人工的に硬くした植物油は危険!?パーム油を消費させる為にトランス脂肪酸を悪者にしたのかも

不飽和脂肪酸に水素を添加すると硬い油が完成

糖尿病の原因となるのは、糖質ではなく油脂だと考えられます。
糖尿病の真犯人と言える油脂は、リノール酸と言う脂肪酸を含む物と脂肪酸以外の微量な成分の為にインスリン抵抗性を上げるカノーラ油です。

カノーラ油によってテストステロンが低下、インスリン抵抗性が生じる

しかし、カノーラ油だけではなく脂肪酸でない他の要因によって糖尿病を招いてしまう油脂はいくつかあります。
その一つが、マーガリンやショートニングなどです。
大豆油やカノーラ油などの植物油脂を原材料にそこに水素を添加して工業的に硬くした油脂になります。
植物性・動物性に関わらず、どの油脂も主成分はそれぞれいくつもの種類の脂肪酸です。

その脂肪酸は炭素が連なった鎖のような形をしています。
鎖状に連なった炭素は、一つにつき二つずつの水素と結びついている物が多いです。

ですが、植物油脂に多く含まれる脂肪酸(不飽和脂肪酸)の炭素の中には、炭素が二重結合を作って一つずつの水素を結合している物があります。
その為に二重結合が多いと形質が不安定になって融点が低くなり、常温では液体になっているのです。

その一方で動物性脂肪に多い飽和脂肪酸は、それぞれの炭素がしっかりと二つずつの水素と結合して形質が安定しています。
その為に常温でも融けだすこともなく、固体の状態になっています。

ところが、不安定な植物油脂も人工的に水素を加え炭素一つにつき水素二つが結合できるようにすれば、飽和脂肪酸になって安定化して硬い油脂になります。
これによってマーガリンやショートニングの素材が完成します。

ですが、水素を部分的に添加することによって大問題が起こってしまいます。
脳卒中を起こしやすいラットに水素を添加した大豆油とカノーラ油、水素を添加してない通常の大豆油をエサつぃて与えて生存日数を調べた実験があります。

その結果、水素添加大豆油やカノーラ油を食べていたラットは、通常の大豆油のラットよりも半分以上も生存日数が短くなりました。
カノーラ油には寿命短縮作用がありますが、水素添加大豆油にも同じように寿命短縮作用があると言えそうです。
水素添加の過程で毒性物質が作られたと言うことでしょう。

では、一体なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

マーガリンはカノーラ油と同じ仕組みでインスリン分泌を抑制

マーガリン

オステオカルシンと言うタンパク質は、骨の細胞で作られます。
骨の形成だけでなくインスリン分泌にも影響を与えます。

このオステオカルシンは、ビタミンK1によって活性化されます。

カノーラ油に含まれる正体不明の微量成分は、ビタミンK1かビタミンK2への変換を妨げました。
植物油脂に水素を添加すると、元々含まれていたビタミンK1が水素添加されて、ジヒドロ型ビタミンK1と言う物質に変わってしまいます。
これはビタミンK2に変換されません。

また、ビタミンK2の作用を妨げることが人でも明らかになっています。
カノーラ油と同じように水素添加大豆油もオステオカルシンの活性化を妨害することでインスリンの分泌を抑えてしまうと言うことです。

植物油脂に水素を添加した油脂類、マーガリンやショートニングなどは糖尿病に限らず様々な生活習慣病の原因になるので食用には向いていません。

マーガリンは、身近に使われている食品も多いので注意した方が良いかと思います。

例えば、バター風味の加工油脂と書かれている物で、ポップコーン、パン、ケーキ、クッキーなどです。
本来はバターが使われるはずの物ですが、安価で売られていたらマーガリン、ホイップクリーム、パーム油など使用を疑った方が良いのではないでしょうか。

このような食品を日々食べているとビタミンK2阻害物質を日常的に摂取していることになってしまいます。
パッケージにある食品成分表は、必ず見るようにした方が良いでしょう。
ですが、実際には表示を見ても分からないように植物油脂の名前が隠されているので判断は難しいかと思います。

トランス脂肪酸の危険性は証明されていない

統計データイメージ

油脂に水素を添加するとその過程でトランス脂肪酸が作られます。
脂肪酸は炭素と水素が連なった構造をしていますが、人工的に部分的に水素を添加することで、それらの形が変わります。
この形が変化した脂肪酸がトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸と言えば、身体に悪く世界的に悪者扱いを受けています。
米国では、トランス脂肪酸を含む油脂の使用を全面的に禁止する法案にオバマ前大統領が署名しました。
ヨーロッパ、中国、韓国などのアジア諸国でも加工食品におけるトランス脂肪酸の含有量の表示を義務付けたり、使用量を規制していたりしています。
マーガリンを控えている人の多くは、その理由をトランス脂肪酸が危険だからとしていると思います。

