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ヘルス&フィットネス~日々の健康・身体作りに役立つ知っておきたいこと~

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健康診断の数値が悪くても心配ない、健康不安にならないようにしよう

血圧、血糖値、コレステロール値の下げ過ぎはNG

血圧や血糖値、コレステロール値を気にしている人は多いかと思います。
日本では、血圧や血糖値、コレステロール値などを下げることが推奨されています。
ですが、これは欧米型の医療常識をただ輸入しただけです。

日本人にとって○○値を下げることが果たして本当に正しいことなのか、ということを考えないといけません。
欧米人に当てはまったことが日本人でも当てはまるわけではありません。
生活習慣が違いますし遺伝子も違います。
欧米諸国では、成人男性で1日平均3000~3300㎉くらい摂っているとされています。

一方で日本の成人男性は、1日2400㎉とされています。
他の先進国に比べてこれは少ない数値になります。
特に日本人は、平均して食肉の量が少なくアメリカ人の1日300gに対して、100g程度しか食べていません。

日本人と欧米人では、死因も異なります。
欧米では、死因トップは心疾患ですが、日本の死因トップはガンです。
現在は、死因で肺炎と誤嚥性肺炎を分けていますが、分ける前は肺炎が第3位でした。
欧米人に多い心疾患は、血圧や血糖値が高過ぎないほうがリスクが低くなります。
しかし、日本人に多いガンや肺炎は、免疫機能の低い人が罹ってしまう病気です。
免疫機能を下げない為には、総カロリーやコレステロール値は高いほうが良いです。
このような違いを考慮しないで欧米の医療常識を押し付けてくるのが日本の医療と言えるのです。

高齢者に関しては、血圧や血糖値が高くて少しふくよかな人のほうが元気になります。
高齢になれば、誰でも血圧や血糖値は高くなる傾向があります。
これは、脳に十分な酸素と糖を行き渡らせる為だという説もあります。

現代の日本は、飽食の時代で血糖値やコレステロール値が高過ぎによる弊害が出ていますが、本来はそれらの数値がある程度高くないと元気を保つことができません。
フィンランドの保健局の調査で血圧、血糖値、コレステロール値をコントロールしないほうが死亡リスクが減少するという結果が判明しています。

また、日本の基準値が低過ぎることを裏付ける大規模調査もあるようです。
血糖値の指標になるヘモグロビンa1cは、5.5未満が正常とされていますが、実際には7~8程度を保つほうが長生きをしていますし、コレステロール値にも同じようなエビデンスがあるようです。

血圧に関しては、健康と関連付けるエビデンスはないようですが、血圧は少し高いくらいなら無理に下げる必要はないのではないでしょうか。

降圧剤は、だるくなったり足元がふらついたりしてしまい転倒するリスクが高くなってしまいます。
高齢者は、脳卒中になるよりも転倒によるリスクのほうが高いです。
転倒してしまい骨折、寝たきりになってしまっては血圧を下げた意味は何なのか、ということになってしまいます。
低血糖も同じことが言えます。
頭がもうろうとしてしまい意識障害を引き起こしてしまうかもしれません。

近年、高齢者の暴走事故が多いのも、日本の糖尿病治療や薬の副作用の意識障害がもしかしたら関係しているのかもしれません。
このようなことを考えると検査の数値が多少悪くても気にする必要はないと言えます。
数値を下げ過ぎてしまうリスクを考えると、血圧、血糖値、コレステロール値は多少高めでも良いと思います。
検査の数値に過剰に反応しないことが大切なのです。

健康診断は意味がないかもしれない

データ分析イメージ

日本ほど健康診断・医療へ信仰が高い国は他にないかもしれません。

まず、健康診断によって寿命を延ばすというエビデンス自体はありません。
なので、世界を見れば日本や韓国を除くほとんどの国では、健康診断を強制していません。

日本の健康診断で示される判定の多くは統計的なものです。
健康と考えられている現役世代の人の平均値を挟んで95%の人を正常、そこから外れた5%の人を異常としています。
数値の判定が直接的に健康かどうかを示してくれているわけではありません。
異常値でも健康な人もいれば、正常値なのに疾患を持っている人もいるのです。

日本の健康診断で検査される50~60項目のうち、病気との因果関係がはっきりしているのは、血圧や血糖値、赤血球数などの5~6項目だけです。
それらの項目ですら、高ければ将来、心疾患や脳梗塞になる可能性が確率論的に高いというだけです。
心筋梗塞や脳梗塞が不安であれば、健康診断よりも心臓ドックを受けたほうがいいでしょう。

例えば、心臓ドックを受けて心臓を取り巻く冠動脈のどこかに動脈硬化で血管が狭くなった箇所を見つけたらバイパス手術などで血管を広げることができます。
しかし、そういっても胸部を切開するのはリスクがあるので、手術をしてまで心筋梗塞を予防するべきなのかどうかは分かりません。
ただ心臓ドックで突然死のリスクがあるのであれば、普段の生活を見直す良いきっかけになるかと思います。
意味があるのかよく分からない健康診断の結果で判断をするよりも良いのではないでしょうか。

