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チョコレートは身体に良いのか?チョコレートの迷信5選

ダークチョコレートはスーパーフードではない

身体に良いとされているダークチョコレートですが、それをスーパーフードと思い込んでいる人も中にはいるかもしれません。
ダークチョコレートは健康食品ではありませんし、食べ過ぎは身体に良くありません。
カカオに含まれるフラバノールは、抗酸化作用、血圧低下作用、心臓病リスクの減少、認知機能の改善など様々な健康効果が期待されています。
しかし、フラバノールの効果を期待するには、1日約700kcal分(約120g)のダークチョコレートや5000kcalの分のミルクチョコレートを食べないといけないとされています。

チョコレートは高カロリーで砂糖と脂肪を多く含んでいます。
フラバノールの効果が期待できるとされている量を食べていると身体に悪い影響を及ぼしてしまうことになります。
適量30~60g程度であれば問題はなく健康的な食事の一部として楽しむことができるかと思いますが、フラバノールの効果を十分に得ることができないかもしれません。
選ぶ際は、カカオ70%以上のダークチョコレートを選ぶことで砂糖の摂取量を抑えながらフラバノールの効果を期待できるかもしれません。

チョコレートのカフェインは気にする必要はない?

カフェインはチョコレートにも含まれていますが、チョコレートのカフェインは気にする必要がないと思っている人もいるかもしれません。
チョコレートに含まれているカフェインの量は、コーヒーやコーラよりも少ないです。
ですが、摂取したカフェインは累積します。

カフェインは、コーヒー1杯には95mg、一般的なコーラには40mg程度含まれています。
ダークチョコレートは、約30gあたり24mg程度のカフェインを含んでいるとされています。
カフェインの半減期は5時間程度とされているので、体内で約5時間かけても半分しか排出されません。
ですので、昼間にカフェインを摂取してしまうと夜に影響が出てしまうことがあります。
特にカフェインに敏感な人は注意が必要で、夜にチョコレートを食べるのを避けるかミルクチョコレートを少し食べるようにすると良いかと思います。

コーヒーなどに比べればカフェインの量は少ないですが、チョコレートのカフェインも気にするようにしましょう。

チョコレートには媚薬のような効果がある?

チョコレート

研究によるとチョコレートに性欲を高める効果はないとされています。
むしろ、チョコレートを頻繁に食べている女性は、性に対する興味が低いという報告もあるようです。
ですが、チョコレートに含まれるフェニルエチルアミンという成分は気分を高め、エネルギーを増加させることがあるようです。
これが一部の人にとって性生活をより楽しいものにする可能性があると考えることができます。

しかし、それよりも定期的な運動が性欲を高めて総合的な健康と幸福感を向上させることが示されています。
チョコレートを食べるよりも定期的な運動のほうが効果が期待できます。

ダークチョコレートは乳製品を含まない?

必ずしもダークチョコレートに乳製品が含まれていないとは言えません。
乳成分不使用や乳アレルゲンフリーと表示されていても、ダークチョコレートに牛乳が含まれていることがあります。
日本でも乳アレルゲンが検出された商品が自主回収されたケースがあるようです。

また、製造過程で乳成分が混入する可能性もゼロではありません。
購入する際は、成分表示にホエイやカゼインといった乳成分が含まれていないか確認をしましょう。
本当に乳製品が含まれていないか心配であれば、製造元に直接問い合わせをすると良いかと思います。

月経がチョコレートへの欲求を高める?

月経中にチョコレートを食べたくなる人も多いかもしれませんが、月経がチョコレートを欲求しているわけではありません。
チョコレートは、ご褒美や癒しとして広く認識されているので、主に心理的・文化的な要因によるものとされています。
月経時に、気分転換の手段としてチョコレートを食べたくなる人も多いのではないでしょうか。

一部の研究では月経中の血糖値の変動により甘いものを欲する傾向があることが示されています。
チョコレートは、血糖値を上げてくれるのでエネルギーの補給としても適しています。

また、カカオの含まれるフラバノールやテオブロミンには、気分を改善してリラックスさせる効果があります。
なので、ストレスがかかった状態では、チョコレートの欲求が高まるとも考えられます。

チョコレートは、日常生活に適度な癒しをもたらしてくれます。
ストレスが溜まっている状態では、チョコレートを楽しむことで気分安定やストレス解消に役立てることができます。
健康の為には、適量を守ってバランスの良い食事をすることが大切です。
チョコレートは、食べ過ぎないで適量を食べるようにしましょう。