トランス脂肪酸は心臓病の原因となるとされています。
しかし、トランス脂肪酸がLDLコレステロール/HDLコレステロールの比を上げ、心臓病を増やすと言う説は誤りだったのです。
なぜなら数種の薬が作られ臨床試験ではこの比を大きく下げましたが、心臓病予防には全く効果がなかったからです。
それだけでなく総死亡率が上がり、臨床試験が途中で中止されてしまったくらいなのです。

トランス脂肪酸に全ての罪をなすりつける裏には、油脂産業界の大きな力が働いているのではないのでしょうか。

牛肉やバターのトランス脂肪酸は批判されない謎

トランス脂肪酸についてWHOや日本の農林水産省から興味深い事実が発表されています。

トランス脂肪酸は、水素を添加した植物油脂だけではなくて、牛脂やバター、牛肉にもある程度含まれているのです。
これは牛のように反すう胃を持つ動物は、胃の中に潜んでいる微生物が不飽和脂肪酸に働いてトランス脂肪酸が生成されます。

また、トランス脂肪酸は植物油脂を加熱することでも生成されます。
サラダ油で炒めたり揚げたりすると少しではありますができてしまいます。

ですが、反すう動物トランス脂肪酸は何故か規制から外されています。
それについては次のようなことが報告されています。

・工業トランスの摂取が多いと心疾患死亡率が高いが、反すう動物トランスの摂取量が多くても心疾患は増えない
・総トランスの摂取と糖尿病は関係がないが、反すう動物トランスの摂取が多いと糖尿病発症率は大きく下がる

ところが最新の米国農務省からの報告を見ると工業トランスよりも反すう動物トランスの方が、コレステロール値に与える影響が大きい傾向が見られます。
これは一体どういうことなのでしょうか。
これについては、次のように解釈をすることができるのではないかと思います。

・トランス脂肪酸のコレステロール値や心臓病に与える影響は大きくないが、工業トランスに含まれているジヒドロ型ビタミンK1が心臓病を増やしている
・反すう動物トランスの摂取量が多い群は、ビタミンK2の摂取量が多く、これが糖尿病の発症を抑えている

ジヒドロ型ビタミンK1の害を無視し、トランス脂肪酸を排除する風潮の裏には大きな問題のすり替えが隠されているのかもしれません。

トランス脂肪酸が少ないパーム油も有害

食用油

トランス脂肪酸がなければ、どんな代替油脂でも良いのでしょうか。

トランス脂肪酸の害が大きく伝えられたことによって、トランス脂肪酸フリーを謳うマーガリンやショートニングが出回っています。
植物油脂を原材料にしながらトランス脂肪酸のない硬い油脂を製造できる、新しい製造技術による画期的な加工食品と思う人も多いかもしれません。

原料を確認してみると植物油脂の中でも常温で固体であることが特徴的なパーム油が使われているようです。
常温で固体の植物油脂を無味、無臭にして新しく風味付けすることで、同じく常温で固体のバターなどに見立てただけです。

パーム油は、使い勝手も大豆油、ヒマワリ油、紅花油、カノーラ油などに水素を添加して作った物とそれほど変わりません
トランス脂肪酸が含まれていないパーム油が救世主だと言う考えが見えてきます。

世界的に水素添加植物油脂から安価なパーム油への移行が進んでいるのですが、パーム油が安全とも言えません。

パーム油は、脳卒中ラットに対する明らかな有害作用があるからです。
ラットではありますが、人間でも同じようなことが起こる可能性があります。

トランス脂肪酸を間違ったコレステロール学説に結び付け、その一方ですでに報告されている有害作用を無視してパーム油を普及させると言う非科学的な話ではないのでしょうか。
パーム油を消費させたい為にトランス脂肪酸を悪者に仕立て上げているように感じられます。

日本ではトランス脂肪酸の規制がありません。
その理由は、諸外国と比べて摂取量が多くないので規制する必要はないからです。
加工食品の原材料名には、パーム油は出てきません。
その代わりに食用油脂、食用精製加工油脂、植物油脂、ファットスプレッド、ホイップクリーム、マーガリンなどが表示されています。

私たちにはどんな材料が使われているか分からないようになっていると言えますが、何を食べているのかしっかりと考える必要はあるでしょう。

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