ストレスが呼吸器に影響を与えると咳が出ることも、頭痛、めまい、睡眠障害、摂食障害

神経性咳嗽

ストレスによって息がしづらくなることや咳が出たりすることがあります。
呼吸器は自律神経が支配しているからです。

ストレスによって引き起こされる咳のことを神経性咳嗽と言います。
のどの痛みや感染症などの異常がないのに、コンコンと乾いた咳が出ます。

気管や気道は酸素を多く取り入れる為にストレスによって交感神経が強く働く時には拡張をしますが、交感神経が強く働く状態が続くと交感神経の働きを抑制する為に副交感神経が働きます。
副交感神経によって気管や気道を収縮しますが、この作用が必要以上に起こって咳が出ます。

神経性咳嗽は、特定の環境や日中に出ることが多く、何かに集中している時や寝ている時には出ないのが特徴です。
咳が止まっていると意識をすると咳が出たりもします。
また、一般的な風邪の場合には副交感神経が優位になる夜になると咳が出るようになります。

過換気症候群

過換気症候群とは、急に呼吸が早くなったり苦しくなったりパニック状態を引き起こしたりする発作です。
呼吸は自律神経が吸う、吐くのバランスのコントロールをし血液中の酸素や二酸化炭素の濃度を調節しています。

緊張、興奮、恐怖、不安などによって交感神経が強く働くと呼吸が激しくなり、息を吸い過ぎるとことで血液中の酸素が増えて二酸化炭素の量が減ります。
これによって脳が非常事態となり呼吸数を減らして血中二酸化炭素濃度を上げるように働きます。

ですが、息苦しくなるので意識的に呼吸するとますます悪化してしまいます。

過換気症候群の多くは、不安や緊張などのストレスを慢性的に感じているので延髄にある呼吸中枢が敏感に反応している状態になっています。
危険性や後遺症はありませんが、発作の不安や恐怖などから予期不安によって外出や乗り物が怖くなってパニック障害になってしまうこともあります。

過換気症候群は、思春期から30歳くらいの女性に多く発症する傾向があります。

気管製喘息

気管支喘息の主な原因は、アレルギーによるものですが発作にはストレスで自律神経が乱れることが影響していると言われています。
気管支喘息は重症化すると呼吸困難を招いてしまい命にかかわることもあります。

頭痛、めまい、メニエール病

頭痛持ちの人はとても多いかと思いますが、これも自律神経が関係していることもあります。

頭痛は、風邪や眼精疲労、高血圧などの要因がはっきりしているものと、要因がはっきりしなく慢性的に続くものがあります。
要因が分からない場合、自律神経の乱れが大きく関わっていて片頭痛と緊張型頭痛に分けることができます。

頭を抱える女性

片頭痛(偏頭痛)

ズキンズキンと脈を打つように痛みます。
頭部の片側だけに起こることが多いですが、両側痛むこともあります。
ストレスから解放されて緊張がほぐれた時に副交感神経が優位になって、血管が拡張し脳の血管の一部が痙攣を起こります。
休日に起こりやすいのが特徴で気圧の変化でも起こりやすいです。

緊張型頭痛

両側のこめかみから頭を締め付けられるように痛みます。
デスクワークなどによって長時間同じ姿勢をしていたり、過度のストレスによって交感神経が強く働いたりすると、首や肩周辺の筋肉が凝り固まって脳への血流が悪くなることで起こります。
時間が経つと痛みが増しやすいのが特徴です。

メニエール病

天井がぐるぐる回っているようなめまいが出て耳鳴りや聴力の低下、吐き気などを引きおこす病気です。
平衡感覚を司っている内耳の中のリンパ液が溜まることによって起こります。
ですが、どんなメカニズムで内耳にリンパ液が溜まるのかははっきりと解明されていないようです。
ストレスや疲れが発症や再発の引き金になることがあるので自律神経の乱れが関わっていると言われています。

睡眠障害、よく眠れない起きられない

睡眠障害女性

不眠症はストレスが原因で自律神経の乱れによって起こる代表的な症状になります。
眠りたいのに眠れないと言う状態が不眠です。

不眠が長期間続き、肉体的にも精神的にもきつくなっていたり日中に急に眠くなったりして日常生活に支障をきたしている場合が不眠症です。

子供が遠足の前日に興奮して眠れない、大事な会議やプレゼンの前日に緊張で眠れないなどは、多くの人が経験をしていると思いますが、これらは一時的で事柄が過ぎ去れば眠れるようになるので問題ではありません。

脳の視床下部の前方に睡眠中枢があります。
睡眠中枢は、眠りを司っていて周囲の関連する脳の部分に命令を出して、睡眠を促しています。

一方で覚醒を司る覚醒中枢は、脳幹に複数あります。
日中起きている時は、覚醒中枢の活動が強くなり、疲れたり夜になったりすると睡眠中枢の活動が強くなり眠くなります。

睡眠中の自律神経は、副交感神経が優位になっているので身体もリラックスしている状態になります。

不眠の要因は、騒音や温度変化などの物理的なストレス、不安や緊張などの精神的なストレス、シフトワークなどの生活リズムの乱れ、病気を要因とする痛み、かゆみや発熱、カフェイン、アルコール、薬など様々あります。

様々な要因によって交感神経が刺激されると覚醒中枢にも影響があるので不眠を引き起こしてしまいます。

短期間の不眠症は、不安や心配事がなくなれば解消されますが、不安が継続すると「今日も眠れないかも」「早く眠らなければ」と思ってしまうとストレスになり交感神経を刺激してしまいます。

また、寝る前のスマホやPCなどの画面を見ていると交感神経が刺激されてしまい眠れなくなってしまうことがあります。

不眠のタイプ

入眠障害

布団に入ってからもなかなか寝付けない
不眠を訴える人の中で比較的多い

中途覚醒

夜中に何度も目が覚めてしまう
途中で目が覚めてしまい、その後寝付けない
心配事や気がかりなことがある時、高齢になって眠りが浅くなった時に多くみられる

早朝覚醒

早朝に目が覚めてしまいその後、寝付けない
気がかりなことがあったり、生活リズムが乱れたりしている

熟眠障害

眠っているのに熟睡間がない
熟睡したいと言う睡眠へのこだわりで多くみられる

摂食障害

摂食障害

食欲は、自律神経の影響を受けています。
ストレスによって食欲がなくなったり、反対に食欲が増したりします。

個人差や状況によって異なりますが、うつ状態や不安などの強いストレスは食欲を減退させます。
これはストレスによって交感神経が刺激され血糖値が上昇、胃腸の働きが抑制されることによって起こります。

同じストレスでもイライラしている時は、食欲が増大します。
これはストレスによって交感神経が強く働くのを抑えようとするからです。
食べることで胃腸を動かして副交感神経の働きを強くしようとしているのです。

食欲は、脳の中心部にある視床下部の摂食中枢と満腹中枢によって調節されています。
食欲中枢は、ストレスや極端なダイエット、偏ったボディイメージや食物摂取への強いこだわりなど様々な要因で食欲中枢の調節が上手くできなくなって食行動の異常に発展することがあります。
その詳しいメカニズムは、まだ分かっていないようです。

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