神経伝達を攪乱するグリホサート、除草剤耐性と害虫抵抗性

グリホサートは神経伝達を攪乱する

グリホサートを主成分とするモンサントの除草剤であるラウンドアップの危険性が指摘されています。

農薬の複合毒性については分かっていない、毒性が100倍になることもある

ネオニコ系農薬は無毒性量以下でも発達障害や不妊など大きな影響を及ぼすかもしれない

グリホサートは、多くの日本人から検出される可能性があると言うのは民間団体のデータが元になります。
環境省などの公的なデータでは、ネオニコは検査の対象になっているのですが出荷量が最大のグリホサートは見つけることができませんでした。

しかし、日本は実に年間数千トンものGM作物を輸入しています。
検査をすれば、多くの人から検出される可能性が高いのではないでしょうか。

厚労省にグリホサート推定摂取量と言う表があります。
これは日本人が1日に食べ物からどのくらいグリホサートを摂取しているのかを推定したものになります。
これからグリホサートをたくさん摂取している食品をリストアップすると最も多いのが小麦になります。
プレハーベストで使用されたのが小麦に残留していると言うことでしょう。
その次が大豆です。
GM大豆を栽培するのに撒かれたのが大豆に浸透しているのです。

環境脳神経科学情報センターの木村、黒田純子氏によると「ネオニコは腸内細菌叢を変えることで自己免疫疾患などの要因になっていますが、グリホサートも同じことが起こっている」と言います。

「ラウンドアップは動物の腸内細菌叢に影響を及ぼすことが分かっています。善玉菌を減少させて悪玉菌を増やすことが複数報告されています。これは人間でも起こる可能性があります。さらに脳にも影響をして自閉症の一因になる可能性もあります。米国の疫学研究ではグリホサートの曝露と自閉症発症に相関関係があると報告されています。」

ネオニコは昆虫のアセチルコリン受容体に結合をして神経伝達を興奮させて殺します。
人間には、アセチルコリン受容体だけでなく、様々な種類の受容体があってそれぞれ生理作用も違います。
神経伝達物質はアセチルコリンだけでなく、グリシンやグルタミン酸やドーパミンなど約50種類あると言われています。

それぞれの伝達物質によって受容体も違ってくるので多くの種類があります。
この受容体に別の物質が勝手にくっつけば神経系を伝わる情報が混乱して何が起こるか分かりません。

グリホサートはグルタミン酸受容体の1種NMDA型受容体に結合をして過剰な興奮を起こして神経細胞にダメージを与えうつ状態を起こすと言う動物実験の論文がいくつか出ています。
それらによるとグリホサートがグルタミン酸に化学構造が似ているからだそうです。
また、グリホサートの化学構造はグリシンとも類似しているそうです。

木村、黒田純子氏によれば、NMDA型グルタミン酸受容体は、脳の発達、記憶、学習などに重要な機能を担っているのでグリホサートの影響が懸念されると言います。
低濃度のグリホサートが人の腎臓の細胞にNMDA型グルタミン酸受容体に結合をすると活性酸素が発生し細胞死を起こすと言う論文があるそうです。

グリホサートがNMDA型受容体に作用して活性酸素が発生すると言うことは、発ガン性や脳に障害を及ぼす可能性があると言うことになります。

2020年5月に妊娠したマウスにグリホサート製剤「ラウンドアップマックスロード」を含んだ水を飲ませたところ、このマウスから生まれた子供は通常の水を飲ませたマウスの子供に比べて自閉症スペクトラム障害のような異常行動を示して腸内細菌叢にも異常が確認されたと千葉大学から発表されています。

腸内細菌が抗生物質耐性菌になる

グリホサートには、ホルモンのような働きをする環境ホルモン作用も報告がされています。
これはネオニコに似ていますが、それ以外にも薬剤耐性菌を作り出すことが分かっています。

イギリスで狂牛病が流行した時、政府は食品の安全性を見直す中でGM大豆の安全性も調べました。
ラウンドアップ耐性の大豆でハンバーグを作って人工肛門を付けた7名の患者さんに食べさせて30分おきに3日間、人工肛門から便をとって調べました。
すると全員の便からラウンドアップ耐性の菌が出ました。

GM大豆の遺伝子が分解されると腸内細菌がその一部を切り取って自分の遺伝子に組み込みます。
そして、除草剤耐性菌になります。
これを遺伝子の水平伝達と言います。

低い濃度の抗生物質でもラウンドアップと一緒に撒くとそこにいる菌が抗生物質やラウンドアップに対して耐性化します。

抗生物質耐性菌は抗生物質があるから生まれます。
そこにラウンドアップを撒くと通常の数万分の1で耐性菌になってしまうそうです。

つまり、土の中が耐性菌だらけになる可能性があると言うことです。

日本で使われている抗生物質の販売を見てみると、もっとも多いのが動物用の医薬品です。
その次が人間用の医薬品です。
ところが年間販売量1747トンのうち、148トンが農業用として使われています。

これは、抗菌剤として抗生物質が畑に撒かれていると言うことです。
これがグリホサートと混ざってしまうと土の中に耐性菌が溢れてしまいます。
そして、そこから採れる野菜も耐性菌に汚染されていると言うことになるでしょう。

スーパー耐性菌で年間35,000人の米国人が死亡いている!?

データ分析イメージ

GM大豆には、除草剤耐性を持つものと害虫抵抗性を持つものの2種類があります。

害虫抵抗性とは、土壌生物に含まれる殺虫効果のあるタンパク質を作る遺伝子などを組み込んで、いわば全身殺虫剤にすることです。
現在、この両方の特性を持つGM作物が約半数を占めているとされています。

ですが、このGM作物の安全性試験は全くされていません。
害虫抵抗性も除草剤耐性もそれぞれで安全性試験に合格しています。
なので両方の耐性の安全性は必要ないと言うのが厚労省の見解だそうです。

薬剤耐性で深刻になるのが、ポンプアウトと言う機能です。
耐性菌の中には、細胞の中に排泄ポンプ機能を作り出してラウンドアップも抗生物質も区別なく、細胞内に入ってくるものは全部外に出してしまうものがあります。
つまり多剤耐性菌になるのです。

除草剤を撒いたはずが、抗生物質耐性にもなってしまうのです。
こうなってしまうとどんな抗生物質も効かなくなってしまいます。
ちなみに抗がん剤を使用していると効かなくなっていくのもガン細胞が排泄ポンプ機能を持つからです。

CDC(米国疾病管理予防センター)によるとアメリカでは抗生物質がほとんど効かないスーパー耐性菌が猛威を振るっていて年間280万人が感染をして35,000人が亡くなっているそうです。

日本でも2019年に国立国際医療研究センター病院による国内初となる調査で年間8,000人以上が亡くなっていると発表をしました。

ですが、よく調べてみるとアメリカは20種類の耐性菌を解析した結果に対して、日本はたったの2種類の菌を調べただけのようです。
実際はもっと死者が多い可能性があるかもしれません。

心臓の手術をする時は必ず事前に耐性菌のチェックをする外科医もいるそうです。
耐性菌があると術後に重篤になることがあるからです。

耐性菌の為に受けられるはずの手術が受けられなくなることもあると言うことです。
手術をすれば助かるのに耐性菌のせいでそれができなくなってしまうこともあります。

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