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オメガ3脂肪酸(n-3)の真実

多価不飽和脂肪酸は脂溶性ホルモンをブロック!発がん性、肥満、フィトケミカルは脂質過酸化を抑える

多価不飽和脂肪酸は細胞間のコミュニケーションをブロック

細胞はそれぞれが独立して監視機能を持っています。
生命に不要なゴミ、特に炎症を引き起こすゴミがあれば速やかに処理されます。
これがガンなどの慢性病にならないようにする細胞機能になります。

多価不飽和脂肪酸は、この細胞間のあるいは細胞内においても細胞内小器官の間のコミュニケーションを破壊してしまいます。
これがガンの原因になると考えることができます。

多価不飽和脂肪酸はフィッシュオイルやDHAのように二重結合が多いほど、そして鎖が長いほど甲状腺ホルモンの細胞内での核への結合をブロックしてしまいます。
オメガ3であるリノレン酸は、オメガ6のリノール酸よりも3倍以上も甲状腺ホルモンのブック作用が強いようです。

多価不飽和脂肪酸は、甲状腺ホルモンと結合しているタンパク質にも結合をして甲状腺ホルモンが細胞内に移行できないようにする為に強力な抗甲状腺ホルモン作用を持っています。
他に多価不飽和脂肪酸はビタミンDの運搬タンパク質の結合をブロックしてビタミンDの作用を止めてしまいます。

特にDHAは、その他にも保護ホルモンであるアンドロゲン、プロゲステロンの細胞内結合をブロックする一方でシックネス・ホルモンであるエストロゲンの結合を促進させます。
なので、現在の高多価不飽和脂肪酸食は、甲状腺期機能低下、ビタミンD不足、保護ホルモン不足になってしまい、エストロゲン作用だけが前面に出てくるようになってしまいます。

そして、オメガ3脂肪酸のサプリメントを摂取している場合、細胞の構成成分に多価不飽和脂肪酸が容易に組み入れられてしまいます。
多価不飽和脂肪酸が細胞の構成成分になってしまうと親水性と言って油をはじくようになります。

甲状腺ホルモン、プロゲステロン、プレグレノロン、DHEA、アンドロゲンなどの保護ホルモンは全てLDLコレステロールから作られる脂溶性ホルモンです。
これらのホルモンは外界からの環境の変化を細胞に届ける重要な役割をしています。

ですが、細胞内に多価不飽和脂肪酸があると、このような油成分のホルモンをはじいてしまうので外界の刺激が細胞に伝わらなくなってしまいます。

つまり、多価不飽和脂肪酸は生命全体のシステムをシャットダウンさせてしまう作用があると言うことです。
これを分かりやすく言うと冬眠状態です。

冬眠をする動物は、冬眠をする前に多価不飽和脂肪酸をたくさん摂取して生命活動を抑えて越冬をします。
多価不飽和脂肪酸は、よくもて現状維持、時間が経過するにつれて徐々に生命を破壊する物質と言えます。

既得権益にぶら下がって権威主義的な人ほど多価不飽和脂肪酸の蓄積が多いと言われています。
多価不飽和脂肪酸は、脳内セロトニン、エストロゲンを増加させて凶暴化させます。
私たちの形態形成維持には多価不飽和脂肪酸を摂らない方が良いのかもしれません。

多価不飽和脂肪酸は0.5%でも発がん率を高めるかも

落ち込む女性

オメガ6脂肪酸であるリノール酸を用いたラットの発がん実験があります。
それによると多価不飽和脂肪酸が全体の0.5%でも乳がんの発生率が時間の経過と共に上昇しました。
この実験では、発がん物質を使ってラットの乳がんを発生させています。
発がん物質の投与から10週目に2%以上のリノール酸添加では蝕知できる乳がんが発生しています。
リノール酸が0.5%、および1.5%を与えたグループでも15週目には乳がんが発生しています。

この実験から食事の0.5%を多価不飽和脂肪酸の上限と仮定すると私たちの1日の摂取許容量はどのくらいになるのでしょうか。

日本人の食事摂取基準(2015年版)から脂質Ⅰ%を約2.5gと加算すると1日の許容量は1.25g以下になります。

国際的に脂質の評価をしている機関では、1日の多価不飽和脂肪酸必要量を全体のエネルギー量の6~11%としています。
これは動物実験で乳がんを発生させる0.5%量の10倍以上の摂取量になります。

多価不飽和脂肪酸でもオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸、DHA、EPAだけに限ると1日の推奨量を全体のエネルギーの0.5~2%としています。
オメガ3脂肪酸だけでも0.5%を超えています。

