健康情報館

ヘルス&フィットネス~日々の健康・身体作りに役立つ知っておきたいこと~

健康情報館
健康

サプリメントは食品の代わりにならない!ビタミンについて知っておこう

サプリメントはあくまで補助

サプリメントは栄養を補うもので、それがメインになってはいけません。
食事の代わりにはならないということを忘れてはいけません。
食事で栄養を摂取することが第一になります。

サプリメントは、栄養価の高い野菜や果物、全粒穀物、タンパク質などを使ったバランスの良い食事の効果を高めるのに有効ですが、アメリカの半数以上は必要な栄養素を補う為にサプリメントに頼っている状態です。
その額は、年間500億ドルとも言われています。
これは、栄養に関する知識や摂取量の不足に対処するよりも、サプリメントを飲む方が簡単だと思われているということでしょう。
しかし、これは業界の問題とも言えます。

サプリメントの効果はよく分からない

白衣を着ている男性困る

サプリメントの効果に関する研究はまちまちです。
2019年には、高齢化社会をターゲットにした数十億ドル規模のビジネス「メモリーサプリメント」に疑問を呈する報告書が発表されています。

一方、ある医学誌に掲載された新しい研究結果では、マルチビタミンのサプリメントが認知力を向上させる役割を果たし、脳の老化を遅らせる可能性があることを示しました。
研究者たちは、カカオエキスを3年間毎日摂取するグループとマルチビタミンを3年間摂取するグループとで、どちらが認知機能に効果があるかを調査しました。
仮説としてはカカオエキスの常用による効果を期待していましたが、マルチビタミンの方が高齢者の記憶と実行機能を有意に改善することを発見したのです。
この研究を行った研究者の一人は、なぜマルチビタミンが認知機能低下に対する改善をもたらしたのか調査をする為により参加者の多様性を高めた大規模な研究を計画しているようです。

アメリカの調査機関の報告によると毎日マルチビタミンの摂取でガンや心臓病といった疾患の発症を保護する働きがあるとは言い切れないとされています。
あわせてビタミンA、B3、B6、B12、C、D、E、マルチビタミン、カルシウム、その他の栄養素の効果を調べた研究によるとガンや心臓病を予防する為に毎日ビタミン剤を飲むことのメリットはほとんどないことが分かりました。

アメリカ・シカゴの研究機関からの発表では、健康な成人にとってビタミン剤が多くのメリットをもたらすという証拠はないとしています。

ビタミンDと骨折率は関係ない

ビタミンDは骨を強くするという定説があります。
しかし、アメリカで行われた大規模なランダム比較試験でビタミンDの錠剤をカルシウムと併用してもしなくても骨折率には影響がないことが分かりました。
ビタミンDサプリメントが免疫機能を助けて、炎症を抑えるという意見もありますが、最近のビタミンDとオメガ3試験の結果によると、それよりももっと複雑になっています。
ビタミンDの不足は、結腸癌から心血管疾患やその他の疾患まで、ほとんど全ての疾患と関連しています。

一方でビタミンDを補充することが、これらの疾患を防止するという根拠についてはまだ見つかっていないようです。

また、ビタミンには過剰症もあります。
ビタミンを過剰に摂取した際に害を及ぼす可能性がある深刻な例としては、化学療法中にビタミンCを摂取することです。
治療効果が低下する可能性があるので、ガン患者には摂取を控えるように呼び掛けているようです。

USPSTF(アメリカ予防医学専門委員会)のガイドラインでは、特にβカロテンに注意を促しています。
βカロテンは、特に喫煙者の心血管系疾患による死亡や肺ガンの可能性を高めてしまうことが判明しています。
ビタミンAは過剰に摂取してしまうと骨密度の低下、股関節の骨折、肝臓の病気などの影響があります。

サプリメントには薬のような規制がない

アメリカのサプリメント業界は、製薬業界のような規制はありません。
これは日本も同じです。
サプリメントは、栄養補助食品であり食品になるからです。

FDAは、サプリメントを規制する能力が不足しているとしています。
サプリメントの製造者は、製品が店頭に並ぶ前に承認を得たりFDAが定めている安全性や有効性に関する基準を満たす必要はありません。
本来であれば、サプリメントも厳格な規制を受けて、消費者の安全を守る為にしっかりと監査が行われるようなシステムがあるべきかと思いますが、実際はそうなっていません。
当面の最善策としては、購入する商品の品質を第三者機関等による調査における検査証明などをチェックすると良いかと思います。

摂取前には医師に相談

メディカル

事前に医師に相談をすることは、ビタミンの必要性や服用中の薬との相互作用の可能性を判断するのに重要です。
サプリメントの中には、処方薬や市販薬の代謝、吸収、排泄を変化させるものがあるので、薬の効果に影響を与える場合があります。

例えば、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、ビタミンEにも同じように血液をサラサラにする効果がある為、ビタミンEの補給は避けるべきです。

また、B12のサプリメントを飲んでいる人が二型糖尿病の為にメトホルミンを服用する場合、以前よりも多くのB12が必要となるかもしれません。

サプリメントを自分の判断だけで摂取することは、あまり良いことではないと言えるかと思います。
どんな種類のものであっても摂取する前には医師に相談すると良いかと思います。

栄養に関しては不明瞭なことばかり

栄養についての研究はかなり進んでいるように思うかもしれませんが、不明瞭なことばかりです。
現在のところ、どのような栄養素をどのくらい摂取する必要があるのかを正確に理解するための研究は十分と言えるほど行われていません。
専門家からすれば、もっと栄養研究に投資すべきという意見が多くあります。

例えば、アメリカでもっとも歴史のある医学研究の拠点機関であるアメリカ国立衛生研究所の年間予算のうち、栄養研究に当てられるのは5%ほどのようです。
なので、ビタミンについても分かっていることはそう多くはなく、専門書に書かれている常識も、もしかしたら明日にも変わってしまうかもしれないのです。

安易にこれが良いとサプリメントを摂取するのではなく、あくまで微量栄養素の欠乏をサポートするものとして認識をしておくと良いのではないでしょうか。