キレイな野菜は農薬まみれ、日本の残留農薬基準値は高い!?安全基準は密室で決定

農薬たっぷりな見た目がキレイな野菜

お茶に溶けている農薬ネオニコ、本当は危険かもしれない国産食品

日本の農産物からEUなら廃棄処分になるほどの高濃度の農薬が検出されます。

では、なぜ日本の農薬はこのような状態になってしまったのでしょうか。

OECD主要加盟国の2017年の農薬使用量をFAO(国連食糧農業機関)のデータベースによると1ヘクタール当たりの農薬使用量は下記のようになります。
中国はOECDに加盟していないので同じ年度の数値になります。

(単位kg/ha)
中国13.07
韓国12.37
日本11.76
オランダ7.9
ドイツ4.03
フランス3.6
アメリカ2.54

EUでもオランダの数値が高いのは、ハウスを使った野菜や花卉の集約園芸が盛んだからで日本と並ぶほどの高さです。
ですが、天敵(生物農薬)を活用するようになって減ったと言うことのようです。
それ以上に高いのが中国、韓国、日本です。

順位は度々入れ替わっても今では農薬大量使用国として定着をしています。
日本は農薬をたくさん使っている国なのです。
これだけ農薬を使っているのに本当に国産は安全と果たして言えるのでしょうか。

農薬を多く使用するのは、日本が病害虫の発生しやすい気候だからでしょう。
ですが、それ以上に農薬を大量に使用する政策がとられてきたことが大きな要因になっているのではないでしょうか。

ある県のガイドラインでは、慣行栽培での農薬の撒布回数を次のように決めています。

きゅうり 56回
トマト 54回
ナス 59回
イチゴ 63回
梨 34回
リンゴ 25回

お茶は約200種の農薬が認可されていますが、イチゴは300種が認可されています。

農家は、ネオニコがどう言うものか知らずに使っていることでしょう。
「これを使えば虫が来なくなる」と言われて、言われるがままに使用しているのではないでしょうか。

農薬の撒布回数が多いのは、例えばトマト農家ならトマト病害虫防除暦などと言ったように農作物ごとにいつどんな農薬をどう使うか等を書いたマニュアルが渡されるからです。
そして、それに沿って農薬を撒いているのです。

そのマニュアルによると7月にはコナジラミやヨトウムシと言った害虫が出るので、それを防除する為にこんな農薬を撒きなさいと丁寧に書かれているようです。
もちろん農家でも危険な農薬を使わないようにしている人もいるでしょうが、それも限界があるのではないでしょうか。

見た目がキレイな野菜でないと出荷できなくなってしまいます。
見た目が悪いと消費者に買ってもらえなくなってしまうからです。
キレイな野菜とは、形が均一で表面にキズがなくピカピカしている野菜のことです。

通常、農薬や化学肥料を大量に使わないとこう言うような野菜はできません。
言い換えれば、土壌からできた工業製品と言えるのではないでしょうか。
見た目がキレイな野菜は、農薬をたっぷりと使われて育てられた野菜なのです。

きゅうりやイチゴの農薬撒布回数が多いのはハウス栽培だからです。
イチゴの旬は4月~6月です。
それが、クリスマスに合わせて冬に旬をずらしたのでビニールハウスで栽培されるようになりました。
季節に逆らえば、植物も不健康になってしまい害虫の被害を受けやすくなります。
これはどんな作物でも同じです。

また、農薬撒布回数をガイドラインの半分ほどの31回にすると特別栽培(減農薬栽培)として認められます。
実はこれも大きな問題になります。

ネオニコの昆虫への毒性はこれまでの農薬よりも強く浸透性で土壌中の残留時間が長いので簡単に減農薬栽培が可能です。
ですので、減農薬や特別栽培が必ずしも安全とは言えなくなっていると言えます。

農薬は人が食べることが前提

白衣を着ている男性困る

では、なぜこれほどの農薬を撒布するのでしょうか。

そこには収穫後の農産物に残留する農薬の上限を定めた残留農薬基準値が関わっています。
農作物の残留農薬基準値を高く設定すれば、農家が農薬を撒布する回数を増やすことができます。

