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トレーニング・フィットネス

運動によるアレルギー運動性アナフィラキシーとは?

運動性アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーはアレルギー反応のことですが、運動性のものもあります。
運動が原因で引き起こされる複数のアレルギー反応が出ることを運動性アナフィラキシーと言います。
全人口の約2%の人が運動によって発症する何らかのアレルギーを抱えていると言われています。
ほとんどの場合は、ジョギング、ランニング、サイクリング、ダンス、テニスなどの激しい運動を行った後にアレルギーを発症しますが、まれにウォーキングなどの軽い運動でも発症する場合もあるようです。

症状としては、運動中や運動後のじんましん、嘔吐、かゆみ、意識障害、呼吸困難などがあります。
最悪、命にも関わり死に至ることもあるので注意が必要です。
ではなぜ運動によってアレルギー反応が出てしまうのでしょうか。

その原因は、全てが解明されているわけではありませんが、運動そのものに誘発されるアレルギーと運動によって誘発される食物アレルギーが原因のようです。

運動そのものに誘発されるアレルギー

これは、ほとんどの場合、喘息の症状を引き起こします。
運動中は呼吸が早くなるので早い呼吸の繰り返しで気道が冷えて乾燥していきます。
そして、その後再び温まることで気道が狭くなりますが、これによって喘息発作が発生します。
この場合、呼吸を整えることができれば問題はありません。

ですが、胸が締め付けられるような感覚になったり、咳が続くことで呼吸困難になったりする可能性もあります。
一度発作を起こしたら何をしたか運動の内容を必ず記録しておいて今後はその運動をしないようにしましょう。症状が強い場合は、直ぐに病院に行って医師の判断を仰ぐようにしましょう。

また、喘息症状ではなくて、かゆみが出る場合もあります。
このタイプのアレルギーは呼吸困難や嘔吐などの症状がなく、皮膚の症状のみで終わることが特徴です。

全人口の約10~20%の人が軽度のアレルギーを経験しているとも言われています。
私たちにとって身近なアレルギーとも言えます。

このアレルギーは、暑い環境で運動をしたり、体温が上昇したりすることでかゆみが出ます。
なのでできる限り涼しい環境で運動を行い、運動前にゆっくりと体温を上げることが予防になります。
体温が急激に上がり過ぎない水泳なども予防になるでしょう。

運動によって誘発される食物アレルギー

これは原因となる食べ物を摂取するだけ、運動をするだけ、では発症はしません。
原因となる食べ物を食べてから運動をすることで発症が誘発されるアレルギーとなります。
正確には食物依存性運動誘発アナフィラキシーと呼びます。

原因となる食べ物ですが、小麦や甲殻類、ピーナッツ、卵、果物などが多いと報告があるようです。
特徴としては、食後2時間以内に運動をした場合にアナフィラキシーを起こす危険性が高くなると言うことです。

ですので、このアレルギーを持っている人は食後2時間以上運動をしないようにする必要があります。
もし症状が少しでも出た場合は、直ぐに運動をやめて安静にすることが大事です。
症状が酷い場合は直ぐに病院で診てもらいましょう。