その一方で厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準(2015年版)では、αリノレン酸、DHA、EPA、コレステロールの目標量の設定が見送られています。

総コレステロール値も動脈硬化とは直接的な関係はなく、あくまで相関関係に過ぎません。

ちなみに甲状腺機能低下が動脈硬化の原因と考えられます。
なぜなら甲状腺機能が低下するとコレステロール値が上昇するからです。

甲状腺機能の低下を起こす最大の原因が多価不飽和脂肪酸と考えることができますので、現代の人にとって多価不飽和脂肪酸が動脈硬化の本当の原因なのかもしれないのです。

やせたいなら多価不飽和脂肪酸を摂らない方が良いかも

体重を気にする女性

多価不飽和脂肪酸を摂らないようにすると太りにくくなり、やせることができるかもしれません。

多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸とされていますが、必須脂肪酸欠乏では基礎代謝が25~30%も上昇をします。
赤ちゃんの基礎代謝が高いのは多価不飽和脂肪酸の蓄積が少ないからとも考えることができます。
加齢と共に多価不飽和脂肪酸の蓄積量は増えていきます。

基礎代謝を高めるのは、甲状腺ホルモンです。

多価不飽和脂肪酸は、甲状腺ホルモンの生産や運搬、細胞内での受容体結合の全てをブロックしてしまいます。
反対に言うと多価不飽和脂肪酸を摂らないようにすると甲状腺ホルモンが働き出して代謝が回り出します。

代謝が悪く太りやすい人は、多価不飽和脂肪酸によって甲状腺ホルモンがブロックされている可能性もあるのです。

また、多価不飽和脂肪酸はストレスホルモンでもあり肥満ホルモンと言われているコルチゾールとエストロゲンの生産を高めます。
コルチゾールは主に内臓に脂肪をつけ、エストロゲンは皮下に脂肪をつけます。

多価不飽和脂肪酸を抑えるとこれらのホルモンを抑えることができるのでダイエットに繋がります。

なかなかやせられないと言う人は、一度多価不飽和脂肪酸を摂らないようにしてみると良いかもしれません。
もしかしたら、それだけでやせることができるかもしれません。

フィトケミカルは多価不飽和脂肪酸の脂質過酸化を抑える

フルーツ

フィッシュオイルの脂質の過酸化を抑える物質として、カテキン、βカロテン、コーヒー酸などの植物に含まれるフィトケミカルがあります。

フィトケミカルは、一般的にファイトケミカルと呼ばれています。

一般的にフィトケミカルは身体に良いとされています。
フィトケミカルのサプリメントを飲んでいる人も多いかもしれませんが、これらを抽出したサプリメントは非常に危険かもしれません。
実際にコーヒー酸などは発がん性が報告されています。

フィトケミカルは、サプリメントではなく野菜やフルーツから摂るようにした方が良いでしょう。
サプリメントでは、過剰摂取に繋がってしまう可能性があるからです。

一般的に身体に良いと言われる成分でも摂り過ぎは良くありません。
どんな成分でも適正な量がありますので適正量を摂取することが大事になります。

また、多価不飽和脂肪酸は乳化した状態では、酸化しやすいと言う性質があります。
乳化状態の酸化しやすい多価不飽和脂肪酸でもビタミンEは脂質過酸化反応を軽減してくれます。

ビタミンEは、動物性食品から摂取するか良質なサプリメントで補うようにすると良いかと思います。

多価不飽和脂肪酸の終末脂質過酸化産物を抑えるカーノシン

多価不飽和脂肪酸から自動的に生成されるマーロンダイアデハイド(MDA)などのアルデヒドが、タンパク質やDNAに結合するのを防ぐ物質が見つかっています。
その一つがカーノシンと言う物質です。

欧米のトップアスリートに人気のサプリメントとして有名ですが、このカーノシンは元々ベータアラニンとヒスチジンと言うアミノ酸の結合体です。

ヒスチジンは、病気の場を作る物質であるヒスタミンの原材料になります。

カーノシンを摂取するよりもベータアラニンと言うアミノ酸を摂取するとヒスタミン、終末脂質過酸化産物のいずれも減らすことができます。

その他には、ビタミンB1、ビタミンB6も同じように終末脂質過酸化産物の生成を抑えてくれるようです。
これらを意識して摂取すると良いかもしれません。

参考書籍⇒オメガ3の真実 フィッシュオイルと慢性病の全貌