農薬は基本的に人が摂取することを前提に販売されています。
農薬を使えば必ず収穫した作物には残留するからです。
そこで食べても健康被害が出ないようにする為に決めたのが残留基準値になります。
このベースになっているのが1日摂取許容量(ADI)です。

これは、内閣府の食品安全委員会が「一生の間、毎日体内に取り込んでも健康に影響がないとみなせる量」として決められたものです。

北海道大学の池中良徳准教授は、この数値をこのように言っています。
「ADIを定めるのは無毒性量と言う数値です。これはラットなど動物に投与して全く毒性が見られませんでしたと言う量です。この数値に安全係数として100分の1をかけたものがADIです。では、100分の1をかければ大丈夫なのかと言うと大体は問題ないのですが、動物の種の差やヒトの個体差は一概に測りきれないので判断が難しいのです。」

100分の1には根拠がなく、動物で実験した数値だから二ケタも低くすれば人間も大丈夫だろうと言う程度の係数なのです。

さらに体内に入る農薬の残留基準値はADIの八割を超えないように余裕を持って設定されています。
ですが、私たちは1種類の作物を食べているわけではありません。

そこで摂取する農薬全体でADIを超えないように年間平均摂取量を考慮して農作物ごとに残留基準値を決めています。

ADIは毒性試験の結果から出されるので、各国でそれほど大きく変わりません。
しかし、残留基準値は国によって大きく違います。
これはどういう作物を食べるかと言う食習慣によるもので国ごとに大きく変わってくるからです。

日本の農薬基準値はEUの2500倍

データ分析イメージ

各国の食習慣の違いを反映するのが、フードファクターです。
これは国民がどんな食品を1日に平均何グラム食べるかを数値化したものです。
残留基準値はこれとADIを比較しながら設定されます。

例えば、毎日のようにお茶をたくさん飲むなら毒物の残留基準値の値を小さくしないと健康に影響します。

ですが、これは厳格なプログラムがあるわけでもなく、試験に用いられる検体数も日本は国際的に比較しても少なく経験則で決められていることが国会で明らかにされています。

農水省の「諸外国における残留農薬基準値」に関する情報を見るとお茶の基準値が日本よりも緩いのは、中国とインドネシアだけのようです。

その数値がいかに高いかジノテフランなどEUに比べると残留基準値が2500倍も高いのです。

日本人は欧米人に比べて2500倍も農薬に対して耐性があるのでしょうか。
そんなことはないのではないでしょうか。

欧米人に比べてお茶をたくさん飲むのに欧米よりも基準が緩いと言うのはおかしいのではないでしょうか。
これは何もお茶だけではありません。

イチゴ、リンゴ、ブドウなども高く、日本人が毎日食べるお米ですら高いのです。
お米や大豆の基準値は低く設定はされていますが、実はこれでも諸外国よりも高い設定なのです。
その中でもお茶はダントツに高く、お米や大豆の500倍、1000倍と言う数値です。
お茶はコーデックス(国際食品規格)委員会による基準を超えています。

コーデックス基準は国際基準であり、それを超えているのです。
日本の残留基準値は驚くほど高いと言うことなのです。

コーデックス委員会とは、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)によって設立された国際的な食品規格を決めている組織です。
ですが、基本的にアメリカのような輸出国の基準が反映されやすくなっています。

コーデックス基準と言うと残留基準値が高い印象があるのですが、それよりも高いと言うのは相当高いと言えるでしょう。

お米の残留基準値がなぜ高いのかは分かりませんが、かつて茶葉に残った農薬は溶け出しにくいと言われたことが考慮されているのかもしれません。
ですが、茶葉に含まれているネオニコチノイドはほぼ100%お湯の中に出ます。

毎日飲む人が多いであろうお茶は、基準値をできる限りゼロに近づけるべきではないのでしょうか。

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