パーソナルトレーニングの事故が年々増加、約2割の人がケガや体調不良を経験|安全に受けるには?
近年、パーソナルジムでの事故が増えています。
パーソナルトレーニングは、一人ひとりの体質や目標に合わせて、専属のトレーナーがあなたに合ったトレーニングメニューを提案・提供してくれるサービスです。
近年ではアスリートや芸能人だけでなく一般の多くの人が健康や美容の為に利用しています。
パーソナルトレーニング専門のジムも数多くあります。
その一方で、トレーナーの資質や技術に問題がある場合、重大な事故につながる可能性もあります。
パーソナルジムによる健康被害や金銭トラブル
パーソナルトレーニングを受けた消費者が、ケガなどの健康被害を受けたり、途中解約の際の返金トラブルになったりなどの事故が年々増えてきています。
国民生活センターが運営するPIO-NETに寄せられた危害情報は2017年以降105件あり、2021年度は33件と増加傾向にあるようです。
最も多い治療期間は1ヶ月以上で危害を受けた人の9割が女性で年代は30~40歳代が多いとのことです。
いい加減な栄養指導で肝機能障害を引き起こして入院を余儀なくされたという内臓系疾患に繋がった事故もありました。
また、パーソナルトレーニングを受けたことがある人の約2割がケガや体調不良になった経験があることもわかったそうです。
これはかなりの割合だと思いますが、パーソナルジムによっては厳しい食事制限を課しているところもあるので当然の数字なのかもしれません。
パーソナルトレーニングの事故の原因としては、以下のようなものが考えられると思います。
・トレーナーの過剰な指導や無理なメニュー
・トレーナーの不適切なアドバイスやサプリメントの勧め
・トレーナーの監督不足や安全管理の不備
・トレーニング機器の故障や不具合
・クライアント(お客様)の体調不良や持病の隠し
これらの原因により筋肉や関節の損傷、脱水や熱中症、心筋梗塞や脳卒中など、様々な健康被害を受ける可能性があります。
また、人によっては精神的なストレスやトラウマにもなってしまうかもしれません。
実際にパーソナルトレーニングの強度が高すぎて背骨の変形を起こしたり肋骨を骨折したりなどの重篤なケガも起きています。
さらには、これら治療費は補償されていないことが多く金銭のトラブルも多くあるようです。
パーソナルトレーニングによる健康被害や金銭トラブルについては今後メスが入ることになるとは思いますが、受ける側も安全にパーソナルトレーニングを受ける為にしっかりとトレーナー・ジムを見極められるようにしましょう。
では、パーソナルトレーニングの事故を防ぐにはどうすればいいでしょうか。
パーソナルトレーニングジムを選ぶ注意点
安全にトレーニングを受ける為にパーソナルトレーニングでの事故を防ぐには、どうすればいいのではないでしょうか。
あくまで私見ではありますが、まずはパーソナルジムを選ぶ際には以下の点に注意してみると良いかと思います。
・トレーナーの資格や経験を確認する
トレーナー自体は、資格がなくても活動をすることができます。
資格はなければいけないものではありませんが、あることに越したことはないでしょう。
資格の有無は、最低限の知識がある証明になります。
そして、一番重要なのは経験です。
現場のトレーナーは若い人が多いですが、若いということは経験が少ないということです。
若いトレーナーは、経験が不足しているので注意が必要になるかもしれません。
・トレーナーとコミュニケーションをとって信頼関係を築く
人対人のサービスなので、トレーナーとの信頼関係はとても重要です。
コミュニケーションを取って信頼関係を築くようにしましょう。
とは言っても人対人なので、どうしても合う合わないがあると思うので、合わないと感じたトレーナーは辞めたほうが良いです。
合わないと感じたトレーナーと信頼関係を築くのは難しいですし、後々トラブルが起きた時大変になるでしょう。
・サプリメントやダイエット食品などは自己責任で使用する
トレーナーやジムによっては、サプリメントを執拗に勧めてくることもありますが、あくまでサプリメントは、補助的なものでメインではありません。
まずは、普段の食生活を改善することで、サプリメントは補助食品であることをまずは忘れないようにしましょう。
サプリメントによる健康被害もあるので、使用する場合はしっかりと理解して使うようにしてください。
よく分からないけどトレーナーに勧められたから使うのだけは絶対にやめましょう。
・契約内容や料金体系をよく理解する、クレームや苦情に対応する窓口や手続きを確認する
これはパーソナルトレーニングに限ったことではありませんが、契約内容や料金についてしっかりと理解をしましょう。
返金対応、クレーム対応に関してもよく確認をすると良いかと思います。
特に返金対応に関してはしっかりと聞くと良いです。
また、パーソナルトレーニングを受ける側もトレーナーに伝えるべきことはしっかりと伝えるようにしましょう。
パーソナルトレーニングを受ける際の注意点
パーソナルトレーニングを安全に受けるには、サービスを受ける側も伝えるべきことはしっかりと伝えるようにしましょう。
以下の点に注意してトレーナーに伝えてください。
・体調や持病を正直に伝える
・トレーニング中に違和感や痛みを感じたらすぐに伝える
・トレーニングメニューやペースに無理がないか確認する
・トレーニングがきつ過ぎて無理な場合はしっかりと伝える
・トレーニング後に異常があったら医師に相談する
パーソナルトレーニングは、自分の身体と向き合う貴重な機会と言えます。
しかし、それだけにリスクも伴います。
事故を防ぐ為には、自分自身の健康管理とトレーナーとのコミュニケーションが大切です。
安全で快適なパーソナルトレーニングを受けるには、サービスを受ける側も伝えるべきことはしっかりと伝えるようにしましょう。