離を置く方法として、メタ認知療法という考え方もあります。

これは「認知に関わる認知」に働きかけ、いつもの偏った思考パターンを選ばないようにする心理的アプローチです。

「また何か言っているな」と思考を放っておく姿勢が身につくと、気持ちが揺さぶられにくくなります。


思考と距離を置くことで心が軽くなる

紹介したトレーニングを続けることで、偏った思考に振り回されにくくなります。

  • 思考は事実ではない
  • 思考はただ浮かんでくるだけのもの
  • 自分はそれを選ぶことができる

この感覚が身につくと、心の負担が大きく減ります。

他人の言葉に振り回されそうな時も、

「あの人はそう思っているんだな」

と距離を置くことで、心の平穏を保ちやすくなります。