健康情報館

ヘルス&フィットネス~日々の健康・身体作りに役立つ知っておきたいこと~

健康情報館
健康

皮膚トラブル|シミやしわなどの肌の悩みとケアについて

皮膚の仕組み

私たちの皮膚は、紫外線やウイルス、乾燥などの外部環境から身体を守っている重要な役割をしています。
皮膚は、普段触れている外側から表皮、真皮、皮下組織の順で構成されています。

表皮はターンオーバーを繰り返してみずみずしさを保っています。
真皮は主にコラーゲンで作られ張りや弾力、肌色を作り、皮下組織は体温を一定に保っています。
表皮、真皮、皮下組織のそれぞれが役割を果たして肌の健康が保たれています。
なので、どれか一つでも働きに乱れが生じるとシミなどの肌トラブルが発生してしまいます。

肌トラブルと予防法について

美肌イメージ女性

シミ、そばかす

表皮の基底層には、メラノサイトという皮膚の色素を生成している細胞があります。
メラノサイトは、紫外線やストレスなどの影響で活性化され表皮を守る反応として色素成分であるメラニン色素が作られます。
メラニン色素は古い角質とともに皮膚の表面に押し上げられて排出されていきます。
しかし、表皮の生まれ変わる周期であるターンオーバーが乱れてしまうと色素が沈着してシミを作ってしまいます。
そばかすは、シミの一種で幼少期から思春期にできやすい傾向があり遺伝的な傾向もあり色白の人に多く見られます。

予防法
シミやそばかすは、紫外線を多く浴びてしまうとできやすいとされていますが、加齢や妊娠などによるホルモン分泌の変化も原因になります。
予防策としては、紫外線対策をすることやメラニン色素生成を抑制するとされるビタミンC、アルブチン、ハイドロキノンを含むスキンケア、保湿をするなどがあります。
また、外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大事です。
バランスの良い食事を心掛け規則正しい生活習慣を送ることが何よりも重要です。
紫外線を多く浴びると体内で活性酸素が多く作られますので、抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、βカロテン、ポリオールなどを摂るようにすると良いとされています。

ほくろ

ほくろは、メラノサイトが変化して母斑細胞が増殖してできた良質な皮膚腫瘍になります。
同じメラニン色素からできているシミよりも色が濃く盛り上がっているのが特徴です。
ほくろの原因は、食事や睡眠不足、過度なストレスによって新陳代謝やホルモンバランスが乱れることでできやすくなります。
遺伝や体質、紫外線の影響もあるとされています。
妊娠や出産など女性ホルモンのバランスが乱れることでほくろの色が変化したり、加齢によってほくろが盛り上がったりすることもあります。

予防法
ほくろは、自然に消えることはありません。
シミ、そばかすと同じように紫外線対策や栄養バランスの良い食事、生活習慣の改善が重要です。
また、まれにほくろが大きくなると皮膚ガンの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクが高くなるので、早めに除去したほうが良い場合もあります。
1~2年でほくろの大きさが直径6mm以上になって表面が盛り上がってきた場合は早めに医療機関で診てもらうと良いかと思います。

くすみ

くすみとは、顔全体が本来の明るさよりも暗く濁りがでている状態のことです。
酷くなると不健康で暗いイメージを与えてしまいます。
くすみには、様々な種類があり原因があるとされています。

グレーくすみ
肌の老化によってターンオーバーの乱れが原因とされています。
角質除去するスキンケア、保湿でケアすると良いとされています。

青ぐすみ
ストレスなどによる血行不良が原因とされています。
冷えを予防、ストレス管理や食生活など生活習慣の改善をしましょう。

茶ぐすみ
紫外線や肌の摩擦による肌のダメージが原因とされています。
紫外線対策をして洗顔やメイク時にタオルの摩擦を防ぐようにすると良いです。

黄ぐすみ
肌の糖化によって起こる皮膚の変性とされています。
糖化を防ぐ為に甘い物や揚げ物を食べ過ぎないようにすると良いです。

予防法
栄養バランスの良い食事と生活習慣の改善をしましょう。
シミと同じように紫外線対策と抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、βカロテン、ポリオールなどを摂るようにすると良いかと思います。

しわ

しわとは、皮膚の表面に溝ができることを言います。
大きく分けて表情筋の働きによって額や目、口周りにできる表層のしわと加齢などで真皮のコラーゲンやエラスチンの生成が減少することによって作られる深層のしわに分けることができます。

予防法
予防法として表層のしわは、表情筋の運動の抑制が効果的になります。
軽くマッサージをして表情を和らげるように心掛けると良いかと思います。
皮膚が乾燥すると細かいしわが目立つようになるので保湿をしっかりとするようにしましょう。
深層のしわは、内側からのケアが大切になります。
しわに有効とされる栄養素としては、タンパク質やビタミンC、鉄分などがあります。
タンパク質は皮膚を作る材料になります。
ターンオーバーを促してくれ肌の潤いや弾力に大切なコラーゲンの生成に関わっています。

また、鉄分は特に女性で不足しがちですが、皮膚でコラーゲンが生成される際に必要な栄養素でもあるので不足しないようにしましょう。
シミと同じように紫外線対策と抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、βカロテン、ポリオールなどを摂るようにすると良いかと思います。
栄養バランスの良い食事と生活習慣の改善をしましょう。

たるみ

たるみとは、加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少で肌の弾力性が失われることで、皮下脂肪や筋肉が下垂して皮膚がたるむ現象のことです。
特に目の下や口の周り、ほうれい線、顎にできて老けた印象を与えてしまいます。

予防法
紫外線対策と保湿になります。
たるみは、コラーゲンやエラスチンが減少することで起こります。
肌の材料であるタンパク質を摂ることが重要となりますが、特に大豆イソフラボンを摂取することで更年期に起こりやすい肌のハリやツヤ不足を補ってくれるとされています。
また、たるみケアとしてフェイスマッサージや表情筋トレーニングが推奨されていますが、強すぎるマッサージや過度なトレーニングは逆にしわやたるみを促進させてしまう恐れがあるので十分に注意が必要です。

シミやしわ、くすみなどの大きな原因は加齢による老化です。
生活習慣に気を付けることでこれらの予防をすることができるかと思われますが、老化を食い止めることはできませんので完全に予防することは不可能だということは忘れないようにしましょう。
年齢を重ねるごとにシミやしわなどが増えるのは当たり前のことです。
あまり気にし過ぎないようにすることも大切かと思います。
肌トラブルは紫外線対策をしていれば良いと思っている人も多いかもしれませんが、栄養バランスの良い食事を心掛け、適度な運動、十分な睡眠が基本であり最も重要です。

まずは、生活習慣を見直してみましょう。