牛乳は不健康|マグネシウム不足によって骨を弱らせてしまう原因に
牛乳は不健康かも
牛乳と言えばカルシウムが豊富です。
カルシウムは骨を構成する成分なので、牛乳は骨に良いと思っている人は多いかと思います。
しかし、牛乳を飲んでも骨は強くならないことが分かっています。
なぜなら、牛乳にはカルシウムは豊富に含まれていますがマグネシウムがほとんど含まれていないからです。
カルシウムとマグネシウムはバランスが大事で、カルシウムだけ摂っても骨は強くなりません。
また、それ以外にも問題があります。
実際に牛乳や乳製品の摂取量が多い人ほど骨折やガンのリスクが高いことが分かっています。
日本では、学校給食で当たり前のように牛乳が出てきますので、身体に良いと信じ込んでいる人は多いことでしょう。
1日一切れ以上のチーズの習慣で骨折リスクが3.99倍、1日2杯以上の牛乳の飲用習慣で骨折リスク2.14倍、1日1杯以上のヨーグルトの習慣で骨折リスク3.46倍になるという調査結果があります。
鈴木隆雄「わが国の大規模調査による大腿骨頸部骨折の症例対照研究」より
同じカルシウムを摂取するならマグネシウムも多く含まれる大豆や玄米、青菜などのほうが牛乳よりも良いです。
牛乳はマグネシウム不足になり骨が弱くなる
骨を強くするには、骨の主な構成成分であるカルシウムを摂取することが大事です。
ですが、カルシウムだけでは骨は強くなりません。
カルシウムを摂取したらその分マグネシウムも摂取しないといけません。
牛乳はカルシウムとマグネシウムのバランスが悪いので、そのバランスを考える必要があるのです。
牛乳100mlにカルシウムは約110mg含まれますが、マグネシウムは10mgほどしか含まれていません。
理想の摂取バランスは、1:1~2:1とされています。
牛乳単体だと11:1になってしまいます。
なので牛乳を毎日のように飲んでいるとカルシウムが過剰になりマグネシウムが不足した状態になってしまいます。
そうなってしまうと骨のカルシウムが血液中に溶け出してしまいます。
カルシウムは、カルシウムが血液中に溶け出「脱灰」と役目を終えて再び骨に戻る「再石灰化」を繰り返しています。
このサイクルをコントロールしているのがマグネシウムになります。
カルシウムが過剰になりマグネシウムが不足してしまうと代謝のバランスが崩れてしまうのです。
その結果、血液中のカルシウムが正しく骨に戻れなくなり、骨のカルシウムがどんどん減っていって骨が脆くなっていきます。
さらには、骨がスカスカになると同時に骨に戻れないカルシウムが身体の不必要な場所に留まってしまい健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
牛乳が身体に及ぼす4つの影響
乳糖の消化酵素を持っていない
牛乳には、乳糖が含まれています。
乳糖は、人間の母乳にも含まれていて乳児はこの乳糖を分解する酵素が多いのですが、乳児期が終わり離乳する時期になると一気に減り始めます。
成人になるとほとんど作られていません。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人がいますが、これは乳糖を消化できないので消化不良を起こしているのです。
これを乳糖不耐症と言います。
程度の差はありますが、日本人のほとんどは乳糖不耐症と言われています。
ヨーグルトなどの発酵食品であれば、乳糖が乳酸菌によってある程度分解されているので、ヨーグルトやチーズなら大丈夫という人もいます。
酸化した乳脂肪
日本で売られている牛乳の大半は加熱による殺菌が行われています。
その殺菌方法は温度や時間でいくつか種類に分かれていますが、もっとも多いのが120~150℃で1~3秒の超高温瞬間殺菌法によって殺菌された牛乳です。
この牛乳には、乳脂肪が酸化した過酸化脂質が多く含まれ、動脈硬化などのリスクが高くなってしまいます。
ホルモンが含まれる
多くの牛乳には、搾乳量を増やす為に人工的な成長ホルモンが高濃度で投与されています。
それが、牛乳にも混入してしまいます。
さらに妊娠中の牛から無理やり搾乳するので女性ホルモンの血中濃度が高く、その血液から作られる牛乳にも女性ホルモンが多くなっています。
これを人間が飲むことで、前立腺ガンや乳ガン、卵巣ガンなどのリスクが高まるほか、不妊の問題も招いていると考えられます。
アレルギーの原因になる
牛乳には、カゼインと言うタンパク質が含まれています。
たくさん飲むと上手く消化できずに腸に到達してしまいます。
すると、これを異物や外敵が侵入してきたと判断した免疫システムが体内で暴走をしてしまいます。
これによって食物アレルギーが引き起こされて、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などの様々なアレルギーに繋がっていくと考えられます。
学校医を務めていた高野秀昭氏は、保護者に対して子供に動脈硬化や脂質異常症が増えている現状、その大きな要因に牛乳や乳製品があるとして、その結果と子供たちの健康問題について報告をしました。
ところが、この学校がある自治体はこの報告を歪めて隠ぺいをしようとしました。
その為、本来の報告の趣旨を回復する為に自治体を相手に訴訟を起こしたことがありました。
その一方で、牛乳やパンを廃止して日本の伝統的な食事を給食に取り入れる地域も増えてきました。
子供の健康と未来を守る為には、給食の内容でも学校を選ぶ必要があるかもしれません。