血圧と塩分は関係がないのかも、昔に比べて塩分摂取は半分以下になっている

塩分を摂ると血圧が上昇するのか

「血圧が高い人は、塩分を控えましょう」とよく言われます。
高血圧で医者にかかると必ず言われるのではないでしょうか。
ですが、過剰な塩分摂取が高血圧を引き起こすと言う説には科学的根拠があるわけではないようです。

高血圧の主な原因は、老化現象であり塩分とはあまり関係がありません。
ではなぜ塩分が悪者扱いをされているのでしょうか。

塩分摂取量が多い東北地方の人は、塩分摂取が少ない沖縄の人に比べて高血圧の患者が若干多いです。

また、1970年代に塩分をほとんど摂らないイヌイットには、高血圧がほぼないと言う調査結果によって高血圧の原因は塩分と言うイメージができました。

世界の研究者の間でも食塩摂取量と高血圧の関係は長い間、謎とされていました。
長年の論争に決着をつけたのが、1988年に世界32カ国52の地域の専門機関が協力した大規模疫学調査インターソルト・スタディです。

世界中の1万人以上のデータを分析した結果、パプアニューギニアなど生活環境が極端に違う場所を除いて食塩摂取量と高血圧には何の関係も見られないと言う結果となりました。

昔に比べて塩分摂取量は半分以下になっている

塩

塩分を過剰に摂取している場合は、もちろん減塩をした方が良いでしょうが一般的な食生活をしている場合は減塩をする必要はないのかもしれません。

2009年の調査によると成人の1日あたりの塩分平均摂取量は、男性平均11.6g、女性平均9.9gでした。
ですが、1950年代では、1日あたり20gを超えていました。

日本人の食塩の摂取量は、昔と比べて半分以下にまで減っているのです。

昔は冷蔵庫がなかったので、保存をする為に大量の塩を使っていました。
今では冷蔵庫のおかげで食材の保存ができるようになりました。
今の食事は、昔と比べたら減塩食になっているのです。

塩分はナトリウムのことですが、私たちの身体の中で様々な働きをしています。
塩がなければ生物は生きていけません。
それは古代、生物が海から生まれたことと関係があります。

科学が発達した現代でも塩に代わる物を人工的に作り出す方法がありません。
砂糖や酢の成分は、他の物で補給することができますが、塩だけは代わりの物がない食品です。

塩分が不足してしまうと循環不全や血圧低下、脱水症状、便秘、むくみなど様々な不調を引き起こします。
塩は、私たちが生きていく上で欠かせない物であるので極端に減塩は健康を害することに繋がります。

江戸時代、減塩はきつい拷問として罪人たちに恐れられていました。
罪人が頑なに犯行を否認した場合、看守は塩抜き飯を与えます。

塩を抜くと気力がなくなり、どんな大男でも簡単に音を上げていたと言います。

免疫学の安保徹氏などは、草食系と言われたりうつになりやすかったり、今の若者の元気のなさは減塩のせいだと言っていたそうです。

今も昔も日本人は世界で一番、塩分を摂取している民族です。

日本人の平均が10gなのに対してアメリカでは8g、ヨーロッパでは7gと言われています。
その一方で日本人は、最も長生きの民族でもあります。

昭和50年代半ばにスウェーデンを抜いて世界一の長寿国となって今もその座を維持しています。
この事実から日本人は塩分をたくさん摂取しているから長生きなのかもしれないと考えることもできるのです。

塩分をそこまで気にする必要はないのかもしれません。

動物性タンパク質は腸内環境を悪化させガンの原因に

ハムソーセージ盛り合わせ

昔は、肉と言えば高級品でした。
庶民の人が日常的に肉を食べることができるようになったのは、高度成長期以降ではないでしょうか。

1962年、肉の消費量は、年間一人当たり合計8.1kgでしたが1995年には47.9kgまで増えています。
肉の消費量は約5.9倍にもなり、特に牛肉の伸びが高く約7.5倍にもなりました。
また、肉と反比例してお米の消費量は減り続けています。

1962年では年間一人当たり118.3kgでしたが2008年には58.5kgと約半分にまでお米の消費量が減っています。

私たちの食生活はガラリと変わりました。
食生活の欧米化によって私たちの体重にも大きな変化をもたらしました。

戦後60年間で平均身長は男女とも10cm程度伸びました。
手足も長くなり柔らかい食べ物が増えたので顎がほっそりとなり小顔になりました。
肉を食べるようになって日本人の体格は良くなりました。

ですが、昔と比べて体質は悪くなっているのではないでしょうか。

肉に含まれる動物性タンパク質は、構造が複雑で消化吸収が難しい栄養素になります。
穀物や野菜などが消化管を通過して便として排出されるまでの時間は、25~30時間と言われています。
一方で肉は60時間程度かかるとされていて約3倍も時間を必要とします。

腸内の温度は約38℃です。
その中に60時間も放置されてしまうので、腐敗してしまうのではないでしょうか。

腸内で腐敗してしまった動物性タンパク質は、発がん物質に代わってしまうとされています。

大腸がんは食生活が主な原因とされていますが1950年~2000年までの50年間に男性で10.9倍、」女性で8.4倍に増加しています。

検査技術が向上したことを考慮してもかなりの伸び率だと思います。
このことから肉を食べ過ぎてしまうと腸内環境を悪化させてしまうのでガンの要因になると考えられています。

一般的に日本人は肉を常食しない民族でした。

仏教伝来から明治の文明開化まで1200年以上の間に肉食禁止令が度々出されてもいました。
戦国時代の武士は、エネルギーを得る為に1日5合もの玄米を食べていたと言われています。
少量の塩辛いおかずで大量の穀物を食べると言う食生活を古代から昭和中期まで続いていました。

日本人の腸は、穀物を消化する為に長くなりその結果、胴長短足の体型になったのです。
同じアジア人でも肉とキムチなどの発酵食品を中心にした食生活を送っている韓国人は胴が短いです。

長い時間をかけてそれぞれの食生活に適した体型に進化していったと言うことです。

長い腸を持つ日本人には、肉食は合っていないと言うことではないでしょうか。
近年では、昔ながらのシンプルな食生活を見直そうと言う動きが女性を中心に広まっています。

昭和30年代の食事に習い粗食や玄米食を基本としたマクロビオティック、農薬や添加物を使わないオーガニックなどがその典型と言えます。

身体が自然と胃腸にやさしい物、身体に良い物を求めるのは、ごく自然のことかと思います。
日本人に合った食事とは、昔ながらの食事ではないでしょうか。

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