認知症は心配してもムダかも

病理的には、誰もが加齢とともに脳が変性してアルツハイマー型認知症になっていきます。
認知症は、白髪やシワと同じような老化現象です。

認知症の症状が出るタイミングは人によって違いますが、初期は記憶障害が主で日常生活にほとんど影響がありません。
普通に会話はできますし、計算をすることもできます。
実際、初期の認知症であっても診断を受けていなかったので普通に働き続けていたという人も多くいるようです。
注意しておきたいのが、早期に発見をしてしまうことかもしれません。
自分が認知症になっていると分かってしまうと多くの人はショックを受けてしまうでしょう。
家族も心配して、仕事から引退させたり、なるべく家から出さないようにしてしまいがちではないでしょうか。

高齢者は、頭や身体を使わないようになってしまうと認知症が進行しやすくなってしまいます。
症状が出始めてしまっても元気に暮らすには、初期の段階で認知症という診断を突き付けられないほうが良いのかもしれません。

70歳からのガンは知らぬが仏かも

ガンの対応は、年代別で考えるべきですが、手術だと無条件に考える人も多いかと思います。

70歳以上なら手術はしないほうがいいでしょう。
70歳以上で身体が動かなくなると老化が急速に進んでしまいます。
そうなってしまうと身体全体の機能が落ちて他の病気に罹ってしまうリスクが高まってしまいます。
ガンを発見した時は、50歳以下なら体力が落ちにくいので手術を検討しても良いかと思いますが、60歳代はグレーゾーンと言えます。

ガンを放置したらどうなるのか、日本のガン治療に対して問題提起をしていた近藤誠先生は、ガンには転移するガンと転移しないガンがあると言っていました。
転移しないガンならそれが原因で死ぬことはないという考えのようです。
転移しないガンであれば、放っておいても普通に生活をすることができるので、無理に手術をして命を縮める必要はないと言えます。

自分のガンがどちらなのかは、亡くなるまで判断をすることができません。
ならば、手術をしたほうが良いと考える気持ちも理解することはできます。
しかし、転移するガンは、検査で見つかる1㎝大まで進行した時点で他の箇所にも転移している可能性が高いです。
早期発見で手術に成功しても他に転移したガンが再発する可能性は高いのです。
切っても切らなくても死ぬのであれば、QOLを優先してガンとともに生きていくという選択肢があってもいいのではないでしょうか。

70歳からのガンは知らぬが仏かもしれません。

我慢する生活は本当に幸せなのか

公園で遊ぶ親子三人

健康の為に色々と我慢をしている人もいるかもしれませんが、その我慢をする生活は本当に幸せなのでしょうか。

人は誰でもいつか死を迎えます。
終活という言葉もあり死んだ後のことを心配する人もいるかもしれませんが、心配してもキリがありません。
それよりも今生きている1日をどうのようにして充実させるのかを考えた方がいいのではないでしょうか。

人は歳を重ねれば重ねるほど明日死ぬ確率が高くなっていきます。
日本では、20~30代が自殺以外で明日死ぬ確率はほぼありませんが、年齢を重ねれば明日死ぬ確率が高まっていきます。
70歳と90歳を比べると90歳のほうが死ぬ確率が当たり前ですが高いです。

人は、日を重ねるごとに着実と死へと向かっていると言えます。
そう考えれば、今日やりたいことは今日やるべきと言えるのではないでしょうか。
まだ先があるからと思って我慢をしていたら時間がなくなってしまい、思いを果たさないままあの世に行ってしまうかもしれません。
死ぬ間際になって後悔しても遅いのです。
もちろんこれは、その人の人生観の問題になってくるかもしれませんが、好きなことを早くやれば結果的に健康にも良い影響を与える可能性があります。

例えば、ゴルフでも山登りでも現役時代に楽しんだ趣味は習慣化されやすく老後も継続しやすいです。
老後も人生をアクティブに楽しめば、身体機能や免疫の維持に役立ち長生きに繋がります。
高齢になると意欲が低下してしまいますし、同時に身体機能が衰えて新しいことを始めるハードルが上がってしまうのでなかなか習慣化させるのは大変です。
健康でいる為に好きなことを我慢するという人もいるかと思います。

例えば、高カロリーの食事や飲酒を控えている人などです。
もちろんこれらを控えることは健康に良いと思いますが、はたして本当に我慢すれば長生きできるかどうかは分かりません。

一般的に言われている健康法がかえって寿命を縮める要因になることもあるので、それが自分に必要なことかどうかを見極めないといけません。
仮に長く生きることができたとしてもやりたいことを我慢する生活が果たして幸せと言えるのでしょうか。

ただ長く生きればいいのでしょうか。

反対にいつ死んでもいいと思って人生を楽しんだほうが後悔をしない生き方になるのではないでしょうか。
限りある人生だからこそ毎日後悔しない生き方を是非していきたいものです。