トレーニング・フィットネス

筋肉がつきやすい人とつきにくい人の違いは筋繊維にある!?トレーニングの効果は個人で異なる

筋肉には速筋繊維と遅筋繊維がある

トレーニングの効果は個人個人によって異なります。
同じトレーニング、同じ食生活、睡眠をしていてもその効果には必ず差が出ます。
いくら頑張っても筋肉がなかなかつかない人がいる一方で少しのトレーニングでも筋肉がつく人もいます。

筋肉がつきにくい人をハードゲイナー、つきやすい人をイージーゲイナーと呼んだりもします。
筋肉がつきやすい人とつきにくい人と一体何が違うのでしょうか。
元々食が細いとか体重が増えにくいなどホルモン的なこともありますが、一番の原因は筋肉の組成の違いが大きいかと思います。

筋肉には、大きく分けると二種類に分けることができます。
筋力や瞬発力に優れた速筋繊維と持久力に優れた遅筋繊維です。
細かく見るとさらにタイプ別に分けることができ中間筋と言う筋肉もあります。

速筋繊維は、ミオグロビンやミトコンドリアが少なく白く見える筋肉で白筋とも言います。
遅筋繊維は、ミオグロビンとミトコンドリアが多いので赤く見える筋肉で赤筋とも言います。
中間筋は速筋繊維に分類されてピンク色に見えるのでピンク筋と呼んだりもします。

これの筋繊維は、常に同時に働くのではなく運動強度が高くなるにつれて次々に動員されていきます。
始めは遅筋繊維から使われていき運動の強度が高くなるにつれて速筋繊維も使われていくのです。

日常生活で使っている筋肉は主に遅筋繊維になり、筋力トレーニングは普段使っていない速筋繊維を使う運動になります。

筋力トレーニングをして主に太くなるのは、遅筋繊維ではなくて速筋繊維の方です。
速筋繊維と違い遅筋繊維は、肥大しにくい筋肉なので筋力トレーニングをしてもあまり太くなりません。

そして、速筋繊維と遅筋繊維の割合は、個人個人で異なり遺伝的に決まっています。
トレーニングをしても後天的にその割合は変化はないとされています。
ですので遺伝的に肥大しにくい遅筋繊維が多いと筋肉は非常につきにくいと言えます。
反対に速筋繊維が多いと筋肉が非常につきやすいと言えるのです。

筋肉がつきやすいかつきにくいかはその人の筋繊維のタイプによって決まっていると言えます。

速筋繊維が多いと筋肉がつきやすい!簡単に自分のタイプを知る方法

ダンベルトレーニング

肥大しやすい速筋繊維が多いと筋肉がつきやすい体質になります。
筋繊維の割合は、遺伝的要因が強く後天的は変化は基本的にないとされています。

自分は速筋繊維が多いのか遅筋繊維が多いのか気になるかと思います。
簡単に判別する方法としては、短距離が得意なのか、長距離が得意なのかである程度判断することができます。
50m走と12分間走のタイムで判断する方法もあります。

速筋繊維は、瞬発力に優れている筋肉ですので短距離が得意なら速筋繊維が多いと考えられます。
短距離が得意なら筋肉がつきやすいタイプと言えるでしょう。

一方、遅筋繊維は持久力に優れている筋肉なので長距離が得意になります。
長距離が得意なら筋肉がつきにくいタイプと言えます。
どちらが得意と言うわけでもない場合は、特別つきやすいわけでもなく特別つきにくいわけでもありません。
多くの人は、速筋繊維も遅筋繊維も大体半々なのでこのタイプに入ります。
ですが、フォームの問題とかもあるのでこの方法も絶対ではありません。

50m走の他に握力や垂直飛び、立ち幅跳びなどが得意なら速筋繊維が多いと考えられますのでトータル的に考える必要もあるかと思います。

遅筋繊維が多いと筋骨隆々は難しい

トレーニングをして肥大するのは主に速筋繊維ですので遅筋繊維が多いと筋肉がつきにくくなります。

では、遅筋繊維が多く筋肉がつきにくい人はいくら頑張ってもつかないのでしょうか。
これは速筋繊維の割合によるかと思います。
遅筋繊維の割合がとても多いなら、正直ボディビルのような筋骨隆々になるのは難しいでしょう。
もしかしたらいくら頑張っても不可能かもしれません。

ボディビルをやっている人は、もともと筋肉がつきやすい人たちが行っていると言うことです。
これは他のスポーツでも言えることで自分の得意なスポーツを選んでいると言うことかと思います。

例えば、足が遅いから短距離をやったのではなく、足が速いから短距離を選択したと言うことです。
そこにはどうしても才能の壁が存在します。
トレーニングだけではどうしようもないことも残念ながらあるのです。

身も蓋もない話ですが、事実として身体能力を競い合うスポーツに関しては、才能が必要となります。
だからと言って筋肉がつきにくいと言って諦める必要はありません。
適切に行えば、ある程度の筋肉は誰でもつけることは可能です。

頑張ってトレーニングに励めば自分の遺伝的限界まで筋肉を肥大させることは可能ですので、諦めずにトレーニングをすることがとても大事です。

トレーニングは他人との比較ではなく過去の自分との比較です。
逆に筋肉がつきにくい人は長距離の才能があると言うことです。
長距離やマラソンなど自分に合った運動を選択するのもいいのではないでしょうか。
やっていくうちにその競技を好きになるかもしれませんし、頑張れば上に行ける可能性が十分にあります。